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注染(ちゅうせん)とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装

注染

注染(ちゅうせん)とは?

注染とは、生地の上に染料を注いで着色する技法のことです。注染では生地の両面を染色するため、糸の芯まで染まり、表も裏も同じ柄が同じ色合いで出るのが特徴です。伝統的な技術に基づき、手ぬぐいや浴衣、ふきん等が生産されています。

注染(ちゅうせん)の歴史

手ぬぐいが生活雑貨の定番となった明治初期、「注染」という染め技法が誕生しました。のちに手ぬぐいがファッションの一部とされたように、多色染めで個性的な柄が増え、注染は従来の浸染(しみぞめ)から「そそぎ染」へと大きな変化を生みました。
さらに発展を繰り返し、近年では注染で染めた布を洋服に仕立てたり、ブックカバーにしたり、生活様式の変化に合わせてさまざまな新しい製品が登場しています。

注染(ちゅうせん)の魅力とは?

注染

注染の魅力は、以下のようなものが挙げられます。

〇職人の技術がつまった、ひとつとして同じもののない手作業だから生まれる希少価値
〇糸自体を染めることによって、裏表のないきれいな染め表現が可能
〇一度に複数の色を染めることができるため、色と色が混じりあうグラデーションの表現ができる

“てぬぐい”に注染(ちゅうせん)が適している理由とは?
●注染が持つ“ぼかし”の表現
⇒異なる色合いの色ぼかしの表現ができるため、輪郭をぼかしてふんわりさせるようなデザインのほか、色と色が混ざり合う絶妙なグラデーションを表現することができる

●表裏のない染め表現
⇒注染は染料の裏通りが良く、糸自体を染め上げるため、完成後のてぬぐいは裏表なく使うことが可能

●制作費用が抑えられる
⇒何度も色を重ねて染色する技法とは異なり、注染であれば一工程で多色染めができ、さらにその一度で多くの枚数が染色可能

まとめ

注染は、全て職人による手作業です。だからこそ生まれる繊細なにじみやぼかし、絶妙なタッチや立体感が楽しめます。
この機会に、あなた好みの注染のデザインを見つけてみてはいかがでしょうか。

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