百日祝いで子供に和装を着せるなら「小袖」をわかりやすく説明
百日祝いは、伝統的な儀式な上に写真撮影も行うため、きちんとした衣装を選びたいですよね。
百日祝いだからといって、コレを着なければならないといった決まりはありませんが、「小袖」を着せるのが一般的です。その他にも、洋装や普段着などの選択肢もあります。
そもそも「百日祝い」とは?
百日祝いとは、生後100~120日頃のちょうど乳歯が生え始める時期に行われるお祝いのことで、「歯が生えるくらいに大きく成長した」ということを喜び感謝する意味があります。
このときに「お食い初め」という儀式を行うことから、生後100~120日頃に行われるお祝いのことを百日祝い・お食い初めと同義のものとして呼ばれます。
お食い初めとは、古くは平安時代より行われている伝統行事のひとつで、「一生食べるものに困らないように」と赤ちゃんの健やかな成長を願って行われるものです。昔は衛生面や栄養面が豊かではなかったことから、無事に育つことは当たり前ではなく、様々な節目に赤ちゃんの成長をお祝いしていたそうです。
お食い初めは具体的に、生まれてはじめて箸を使って(親が代わりに)お魚を食べる(真似)のですが、このことから「箸揃え」「箸祝い」「真魚始め」と呼ぶ地域もあるようです。
ちなみに昔は、生後100~120日頃ではなく生後50日に、また、お魚ではなく五十日餅(いのかもち)というお餅を重湯の中に入れて、赤ちゃんの口に少しだけ含ませるような儀式だったそうです。
百日祝い・お食い初めは、その子にとって一生に一度しかない大切なお祝いごとです。家族みんなで、ごちそうを囲み盛大に祝ってあげましょう。
百日祝いで子供に和装を着せるなら「小袖」
小袖とは、和服の一種で現代の着物の原型となったものだそうです。
平安時代に十二単の下着として着られていましたが、鎌倉時代になると表着としても着られるようになりました。丈が短く、袖の幅は狭いのが特徴です。
小袖はどこで用意すればよい?
小袖は、レンタルすることもできるため、あえて購入する必要もありません。しかし、成長に合わせてお正月・節句・七五三などにも着用できることから、小袖を購入する人もいます。また、母方の祖父母が小袖を贈るといった習慣がある地域もあるようですよ。
赤ちゃんに和装を着せる際の注意点
小袖は、小さな赤ちゃんに長時間着せるには、負担も考慮しなくてはなりません。百日祝いを行う日の時期や天候も考慮した上で、着せる衣装を選びましょう。その際には、和服風のロンパースや袴風カバーオールなど臨機応変に考えてあげて下さいね。
また、レンタルの小袖を着せる場合には、赤ちゃんのよだれなどで汚れてしまわないように、注意が必要です。
百日祝いに参加する大人の衣装は?
百日祝いに参加する大人の衣装も、子供同様に必ず和装といった決まりがあるわけではありません。和装の他に、洋装や普段着など状況に合わせて選ぶとよいかと思います。
もし和装を着る際には、子供の小袖と合わせてお母さんが訪問着を着るのも素敵です。また、この際にはお父さんはスーツでも問題ありません。親子で合わせて和装を着ることで、写真映えもしますし、後から見返したときにも良い記念になるはずですよ。
まとめ
いかがでしたか?百日祝いは、一生に一度の記念すべき一日になることでしょう。後から思い返したときにも素敵な思い出として心に残るように、普段よりも少し着飾ってみるのもよいかと思います。とはいえ、赤ちゃんはまだまだ小さいので、負担の部分も考慮して考えてあげて下さいね。


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