襟芯とは?わかりやすく説明
襟芯とは?
襟芯(えりしん)とは、和装アイテムのひとつで、長襦袢の襟の中に差し込んで使うものです。
襟芯を差し込むことによって、着物を着た際に襟がきれいに整い、美しい着姿で着物を着こなすことができます。
襟芯は、透明タイプ・メッシュタイプ・数箇所に穴が空いているタイプなど、いくつかの種類があります。
襟芯の使い方
襟芯の使い方をお話しする前に、長襦袢の襟部分についてお話しします。
長襦袢には地襟といった白い襟が元々ついていますが、着用の際にはここに更に半襟というものを縫い付けます。
(最近は半襟をつけるための両面テープなども販売されています)
次に、襟芯の使い方です。
上記でお話しした地襟と半襟の間に、襟芯を差し込んでいきます。
この際、体に当たる側と、表面に見えている側の二通り入れる場所があるかと思いますが、体に当たる側に入れるのが一般的です。
表面に見えている側に入れても間違いではありませんが、半襟の素材によっては襟芯が透けて見えてしまう可能性もありますのでご注意ください。
襟芯の中心と背中の縫い目の中心が揃い、襟がきれいに整ったら完成です。
襟芯を入れる際の注意点とは?
襟芯を入れてきれいな着姿を作るために気をつけたいポイントが、以下の2点になります。
1.襟芯を入れる位置に注意する
2.襟芯の向きに注意する
1.襟芯を入れる位置に注意する
襟芯を差し込む際に、外側(着物側)と内側(襦袢側)で迷ったことはありませんか?どちら側に入れるのが良いかというと、正解は「内側(襦袢側)」です。分かりやすくいうと、肌に触れる側ですね。
なぜかというと、外側(着物側)に襟芯を入れてしまうと、襟芯の厚みによって襟に凹凸が出てしまうからです。
2.襟芯の向きに注意する
襟芯の形状にもよりますが、先がとがったものを使用する場合は、このとがった部分が上を向くようにして差し込むように気をつけましょう。
先がとがった襟芯は、上辺が長く、下辺が短いのですが、とがった部分を上向きに差し込むことによって、辺が長い方が外側にくる形になり、襦袢が引っ張られてしわが出にくくなるのです。
襟芯の真ん中が、背中心にきて丸くカーブを作ることで、きれいな襟元を作ることができるので、意識してみましょう。
襟芯を取り扱う際の注意点とは?
襟芯は、襟をきれいに整えるために使用するものとお話ししました。
襟芯自体に折れ線がついてしまうと、長襦袢に差し込んだ際にその癖が見えてしまいます。
使用時には伸ばして使うものですが、保管時には長襦袢と分けて、折れ線が付かないように丸めて丁寧にしまうように気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?襟芯は目に見えない部分に使用するアイテムなので、パッと見は何なのか分からないかもしれません。襟芯を正しく使用し、きれいな着姿で着物を楽しんでくださいね。
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