着物生地 晒(さらし)とは わかりやすく説明
晒とは
晒とは、綿、麻の糸や、織物から不純物を取り除き純白にする工程、また漂白された糸でできた織物をいいます。
晒の製造方法
伝統的な方法としては、「天日晒し」「野晒し」といった太陽の紫外線やまき水を用いた方法や、積雪と日光を用いた方法「雪晒し」などが行なわれていました。現代では、過酸化水素水、晒し粉などを用いて科学的に繊維のもつ天然の色素を抜く方法で行なわれています。晒として有名なものに、綿織物の「知多晒」、麻織物の「奈良晒」、「野洲晒」があります。
晒生地の品質
晒生地は、経糸と緯糸が交互に重なる平織りで織られています。糸の太さや密度によって以下の種類があります。
・文(総理)~20番手の糸で織り上げたもの。糸の密度が低く、手拭い、おむつ、ふんどし、等に使われる最も一般的な製品。
・岡~30番手の糸で織り上げたもの。糸の密度が高く、手拭いにも使われるが、ゆかた地・肌襦袢として使われる場合が多い。
・特岡~30番手の糸で織り上げたもの。細い糸が高い密度で織られていて、ゆかた地・肌襦袢として使われる場合が多い。
・コーマ~縦40・横30番手のコーマ糸で織り上げたもの。現在、ゆかた地はほぼコーマ生地が使われるようになった。
晒木綿
晒木綿は、木綿を漂白したもので、単に「さらし」とも呼ばれてます。愛知県知多半島で生産される「知多晒」が有名です。
一般的には、着尺幅で平織の綿布の晒したものをいいます。吸水性、耐洗性に優れているため、白地のまま肌着や下着、手ぬぐい、幼児寝巻や衛生材料として用いられることが多いです。妊婦さんの安産を祈願する「腹帯」としても使われています。着付けの際にバストやお尻補正にも用いられています。
着付けの際の補正に役立つ「晒」の使い方とは?
晒は着物を着付ける際の補正にも役立ちます。一般的には、胸が大きい人の補正に用いられることが多いですが、ぽっこりお腹など体のラインで気になる部分の補正にもピッタリです。
以下にて、その方法の一例をご紹介します。
- 晒を二つ折りにする
- 前から巻き始める
- たたんだタオルを腰のくぼみに入れる(背中~腰の補正が必要な場合)
- 下腹部を持ち上げるようにしてカーブしながらおへその下から巻き上げる
- 背面の腰らへんから脇の下へ向かって斜め上に巻き上げる
- 前面でバストを包み込むようにして真横に巻く
- バストの下に少しずらしてもう一周巻く
- 余った晒を真ん中あたりに入れ込んで完成
まとめ
いかがでしたか?昔から様々な用途で使われてきた晒ですが、着物の着付けの際の補正にもピッタリです。多少体型の気になる部分があっても晒で補正することで美しい着姿を作ることができますよ。
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