伊勢木綿とは?わかりやすく説明

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伊勢木綿とは?

伊勢木綿とは、繊維によりをかけた「単糸」という糸を使って織られた木綿布です。

伊勢木綿とは、現在は三重県にある「臼井織布」のみでしか織られない伝統工芸品です。伊勢木綿に使われる単糸は、とても切れやすく織るのが難しい性質にあるため、明治時代から動く力織り機でのみ織ることができ、一台の織り機から一日にわずか13メートル(一反)しか織り上がりません。

伊勢木綿の特徴とは?

伊勢木綿は、一般的な木綿織物に比べると糸の状態が綿に近いため、ふんわりと柔らかい肌触りが特徴です。また、しわになっても元に戻りやすいことも挙げられます。

伊勢木綿の魅力とは?

・伝統的な美しさを演出する縞や格子柄
・可愛らしいさや粋な雰囲気まで幅広い風合いがある
・男女問わず楽しむことができる
・強く撚りをかけない綿に近い質感の弱撚糸で作るためしなやかな柔らかさがある
・洗うほどに柔らかく肌に馴染むため味が出てくる
・丈夫で手入れが簡単
・吸湿性に優れている
・保温性が高い

伊勢木綿が合う季節とは?

吸湿性と保温性が優れている伊勢木綿は、夏場の暑い季節以外であれば楽しむことができます。よって、春・秋・冬に適した木綿布だといえるでしょう。

伊勢木綿の手入れ方法とは?

伊勢木綿はホームクリーニングが可能です。その方法は以下の通りです。

1.中性洗剤で手押し洗いをするか、洗濯ネットに入れて洗濯機の手洗いコースを選択
2.洗った後は縮むのを防ぐためにシワを伸ばしてすぐに干す
3.(アイロンをかける場合は)あて布をする

※高温に弱いためお湯や乾燥機の使用不可
※色移りの可能性があるため他の衣類と混ぜない

伊勢木綿の製造方法とは?

伊勢木綿はどのような工程で作られるのか、まとめていきます。

1.糸の準備をする
染め上がった糸を用いて、かせくくりと精錬による油分と汚れの除去をしていきます。
(※化学薬品は使わない)

2.糸染めをする
かせ染めによって、藍染め・お茶染め・くり皮染め・堅牢染めを行います。横糸には、密度向上のため糊付けを行わず、縦糸には、強度を上げるための糊付けを行います。

3.糸巻きを行う
染め上がった糸を、全て手作業によって木の糸巻き(ホビン)に巻き付けていきます。多いときで250本もの糸巻きが必要です。

4.機織を行う
縦糸としてチキリに糸を巻き付けたものを使用し、力織機に取り付け機つなぎをします。

だいたいの工程はこのような流れです。シャトルについた横糸が左右に自動で行き来することで、木綿布は織り上がりますが、一分間に約3cmほど出来上がっていくため、一反分(約13cm)を仕上げるのには、一日作業とおおがかりになります。

その間にも、ベテランの織り子による確認作業が欠かせず、木綿布を織り上げるのは決して簡単な作業ではないというのが伺えますね。

まとめ

いかがでしたか?織り上げるのに手間と技術が求められる伝統工芸品のひとつ「伊勢木綿」は、なかなか目にすることはないかもしれませんが、他にない肌触りの良さが魅力的です。機会があればぜひ手にとってみて下さいね。

#伊勢木綿

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