裾除けとは?わかりやすく説明
裾除けとは?
裾除けとは、着物を着る際に長襦袢の前に着る下着のことで、腰巻きタイプ・スカートタイプ・ステテコタイプなどがあります。
中でも昔から下着として一般的だったのは、腰巻きタイプの裾除けと肌襦袢のセットでした。最近では、その二つが一体化したワンピースタイプもあります。
裾除けの役割とは?
裾除けの役割は以下のようなものが挙げられます。
・汗に弱く頻繁に洗濯ができない着物や長襦袢の裾部分が汚れるのを防ぐ
(裾よけはこまめに洗濯可能)
・裾さばきを良くするため
(動きやすさや着崩れを防ぐ)
・防寒のため
・体型を補正するため
裾除けの種類は?
最近の腰巻きは色々な種類があり、気軽に着物を楽しめるように工夫されています。中でも代表的な4つの種類について紹介します。
「腰巻きタイプ」
昔からあるタイプで最もメジャーなのが腰巻きタイプです。腰布は綿でそれ以下の部分はポリエステル素材のものが多く、価格も安価なものが多いため誰でも気軽に試すことができます。
フォーマルからカジュアルまで対応可能で、一年中着用できるため、一枚持っておいて損のないアイテムといえます。
「ステテコタイプ」
最近人気があるステテコタイプは、股部分のスレ予防に効果を発揮するため特に夏場の使用に選ぶ人が多いです。逆に寒い時期には、防寒のために腰巻きタイプの裾除けの下にステテコタイプを着用している人もいるようです。
お稽古や気軽な外出、夏場の浴衣に合わせるなど、カジュアルシーンに役立つのがステテコタイプの特徴です。
「スカートタイプ」
その名の通りスカートのような形状で、ウエストがゴムになっているのがスカートタイプの特徴です。腰巻きタイプと同じような感覚で使うことができますが、より手軽に着用できるのがスカートタイプの魅力です。
「ワンピースタイプ」
上半身用の肌着と裾除けがセットになっているのがワンピースタイプで、着用時間の時短になることが何よりの魅力です。
頭からかぶって着用するタイプや、腰巻きタイプの裾除けのように腰から巻いて着用するタイプなどがあります。
裾除けの素材による違いとは?
裾除けに用いられる素材はいくつかあげられますが、一般的に多いのが「絹・化繊・ウール」です。
3つの素材のおおまかな特徴が以下の通りです。
■絹
裾さばきと着心地ともに良く、静電気が起こりにくい
■化繊(キュプラ・レーヨン・ポリエステル)
手頃な価格帯で裾さばきが良いため、人気が高い
■ウール(モスリン)
保温性が高く、冬場の着用に適している
裾除けの色柄はどんなものがある?
裾除けの種類はとても豊富で、白・ピンク・ブルーのものや、おしゃれな小紋柄、レース付きのものまで様々です。
中でも特に、おしゃれな色柄入りのものを着用する場合には、以下の点に注意しましょう。
■薄い色の着物の下に濃い色の裾除けを用いる場合は、透けて見える場合がある
■留袖や訪問着などのフォーマル着物には、色柄物を避けてシンプルな白もしくは薄い色目のものを合わせる
まとめ
いかがでしたか?様々なタイプがある裾除けですが、それぞれ特徴が異なるのでご自分に合ったものを選んで使い分けてみて下さいね。
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