高級振袖の見分け方は?
着物初心者が高級振袖と一般的な振袖を見分ける場合、仕立てる前の振袖の裏を見ることがもっともわかりやすいといわれています。
高級振袖と呼ばれるものは、そのほとんどが手描き友禅によって染められています。
手描き友禅で染められた振袖は、染料が生地の裏側まで染みているため、仕立ててしまう前に裏を確認することで、高級かどうかを見分けることができます。
一般的な振袖は9割がプリントタイプ
一方、一般的な振袖は生地の裏側が白いままなのが特徴です。
いまでは約9割の振袖がプリントタイプで、プリントの振袖は生地の上に染料をのせるため裏側までは色が通らず、白いままとなります。
しかし、プリントタイプの振袖にも、刺繍などが施されているなど凝った作りの振袖が登場しており、高級とはいえないまでも中級クラスの振袖も増えています。
生地、デザイン、証紙も見分けるポイント
これ以外にも正絹などの上質な生地を使用している、細部までこだわった柄付け、熟練の職人が手間と時間をかけた刺繍や絞り、金箔などの装飾がふんだんに施されているなども、見分けるポイントとなります。
また、振袖を仕立てる前の反物に、高品質の証となる証紙がついているかどうかも大きなポイント。
高級振袖のすべてに証紙が付いているわけではありませんが、証紙が付いているものは間違いなく高級振袖となります。