着物と振袖の違いは何ですか?
着物と振袖の違いは何ですか?

「着物」とは日本独自の伝統衣装のことで、「振袖」はこの着物の種類のひとつとなります。
一般的に親しまれている着物、例えば、訪問着や付け下げ、小紋などと振袖はどこが違うのかというと、振袖は第一礼装というもっとも格式が高い着物であること、未婚女性しか着用できないこと、袖丈が長いという点が挙げられます。
振袖は未婚女性が晴れ着として着用する着物
振袖は、着物の中でも「未婚女性のみが着用できる第一礼装(正礼装)」として位置づけられていて、主に格式の高いフォーマルな場面で着用されます。
見た目には、長い袖と華やかな色柄が特徴で、そのため普通の着物よりも動くと美しく見えるのがポイントです。
帯結びも一般的な着物のときのような二重太鼓やお太鼓結びではなく、華やかな帯結びを施して豪華に仕上げます。
その一方で、どんなに若い女性でも既婚者は着ることはできませんし、訪問着や付け下げのように観劇や友人との食事会など街着のように着こなすことはできません。
振袖はあくまで未婚女性が晴れ着や礼装として利用する着物になります。
成人式にはいまでも9割近くが振袖で出席
訪問着や付け下げ、小紋などの着物よりも袖が長い振袖は、袖の長さにより大振袖(約115cm)、中振袖(約100cm)、小振袖(約85cm)の3種類に分けられます。
一般的な着物の袖丈は約49~56cmですので、中振袖でもその倍近くあることがわかります。
大振袖は主に花嫁衣装として着用されています。中振袖は成人式や、披露宴、祝賀会のゲストとして出席する場合などに着用することが多いでしょう。小振袖は袖が短いため動きやすく、大学の卒業式に着る袴と合わせて着用するケースが一般的です。
中でも成人式では、参加する女性の9割以上が振袖を着用するほど、いまでも大きな人気を集めています。


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