角帯(かくおび)とは?わかりやすく説明
角帯(かくおび)とは、男性用の正式な帯で、兵児帯(へこおび)や三尺の対称的なアイテムになります。
角帯の主な特徴として、男帯地として堅く厚手に織られていることが挙げられます。
また、色味は紺系や茶系が多いのも特徴の一つです。
角帯の形状は?
角帯のできあがりサイズは以下の通りです。
・帯幅 8~11cm
・丈 3.8~4.2m
また、形状は主に二通りに分けられ、一つ目は、織り上がりの幅を2つに折って芯を入れて仕立てたもの、二つ目は、芯を入れずに袋織の両端を絎ける(くける)もので、近年は後者の方が多く用いられています。
角帯に用いられる材質はどんなものがある?
角帯に用いられる材質は、絹織物/綿/化繊/交織などがあり、正式なものにはしっかりと締まる絹織物、普段着用のものには綿/化繊/交織が該当します。
また、帯地のほとんどが博多織(はかたおり)で、博多織には独鈷華皿(どっこはなざら)のつなぎ文様を縞風に織りだした献上博多が主なものとして挙げられ、無地や縞柄などが多いです。
その他には、綴織(つづれおり)や緞子(どんす)の無地、紋織などがあります。
角帯の結び方は?
・礼装の袴下には必ず博多織の角帯を用いて「文庫」に結ぶ
・着流しの場合には「貝の口」に結ぶ
その他の男性用の帯はどんなものがある?
角帯の他の男性用の帯は以下のようなものが挙げられます。
・はさみ帯
・駒下駄(こまげた)結び
・単衣帯(ひとえおび)=夏専用
・幅が狭く4~5cmに織り上げられた帯=丹前/浴衣/寝間着用
角帯は礼服~普段着まで幅広い着こなしに用いられますが、兵児帯のようなカジュアル向きの帯とは区別されます。腰で着るのが男性着物のポイントの一つですが、その点も踏まえて男性の帯は着物を着る上で最も気を付けたい部分とも言えます。角帯を用いてクールに決めた着物姿はとても魅力的です。
その他の男性用の帯はどんなものがある?
角帯の他の男性用の帯は以下のようなものが挙げられます。
・はさみ帯
・駒下駄(こまげた)結び
・単衣帯(ひとえおび)=夏専用
・幅が狭く4~5cmに織り上げられた帯=丹前/浴衣/寝間着用
角帯を用いた「男結び」の締め方とは?
- 手先の長さを決める
帯を端から約30cmくらいの所をとって、帯幅を半分に折り、右手で持つ。
(この部分のことを「て」という) - 帯をもうひと巻きする
二つ折りにした折り山を下にして持ちながら、「て」を右脇に持っていき、腰骨の位置でひと巻きする。「て」を上にして左右に引っ張りながら締める。 - たれ先を折り返す
もうひと巻きしてから、自分の肩幅分くらいにたれ先を折り返す。
(細身の人は胴にもうひと巻きしても良い) - 交差させる
たれを上にして、「て先」を下向きに下げながら交差させる。 - 結ぶ
「て」の下に「たれ」をくぐらせて結ぶ。「たれ」で「て」を結ぶようにして結んだら、たれ幅をきれいに広げて整える。 - 貝の形を作る(1)
「たれ」を斜め下におろして内側に折り、右斜上に折り上げる。折り上げた角を左手でおさえる。 - 貝の形を作る(2)
「て先」を折り返した「たれ」の間に通す。「て」と「たれ」をそれぞれ手に持ちながら、斜め上に引っ張り形を整える。 - 貝の形を後ろ側に回す
帯の結び目と帯の下をそれぞれ持ちながら、右回りに回す。
以上で、「貝の口結び」の完成です。
貝の口結びのポイントは以下の通りです。
・帯をやや前下がり気味に締めると凛々しい着姿を作れる
・帯はへそ下を目安に締めると安定する
・結び目は真ん中を外して左右のどちらかに少し寄せると粋な雰囲気が作れる
まとめ
いかがでしょうか?角帯は礼服~普段着まで幅広い着こなしに用いられますが、兵児帯のようなカジュアル向きの帯とは区別されます。腰で着るのが男性着物のポイントの一つですが、その点も踏まえて男性の帯は着物を着る上で最も気を付けたい部分とも言えます。角帯を用いてクールに決めた着物姿はとても魅力的ですよね。
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