抱き紋(だきもん)とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#家紋,#着物の格式

黒い紋付羽織袴を着た男性

抱き紋(だきもん)とは?

抱き紋(だきもん)とは、着物の胸に付ける紋のことです。そのため抱き紋は、胸紋、前紋とも言い左右両胸に付けるのが一般的です。

抱き紋(だきもん)が入る着物は格式が高い!?

着物に紋を付ける場合、次のようなものがあります。
・一つ紋
・三つ紋
・五つ紋
この紋は、数が多ければ多いほど格式が高いとされています。
一つ紋の場合、背中に紋を一つ付けます。三つ紋は背中に加え袖にも付けます。そして五つ紋であれば、背中と袖さらには抱き(前身頃)に紋を付けるのです。
五つ紋は、結婚式で新郎が着用する紋付き羽織袴、また喪服や留袖などに入れます。そのため、抱き紋が入る着物は格式が高いと言えます。

抱き紋の意味とは?

紋にはそれぞれ意味があります。
・背中の一つ紋はご先祖様を表す
・袖紋は兄弟や姉妹、親戚を表す
・両胸にある抱き紋は両親を表す

五つ紋の入った着物は、昔からご先祖様やご家族の思いが込められている、「お守りのきもの」と言われてきました。

抱き紋の位置の目安とは?

それぞれの紋の位置の目安は、次の3種類に分けられており、それぞれの紋の上端までの距離です。
◇男女大人用着物
◇四つ身着物(4~5歳ぐらいまでの着物)
◇一つ身着物(1歳~2歳までの着物)

◇男女大人用着物
・背紋(せもん)下がり … 襟付け(えりつけ)から約5.7cm
・袖紋(そでもん)下がり … 袖山(そでやま)から約7.5cm
・抱き紋(だきもん)下がり … 肩山(かたやま)から約15cm

◇四つ身着物
・背紋下がり … 襟付けから約4.5cm
・袖紋下がり … 袖山から約6.7cm
・抱き紋下がり … 肩山から約13cm

◇一つ身着物
・背紋下がり … 襟付けから約4cm
・袖紋下がり … 袖山から約6cm
・抱き紋下がり … 肩山から約11cm

と、されています。

まとめ

抱き紋(だきもん)は、格式高い着物に入れる五つ紋の1つです。ご先祖様やご家族の思いのこもった着物ですので大切にしたいものですね。

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