高い振袖と安い振袖の違いは何ですか?
高い振袖と安い振袖の違いは何ですか?

高額な振袖と安価な振袖の違いは、生地の素材、染め方、装飾や加工、証紙がついているかどうかです。
●高い振袖
・正絹などの高級な生地を使用している
・生地の裏側が染料でしみていて白い生地ではない
・多くの糸を使用しているため重みがある
・刺繍や絞り、手描きなど手が込んでいる
・高品質の証明書である証紙がついている
●安い振袖
・素材がポリエステルなどの化学繊維
・生地が薄い、発色がよくないことも
・生地に使われる糸の本数が少ない
・手作業ではなくプリントの柄
・大量生産できる
以上のポイントを参考にするとよいでしょう。
高い振袖の特徴
高級振袖の生地には、100%絹糸を使用した正絹が使用されています。
肌に優しい、しなやかな着心地で、通気性や保湿性にもすぐれています。また、正絹ならではの光沢や風合いが高級感を醸し出してくれます。
高級振袖は綿密にできているため、使用されている糸の本数が多く、生地に重みがあるのも特徴です。
また、高級振袖の柄付けは基本的に手描きです。
手描き友禅の振袖は、生地の裏まで色が染みるため、裏にも色がついているのもポイント。
柄付けだけでなく、金箔が多用されている、刺繍や絞りが施されているなど、職人による手作業が多くなると、それだけ着物の価値は上がり価格も高くなります。
有名作家や総絞りの振袖などになると、さらに価格は上がります。
すべての高級振袖についているわけではありませんが、証紙がついているかどうかも高級かどうかの判断基準となります。
これは、産地ごとに決められている厳しい検査基準をクリアした反物だけに与えられるため、伝統工芸品として認められている、一流ブランドの着物であることの証明になります。
安い振袖の特徴
比較的、手ごろな価格の振袖の生地は、ポリエステルなどの化学繊維が主流。
自宅で洗えるなど、お手入れしやすいというメリットはありますが、振袖ならではの豪華さや絹独特の光沢や風合いが出ないため、どうしても軽い印象になってしまいがち。
使用されている糸や加工の量も違うため、実際に生地が軽いのもポイント。
生地の柄は、手描きではなくプリントものがほとんど。
基本的にはインクジェットプリントの場合が多く、機械でプリントするため手間をかけずに大量生産することができるため、振袖の価格を安く抑えることができます。


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