紅型(びんがた)とは?沖縄を代表する染め物をわかりやすく説明
紅型(びんがた)とは?
紅型とは、沖縄の染め物の総称です。紅型の「びん」は「色彩」を表し、「がた」「模様」を表しています。
自然豊かな風土の中で生まれ、長い歴史の中で、古くは王族や士族をはじめ、今もなおその多彩な模様や大胆な配色が人々を魅了し続けています。
紅型(びんがた)の特徴とは?
紅型の特徴は、その鮮明な色彩や大胆な配色、図形の素朴さが挙げられるでしょう。
◇紅型の技法
紅型では大きく分けて2つの技法が使用されています。
1.型付け(型染め)→模様に色を入れる際に型紙を使用する技法
2.筒引き(筒描き)→型付けとは異なり、型紙を使用せずに下書きを描く技法
◇紅型には王族のみに許された色がある
紅型で最も使われる色は、黄色です。この黄色は、沖縄がまだ琉球王国であった時代に王族のみが着用を認められた尊い色とされていました。
紅型にこの黄色が多用されたのは、中国の皇帝が使用する色が黄色だったためその影響を大きく受けたことに由来するそうです。
琉球紅型の種類とは?
◆紅型
◆藍型
◆筒描き
◆藍型(あいがた/イェーガタ)とは
紅型の中でも、藍一色の濃淡や墨で染められたものを藍型と呼びます。藍型は夏物衣料として好まれています。
また、ときには赤や黄、緑の小色を入れることもあります。
◆筒描き(つつがき)とは
糊引(ぬいびち)と呼ばれるこの技法は、型紙を使用しません。円錐状の糊袋に防染糊を入れ、その先から糊を絞り出しながら生地に模様を描き、その後に模様の部分に色を入れる技法です。この技法は大変難しいと言われています。
主に婚礼用の風呂敷や舞台幕などに使用されます。
まとめ
紅型は、独特の雰囲気を持つ希少価値の高い染織物です。
紅型の着物を着こなして、普段とは一味違った装いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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