PC

ハレの日とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装

晴れ着を着た女性

ハレの日とは?

ハレの日とは、年中行事やお祭りなどの特別な日のことをいい、非日常という意味があります。ハレの日とは、日本を代表する民俗学者の柳田国男という人が定義した言葉で、日本人の伝統を重んじる世界観を表現したそうです。

ハレの日は、具体的に以下のようなシーンが挙げられます。

・お正月
・節句
・お盆
・神社の祭礼
・成人式
・七五三
・冠婚葬祭

上記の中で、冠婚葬祭というと葬式も含まれるのかという部分は、色々な見解があるようです。ハレの日=おめでたい日に限るわけではなく不幸の日も含むという意見もある一方で、そこは区別したいという意見もあるそうです。

~ハレの日の食事~

「ハレの食事」は、『行事食』や『祭事食』とも呼ばれます。お祝い事や公的行事の際に食されていた特別な食事です。
主なメニューは、ご存知のように、
『白米・赤飯・お餅・お酒・尾頭付きの鯛』などがあります。
また、季節の行事食には、
『お節料理・雑煮・七草粥・菱餅・おはぎ・素麺』などが挙げられますね。昔からの風習として現代においても食されることが多いため、ご存知の方も多いかと思います。
昔の人々にとっては、ハレの日に食べられる特別なごちそうでしたが、現在では、このような食べ物は特別な日でなくともいつでも食べられることから、特段「ハレの日」を心待ちにすることは少なくなってきてしまっているかもしれませんね。

ハレの日と晴れ着は関係がある?

ハレの日は漢字で書くと「晴れ」となります。晴れ着はハレの日に着る衣装として、ここから来ている言葉で、人生の節目の人として晴れ着を着用します。

この他にも、晴れ舞台や晴れ姿といった言い回しもあります。

「ケ」とは?

一般的に馴染みのあるハレの日ですが、それとは対称的な日常生活のことを「ケ」といいます。「ケ」は漢字で「褻」と書き、この語源となっているのは普段着を表す「褻着(けぎ)」や普段の食事を表す「褻稲(けしね)」という言葉だそうです。

~ケの食事~

「ケの食事」は、日常的に食べる食事のことですね。戦後の1955年の高度経済成長期を迎えるまでは、「一汁一菜(いちじゅういっさい)」ご飯にお味噌汁、漬物というセットが庶民の一般的な食事であったと言われています。
ただ、「一汁一菜」といっても、都市部以外の農村地域において、ご飯は白米ではなく、麦・稗(ヒエ)・粟(アワ)といった雑穀や、芋・大根などを混ぜて量増しした「かて飯」が主食でありました。

ケガレとは?

「ハレ」や「ケ」の他に「ケガレ」という言葉もあります。ケガレとは、病気や死などが原因で後ろ向きな気持ちとなり、日常生活(ケ)を普通に送ることができなくなってしまった場合に、ハレの日(年中行事やお祭りごと)によってケガレを清めたり祓ったりすることができるという考え方もあり、ハレ・ケ・ケガレの三つは関連している言葉だということがいえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?日本には古くから伝わる特徴的な言葉が多く、日本の民族服である着物に関する用語にも、歴史があるものがたくさんあります。そういった部分も知るとより着物というものが魅力的に感じられますね。

#ハレの日とは #ハレの日

LINE@友達登録で300円オフクーポン