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2024年(令和6年)の成人式はいつ?参加するのは18歳、19歳、20歳?

成人式

成人式はいつ?赤い振袖を着た女性

2024年(令和6年)の成人式はいつ行われるのか、2024年(令和6年)の成人式に参加するのは18歳?それとも20歳?19歳の人はどうなるのかと疑問に思っている方が多いのではないでしょうか。
成人年齢が18歳に引き下げられたことで、成人式にどんな影響が出ているのか、また、2024年(令和6年)の成人式はいつ、誰に向けて行われるのかについて取り上げます。

2022年に成人年齢が20歳から18歳に

2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。

日本で成人年齢が変わるのは1876年(明治9年)以来、実に約140年ぶりですが、世界的にみると18歳での成人が主流になっています。
米国のほとんどの州(38州)やイギリス、フランス、イタリア、ドイツといったヨーロッパの主要各国、オーストラリア、中国などでは18歳が成人年齢とされていて、日本もようやく足並みを揃えた形です。

すでに2015年には選挙権が18歳以上に引き下げられましたが、成人年齢を18歳に引き下げることで若者の自己決定権を尊重し、国政の重要な判断にも参加することを促しています。

18歳成人で変わること、変わらないこと

18歳で成人を迎えると大人として扱われることになりますが、具体的には今までと何が変わり、何が変わらないのでしょうか。

民法が定めている成年年齢には「一人で契約ができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」の意味があります。
そのため、成人と認められると親の同意がなくても、自分の意思で様々な契約ができるようになります。

18歳になったらできるようになること

・親の同意がなくても携帯電話・クレジットカード・賃貸住宅の契約が可能に
・親の同意がなくてもローンを組むことができる
・10年間有効のパスポートを取得できる
・公認会計士や司法書士、医師免許、薬剤師免許など国家資格の取得
・性同一性障害の人が性別の取り扱いの変更審判を受けることができる
・結婚。結婚可能年齢を男女とも18歳以上に統一

また、女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女とも18歳に。
普通自動車免許の取得は今まで通り、18歳から取得が可能です。選挙権は2016年から既に18歳以上となっているため、変わりません。

これまで通り20歳にならないとできないこと

・飲酒をする
・喫煙をする
・競馬・競輪・オートレース・競艇の投票券(馬券など)を買う
・養子を迎える
・大型・中型自動車免許の取得
・国民年金の被保険者資格

2024年(令和6年)の成人式はどうなる?

成人年齢の引き下げが決定したことで、親の同意なくさまざまな契約ができることから、悪質業者とのトラブルや詐欺被害などに対して不安や心配の声が上がっています。

そしてもうひとつ、大きな不安要素が「成人式はどうなるのか?」という問題です。

成人式の対象年齢については、民法改正後も地方自治体の判断に委ねられていますが、成人年齢が引き下げとなって最初の成人式となる2023年(令和5年)には、どんな変化が起こっていたのでしょうか。

2023年(令和5年)の成人式から「20歳のつどい」などに名称を変更

2023年の成人式の場合、もっとも多かったのは現状維持の自治体です。

そのため、対象が18歳になってしまう「成人式」という名称を、「20歳を祝う会」や「20歳のつどい」など、20歳を祝う集いであることを明確に打ち出す名称へと変更。

式典に参加できる対象者も、2002年4月2日〜2003年4月1日生まれの方とした地域がほとんどでした。

2023年の成人式の対象を18歳にした自治体は3ヵ所

そんな中、実際に成人式の対象者を新成人の18歳とした自治体もありました。
三重・伊賀市、大分・国東市、宮崎・美郷町の三か所です。

北海道の別海町のように、最初は18歳での成人式を予定していましたが町民の反対により、従来通りの20歳をお祝いする形に戻した自治体も話題になりました。

ほとんどの自治体が18歳で成人式を行わなかった理由とは

では、どうして大多数の自治体が現状維持にしたのか。
成人式の出席者を18歳に引き下げた場合のデメリットが大きかったからと考えられます。

19歳、20歳の成人式も開催しなければならない

例えば、2023年から成人式の対象年齢を18歳に引き下げた三重県伊賀市の場合、1月には20歳、4月には19歳、そして5月には18歳のための式典を開催しました。

18歳の成人式を行おうとする場合、成人に該当する18歳だけでなく、まだ成人式を行っていない19歳と20歳の式典も行わなければなりません。

18歳・19歳・20歳と年齢別にそれぞれ行っても、合同で行うことにしても、自治体にとっては例年の成人式よりも手間も時間も費用もかかることになります。

 高校3年生の1月は受験の準備で参加が難しい

また、成人式に出席する側にとっても、18歳は都合が悪いという声が圧倒的です。

18歳は高校3年生の方がほとんどのため、大学受験や就職を控えていて、参加が難しい人が多いこと。そのため1月の成人の日に式典を開催しても、不参加の方が増えることが懸念されます。

そのため、2023年の成人式を18歳で行うことにした大分県国東市や三重県伊賀市は、成人式を5月に変更することで対応しました。

しかし、18歳の成人式が反対される理由はそれだけではありません。

出費がかさむ時期のため振袖費用が捻出できない

高校3年生の1月から3月にかけては受験費用や入学金、一人暮らしの引っ越し費用の準備など、大きな出費がかさむ時期です。

そこに成人式の振袖費用まで必要となると、とてもじゃないけど捻出できないという声が出るのは当然でしょう。

式典が同じ年の1月から5月に変われば、確かに式典に出席する時間はできるかもしれませんが、その年の参加者の経済的な負担が膨らむのは明らかです。
本当は振袖が着たかったのに予算の関係で着られなかった、という寂しい成人式にならないような配慮も必要ではないでしょうか。

地元の友人との再会や祝杯がなくて残念

他にも、成人式は進学や就職で地元を離れた人にとって、「久しぶりに地元の友人との再会を楽しむ機会だと思っていた」「成人式のあとには大人の仲間入りを祝して乾杯したかったけど18歳では飲酒できないなど、成人式ならではの楽しみが半減するという声も多いようです。

2024年(令和6年)の成人式はいつ?

