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裾回し(すそまわし)とは?着物の裏地を楽しみましょう

着物の豆知識

裾回し(すそまわし)とは?

裾回しとは、袷に仕立てた着物の裏地のことです。
裾回しは、左右の身頃(みごろ)と衽(おくみ)、襟先(えりさき)の裏側に付けるため合計8枚掛けることから、八掛(はっかけ)ともいいます。

裾回し(すそまわし)/八掛(はっかけ)の役割とは?

裾回しは、着物の表地が傷まないように保護する役割を持っています。
また、裾回しを付けることによって裾捌き(すそさばき)が良くなります。
さらに、歩いたり座ったりする際に目に触れることも多く、裾や袖口の色のアクセントにもなるため、こだわると隠れたおしゃれになります。
好みによって、同系色や同系色のぼかし、または反対色を選んだりとコーディネートを楽しむことができます。

裾回し(すそまわし)/八掛(はっかけ)はカジュアルな着物にだけ付ける?

裾回しは、フォーマルシーンで着用する着物には、基本的に表地より濃い色のものや、全く別の色味のものは使いません。
フォーマルな着物には表地と同じ生地を使う共八掛(ともはっかけ)の場合が多いです。
結婚式などで着る、既婚女性の第一礼装の黒留袖には白無垢仕立てという、表と同じ生地が使われます。

裾回し(すそまわし)/八掛(はっかけ)を自分で仕立てる際のワンポイント

すでに仕立てられている着物は、裾回しの色が決まっていますが、もし自分で反物から着物を仕立てる際には、自分で裾回しの色を決めることができます。
そんな時、薄色の表地の場合には濃色の裾回しは選ばないようにしましょう。
なぜなら、裏地の色の方が濃いと羽織った際に胴裏(どううら)と裾捌きの境目がわかってしまい、裾回しの部分が濃くなってしまうためです。
したがって薄色の表地の場合には、表に映らない「ぼかし」の裾回しや表地よりも薄めの色を選ぶようにしましょう。

まとめ

裾回しは、袷に仕立てた着物の裏地だということがお分かり頂けましたでしょうか。さまざまな役割もありますが、ちらりと見えるおしゃれとしても楽しんでみてはいかがでしょうか。

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