蘇州刺繍とは?
蘇州刺繍とは?
蘇州刺繍とは、蘇州で縫われる刺繍であることから名付けられた中国産大刺繍の一つです。
蘇州刺繍の歴史は古く、2500年も前、絹織物と養蚕業が盛んに行われていた「蘇州」に呉の国の都を置き、刺繍を盛んに行っていたことが始まりでした。
蘇州刺繍を製作にあたっては、その作業を全て手作業で行い、超大作は1年以上もの年月がかかるそうです。そうして作られた蘇州刺繍は、唯一無二の美しさと華やかさで、気品にあふれた魅力があります。
蘇州刺繍の特徴は?
・髪の毛よりも細い糸を用いることで刺繍表面の盛り上がりが少なく布地が波立たない
・シルク100%の染色糸を用いることで美しく華やかな気品あふれる仕上がりとなる
手作業で製作する刺繍と機械を用いた刺繍の違いとは?
本来刺繍というと、刺繍台の前で一針一針丁寧に手作業で縫い上げていくイメージがあると思いますが、現代の刺繍のほとんどはミシンを用いて機械で製作しています。
手作業で製作した刺繍と、機械を用いた刺繍では、それぞれ仕上がりに違いがあります。
「機械を用いた刺繍」
・コンピュータで制御されたミシンを用いることで細かい模様も正確に再現することができる
・効率的な生産が可能となるため低コスト&大量生産が可能となる
「手作業で製作した刺繍」
・手作業ならではの高級感や肌触りがある
・機械は多めの糸を用いてキツ目に縫われてしまうが、手作業の場合はこのような余計な部分がないため、柔らかく軽やかな仕上がりで、糸の重ね方や色の深みの出し方など細部まで行き届いたきめこまやかな仕上がりとなる
・人間らしい温かみや柔らかさを再現できる
まとめ
いかがでしょうか?刺繍には色々な種類があり、工程や技もそれぞれにあります。一般的には表面の凹凸が刺繍の特徴ともいえますが、蘇州刺繍は表面のなめらかさが魅力のひとつです。ぜひお目にかかる機会があれば、手にとってみて下さいね。