2024年(令和6年)の成人の日は、1月8日(月・祝)となります。

この日に「二十歳の集い」や「二十歳を祝う会」を行う自治体が多いと思いますが、地域によっては1月13日(土)や14日(日)の可能性もあります。

また、18歳で成人式を行う自治体では、5月を予定している可能性もあるため、該当する方は、早めに自治体に確認するとよいでしょう。

2024年(令和6年)の成人式に出席するのは何年生まれ?

2024年(令和6年)の成人式は、多くの自治体が2023年と同じように「20歳のつどい」や「20歳を祝う会」などの名目で、20歳を対象にした式典の開催を予定しています。
しかし、まだ正式な日程や対象者を発表していない自治体もありますし、18歳での成人式を検討しているところがあるかもしれません。

そのため、2024年(令和6年)の成人式に出席する可能性があるのは、次の生まれ年の方になります。

「二十歳の集い」や「二十歳を祝う会」に参加する20歳の方は
【2003年4月2日~2004年4月1日生まれ】

成人年齢18歳で行う成人式の対象者は
【2005年4月2日~2006年4月1日生まれ】

まだ成人式を行っていない19歳の方は
【2004年4月2日~2005年4月1日生まれ】

そして、18歳・19歳・20歳を合同式典となった場合は、
【2003年4月2日~2004年4月1日生まれ】
【2004年4月2日~2005年4月1日生まれ】
【2005年4月2日~2006年4月1日生まれ】
のすべての方が該当することになります。

2024年(令和6年)の成人式については各自治体に確認を

2024年(令和6年)の成人式の出席者に該当する皆さんは、いつ行うのか、実際に自分が出席者になるのかを心配されている方が多いと思います。

成人式の案内が来るのは住民票がある自治体

成人式の正しい情報を得るためには、現住所のある場所、つまり住民票がある場所の自治体の役所に問い合わせをするしかありません。

高校卒業と同時に進学や就職で遠方に引っ越しをした方もいると思いますが、引っ越したときに住民票を移していなければ、成人式の案内が来るのは実家のある自治体からであり、実家のある地域の成人式に出席することになります。

また、成人式の案内は地域によって多少異なりますが、11月初旬~12月中旬には発送されます。そのため10月~12月に住民票のあった地域の成人式に参加することになります。

成人式の案内が送られてくるのは「本籍地」のある自治体だと誤解している方もいるようですが、本籍地はまったく関係ないので注意しましょう。

2024年の成人式は自治体公式サイトで確認を

成人式を取り仕切る担当部署は自治体によって異なります。
区役所や市役所など、まずは自分の住民票がある自治体の公式サイトで調べてみましょう。

成人式や二十歳の集いの日程、場所、該当者の年齢などが掲載されているはずです。

「2024年 成人式 〇〇〇〇(自治体名)」で検索してみるといいでしょう。
例えば、東京都豊島区の成人式を調べる場合は、検索サイトで「2024年 成人式 東京都豊島区」というワードで検索すれば、該当ページが見つかるはずです。
必ず自治体の公式サイトで確認することが大切です。

それでも成人式の情報が見つからない、まだ決まっていないのか2023年の情報しか見当たらない場合は、自治体のどこが成人式の管轄なのを調べて電話で確認してもいいでしょう。

振袖や美容院などの成人式の準備は早めに行う事が大切

いまのところ可能性は低いと思いますが、もしも2024年(令和6年)の成人式が18歳・19歳・20歳の合同になると、レンタル振袖の予約は争奪戦となり、人気の振袖は早い者勝ちになってしまいます。

とくにネットレンタルは全国展開していますから、合同成人式の地域が増えると、それだけ予約も厳しくなる可能性があります。

一般的に成人式の準備は2年前からといわれているため、2024年(令和6年)の式典に20歳で出席する場合は、すでに準備が済んでいる方も多いかもしれません。

しかし中には、成人式が近くなってから準備すればいいやと思っている20歳の方もいるのでは。また、突然、成人式を行うことになってしまうかもしれない18歳、19歳は何の準費もできていないことが予想されます。

まずは、自分が2024年(令和6年)成人式の出席者に該当するのか確認を。
該当する場合、そして式典には振袖で出席したいと思っている場合には、すぐに振袖レンタル、着付けを含めた美容院、記念撮影の予約を行いましょう。

まとめ

成人年齢が18歳に引き下がったことで、2024年(令和6年)の成人式がどうなるのか不安に思っている方も多いと思います。

さすがにほとんどの自治体が、2023年と同様に成人式の名称を「20歳のつどい」などにして、20歳の方を祝う方向で進んでいるようですが、実際に18歳に引き下げた自治体があるように、成人式の出席者を18歳に引き下げる自治体が他にも出てくるかもしれません。

成人式が心配の方は自治体から案内が送られてくるのを待つのではなく、自分から成人式の情報を収集して、自分は該当するのか、該当する場合にはどうするのかを今から検討することをオススメします。

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