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お七夜とは?生誕7日目の夜に行うお祝いの日!赤ちゃんやママは何を着る?

着物の豆知識

お七夜

お七夜とは?

お七夜とは、赤ちゃんが生まれて7日目の夜に「健やかな成長」を願って行うお祝いの日のことをいいます。

お七夜の中でもメインイベントとなるのが「命名式」です。赤ちゃんの名前は、自分で決めることはできないものなので、周囲の人が愛情を込めて選ばなければなりません。古くからの習わしでは、祖父母・仲人・尊敬する人に決めてもらっていたそうです。アメリカでは、この名付け親になるということが素晴らしい名誉であり、その子を一生見守り続ける役として「ゴッドファーザー」と呼ばれるそうです。
お七夜では、尾頭付きの鯛や赤飯、ハマグリのお吸い物や紅白なます、昆布巻きなど縁起が良いとされている料理を用意して、家族や親戚と祝い膳を囲みます。もともと、各家々において岩井善が作られていましたが、最近では仕出しなどもよく利用されているようです。

命名式の進め方は?

まず最も大切な「命名書」を用意します。命名書は半紙か奉書紙を用いて、その真ん中に濃墨で大きく赤ちゃんの名前を書きます。右肩には父の名前と続き柄、左側に生年月日も書きます。

この命名書を三方に乗せて神棚にお供えするのが本来のやり方ですが、略式の場合は神棚や床の間に貼り付けるだけでもよいです。

そして、生後14日以内に出生届を提出した時点で、命名書は片付けます。この後は、へその緒と一緒に命名書も大切に保管しておくと、素敵な記念として残すことができますよ。

お七夜のお祝いをする際の注意点

●赤ちゃんとお母さんの体調を最優先にしましょう。

●里帰り中にお七夜を行う場合には、お父さんの実家に事情を説明しておくようにしましょう。また、命名書を誰が書くのかということについても、事前にきちんと話し合っておくと良いでしょう。

●命名書は、一般的にお母さんの床上げの時期である、産後21日目まで飾るのが目安とされています。ただし、地域や家庭によっては、お宮参りまで飾るというケースもあるようです。
飾り終わった後の命名書は、赤ちゃんのへその緒と一緒に成人するまでしまっておくようにしましょう。
お七夜の祝い方は徐々に変化している
本来であれば、お七夜は「家のお祝い」であります。父方の祖父が主催し、親戚などを招いて行っていました。しかし、現在では両親が主催し、祖父母など家族だけでささやかなお祝いを催すことも多くなってきました。また、そもそもお祝い自体をしない家族もあるようです。
お七夜の記念として、赤ちゃんの手形や足形をとり、フレームに飾ったり、赤ちゃんの名前を入れたケーキを用意して食べるといった新たな行事も定着しつつあります。

お七夜の衣装は和装?洋装?

お七夜の命名式で赤ちゃんに着せる衣装は、帯祝のときの祝白絹を仕立てるのが一般的でしたが、今ではベビー服を着せることがほとんどでしょう。何より大切なのは、着飾ることよりも生後間もない赤ちゃんの体調を考慮することです。

また、金沢の習わしでは「かにとり小紋」といった産着を着せていたそうです。かにとり小紋とは、蟹と鳥の模様に合わせて宝尽くしが描かれた産着で、鶴のように気高く、また丈夫に生きるといった願いが込められていたそうです。

お母さんについても、産後間もないことを考慮して、体調を最優先にした楽な衣装で構いません。お父さんは、清潔感があるシャツなどでOKです。

まとめ

いかがでしたか?名前というのは一生をともにする大切なもので、古くから大切にされてきたのが命名です。産後間もない赤ちゃんとお母さんも一緒に行う式であることから、式の意味を大切に考え、衣装はあくまで体調を最優先に選びましょう。

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