留袖の草履とバッグの決まりは?
留袖は礼装用の着物のため、それに合わせる草履とバッグも、礼装用であることが大切です。
留袖にふさわしいバッグとは
留袖用のバッグは、格が高く、気品を感じさせる、フォーマルシーンにふさわしいものを。
例えば、金色・銀色・白色をベースにした、小ぶりなハンドバッグ、クラッチバッグ、利休バッグなどが一般的です。
素材は佐賀錦や唐織、綴織などの高級織物地のものが多く、光沢が美しいエナメルや、布地にビーズやパール、スパンコールがあしらわれたものがあります。
結婚式のようなおめでたい席では、殺生を連想させる革素材は使用しないのがマナーのため、見た目に革素材だとわかるバッグは避けたほうがよいでしょう。
留袖にふさわしい草履とは
留袖に合わせる草履も、格が高いフォ-マル用のものを選ぶことが大切です。
草履の色は金・銀・白色を基調とした、礼装にふさわしい重厚感や高級感のあるものを選びましょう。 素材は佐賀錦や唐織、綴織などの高級織物地や、上品な艶と光沢が魅力の高品質のエナメルがオススメです。
草履の台と鼻緒が同素材や同系色のものを選ぶこともポイントです。
鼻緒がカラフルな柄物の場合、カジュアル感の強い格の低い草履という印象になるため、留袖にはふさわしくありません。
通常、礼装用の着物は裾を長めに着付けますが、留袖の場合はとくに裾模様が引き立つように裾を長めに着付けるのが一般的です。そのため、ある程度はかかとの高い草履を履いたほうがバランスの良い着こなしとなります。
かかと(台)の高さが4.5~5cm程度になることを目安に選ぶといいでしょう。
バッグと草履の礼装用セットがオススメ
留袖に合わせるバッグと草履は、コーディネートの大きなアクセントにもなります。
そのため、お揃いのバッグと草履にすることで統一感のある、洗練されたコーディネートになります。
この時、着物の柄や帯に使われている金色や銀色と色調を合わせると、さらに着物姿のバランスが良くなります。金や銀、白にも微妙な色味や色調の違いがありますから、そこを意識して、バッグや草履を選ぶことをオススメします。