草履のフォーマルとカジュアルの違いは何ですか?
フォーマル用の草履とカジュアル用の草履の大きな違いは、かかと(台)の高さにあります。
フォーマルシーンで草履を履く場合、かかと(天)が高いものを履くのがマナーのため、フォーマル用の草履は5cm以上の高めのものを、カジュアル用の草履は5㎝以下の低めのものを履くのが一般的です。
台が高いものがフォーマル用の理由
では、なぜフォーマルシーンではかかと(台)が高い草履を履くのか、その理由は着物を着たときの裾の長さにあります。
着物はフォーマルな場面で着るときには裾を長めに、カジュアルに着るときには裾を短めにして着るのが一般的です。
そのため、フォーマルな場面では着物の裾が地面についたり、引きずったりしないよう、かかと(台)が高い草履を履くことになります。
とはいえ、着物をカジュアルに楽しむ場合でも、裾を長めにして着たいのなら、かかと(台)が高めの草履を履いたほうがよいでしょう。
小柄な人は高めの草履を、長身の人は低めを選ぶなど、自分の身長に合わせて草履の高さを選んでも問題はありません。
高さ以外のフォーマルとカジュアルの違い
フォーマル用の草履は、かかと(台)が高いこと以外にも、高級感のある素材で、色は金や銀、白を基調にしたものを選ぶのがマナー。
カジュアル用の草履は、金や銀以外の色柄や素材を自由に選ぶことができるため、カラフルな柄物でも問題はありません。
また、フォーマル用の草履は鼻緒と台が、同色や同素材などの統一感があるものがふさわしいとされています。中には、高級感のある台に負けない、格調高い豪華な鼻緒がついているものも。
一方、カジュアル用の草履には、あえて鼻緒と台が違う素材や色柄になっているなど、おしゃれなデザインを重視したものが多くあります。
マナーが重視されるフォーマル用に比べて、カジュアル用の草履は自由に選べますが、着物とのバランスがとれた草履を選ぶことが大切です。
着物とのトータルコーディネートを意識して選ぶことをオススメします。