総丈(そうたけ)とは?わかりやすく説明
総丈(そうたけ)とは?
総丈とは、着物の場合は裁断する前の反物や布地、また衣服の場合は襟(えり)の高さを含んだ縦の全長のことを言います。
総丈は、和裁の場合には反物を裁つ前に必ず測定します。それを基準として裁ち切り寸法を決めていきます。
総丈(そうたけ)・着丈(きたけ)・身丈(みたけ)の違いとは?
それぞれ3つの言葉にはどれも「丈」という言葉がついているため、混同しやすい項目です。
総丈、着丈、身丈を簡単にまとめますと以下のようになります。
・総丈:「着物の場合は裁断する前の反物や布地」「衣服の場合は襟の一番高いところから測る縦の長さのこと」
・着丈:「首のつけ根から裾(すそ)までの長さ」
・身丈:「肩から裾までの長さ」
和服における着丈は「着つけをした後の着物の長さ」です。
また、和服における身丈は「着つけをする前の着物の長さ」を指しています。
総丈(そうたけ)を基準とした裁ち切り寸法とは?

裁ち切り寸法とは、自分のサイズの出来上がり寸法に縫い代を足して、割り出した寸法の事を言います。
以下のような計算方法で裁ち切り寸法を割り出し、布地を切り分けます。
【裁ち切り身丈】=出来上がり身丈+あげ丈+身頃裾(みごろすそ)くけ代丈×2→2枚
※あげ丈は、総丈が短い反物や、背が高い人の場合は、取らない場合があります。
【裁ち切り袖丈(そでたけ)】=(出来上がり袖丈+袖底縫い代丈)×2→2枚
【裁ち切り衽丈(おくみたけ)】=出来上がり衽丈+衽上縫い代丈+衽裾くけ代丈→2枚
【裁ち切り襟丈(えりたけ)】=(襟丈+背中心から剣先丈+襟先縫い代丈)×2→1枚
【裁ち切り掛け襟丈(えりたけ)】=(掛け襟丈+掛け襟先縫い代丈)×2→1枚
用尺(着物を作るのに必要な分の布の長さ)=裁ち切り身丈2枚+裁ち切り袖丈2枚+裁ち切り襟丈1枚+裁ち切り掛け襟丈1枚
総丈=用尺+残布
という考え方です。
まとめ
総丈は、反物を裁つ前の長さのことです。
ご自身の着物を作られる際には、総丈を考慮して反物を選ぶようにしましょう。

きものレンタリエ編集部では、着物用語の基礎や結婚式・お宮参り・七五三・成人式・卒業式・初節句などの情報などを着物知識豊富なメンバーが様々なコンテンツにて配信しております。
メールマガジン、Youtube、X(旧Twitter)、Instagram、LINE@でも情報を配信しております!
ぜひそちらもチェックしてみてください!!

