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名古屋帯とは?わかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#帯

紺の着物にグレーの名古屋帯を締めた女性

名古屋帯とは?

名古屋帯とは、袋帯をより簡単に結べるように改良された帯のことで、長さは一重太鼓にちょうどよいくらいです。

名古屋帯は、ものによって普段着用・セミフォーマル用・喪服としてなど様々なシーンに合わせる帯として用いることができます。

名古屋帯の歴史とは?

名古屋帯の歴史は諸説ありますが、その名の通り「名古屋」が発祥の地であることは確かなようです。
大正時代、袋帯や丸帯では、支度に時間がかかって大変だという声のもと着付けまでの工程を簡略化するのを目的に作られたのが始まりだそうです。

はじめは、手先からたれ部分までの帯幅をあらかじめ半分に仕立てたものとして開発されましたが、その後仕立て方と帯の短さが結びついて「一重太鼓」にちょうどよく着付けも簡単なことが受けて、大きな呉服店の力によって全国各地で広く売られるようになったのです。

2種類ある名古屋帯の仕立て方とは?

仕立て前の名古屋帯は「九寸名古屋帯」と「八寸名古屋帯」の2種類に分類されます。

八寸名古屋帯は、かがり帯や袋名古屋帯とも呼ばれています。

上記2種類の名称の由来は、仕立てる前の帯の幅にあり、和裁で用いられる鯨尺で九寸or八寸という部分の違いで、それぞれ適した帯地や仕立て方が異なります。

名古屋帯を仕立てる縫製は、以下のようなものが挙げられます。
・名古屋仕立て
・松葉仕立て
・開き仕立て

上記の3種類はそれぞれ仕上がりが異なりメリットデメリットもあるため、自分の体型や好みに合わせて選ぶようにしましょう。ちなみに、着用時は同じ方になりますが、保管のしやすさや使い勝手に若干の差があります。

名古屋帯の種類と着用シーン

先程もすこし触れましたが名古屋帯には、さまざまな種類があります。
ここからは、「名古屋帯の種類」と「特徴」、「着用シーン」についてご紹介します。

◎「名古屋帯の種類」:九寸名古屋帯
一般的に「名古屋帯」と呼ばれる帯は、九寸名古屋帯です。

◎「特徴」
仕上がりの幅は八寸(約30㎝)。
帯芯を入れるため、帯の生地自体には薄手のものが用いられることが多くなっています。

◎「着用シーン」
九寸名古屋帯は少しきちんとした装いが求められるシーンからカジュアルシーンまで使えます。
金銀糸が多く使われた華やかな仕上がりのものは、セミフォーマルな場面で、付下げや色無地などと合わせて略礼装として着用もできます。

◎「名古屋帯の種類」:八寸名古屋帯
「八寸帯」「袋名古屋帯」「かがり帯」とも呼ばれます。

◎「特徴」
帯芯を入れずに仕立てます。そのため、もともとの帯地自体がしっかりとした、厚めに織られた織物を用います。
八寸名古屋帯仕立て方は「松葉仕立て」が定番です。手先から1尺(約38cm)のみが半分に折られており、胴の部分をお好みの幅に調節することが可能となっています。

◎「着用シーン」
紬や博多織などの八寸名古屋帯は、小紋や紬の着物に合わせてカジュアルな場で。
金銀糸を使った綴織の八寸名古屋帯は、他の帯と違い訪問着や付下げ、色無地などの「礼装用の帯」としてフォーマルな場に用いることができます。

まとめ

いかがでしょうか?名古屋帯は、簡単に取り扱うことができるのに、選ぶものによって様々なシーンに使い分けることができる便利なアイテムです。ぜひ着物のコーディネートの幅を広げるためのワンアイテムに役立ててみて下さいね。

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