七五三に千歳飴が欠かせないのはなぜ?意味や由来、入手方法を詳しく紹介
七五三には千歳飴が付き物ですが、ではなぜ、七五三には千歳飴を食べるのでしょうか?
実は七五三の千歳飴には「子どもの長寿を願う」という意味が込められています。
また、七五三の記念撮影をするときに千歳飴の入った袋を持つことで、七五三らしい華やかさが高まる一面もあります。
そこでこの記事では、千歳飴の由来、袋の絵柄に込められた意味から、どうすれば入手できるかまでを詳しく紹介します。

七五三に欠かせない千歳飴とは?

七五三といえば、晴れ着に千歳飴を手にしている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。七五三には欠かせない千歳飴ですが、そもそも千歳飴とはどんなものなのでしょうか。
千歳飴の特徴

千歳飴は砂糖と水飴を煮溶かして作られたもので、細長い棒状なのが大きな特徴です。
長さは最長1メートル、太さは15ミリ以内と定められています。
伝統的な千歳飴は縁起のよい紅白の飴をセットにするのが一般的。
最近は飴作りの技術が進歩したことから、伝統的な紅白の千歳飴だけではなく、愛らしい図柄やカラフルな千歳飴なども登場しています。
千歳飴の意味

「千歳飴」の「千歳(ちとせ)」という言葉には「千年」「長い年月」という意味があります。
また、千歳飴の細長い形状や、引っ張るとどこまでも伸びる性質から「細く長く」「長寿」がイメージされるため、千歳飴には「細く長く粘り強く、いつまでも健康で長生きしてほしい」という意味が込められています。
七五三の千歳飴の由来は?

千歳飴のはじまりは江戸時代といわれています。
当時の砂糖は貴重品だったことから、甘くて美味しい千歳飴は七五三の祝い菓子としてたいへん喜ばれていました。
この千歳飴の由来についてはさまざまな説あり、次に紹介する説が有力といわれています。
飴売り七兵衛の「千年飴」
元禄・宝永期(1688~1711)に浅草寺で飴売りをしていた七兵衛(しちびょうえ)が、棒状にした紅白の飴を「千年飴」または「寿命糖」と名付け、縁起の良い絵柄の袋に入れて売り出したのが始まりといわれています。
「千年」というネーミングや、おめでたい意味を持つ紅白の見た目から「長生きできる」「縁起がよい」と評判になり、神社の門前で、松竹梅や鶴亀などの縁起が良い絵柄が描かれた長い紙袋に入れて販売していたそうです。
平野甚左衛門の「千歳飴(せんざいあめ)」
江戸時代初期にあたる元和元年(1615)頃、大阪で商売をしていた平野甚右衛門(ひらのじんえもん)が、江戸へ出てきて浅草寺の境内で飴を売り始めたのが起源という説も。
その頃の千歳飴は「せんざいあめ」と呼ばれており、後に同じ漢字のまま読み方を変えて「ちとせあめ」になったといわれています。
「長い千歳飴を食べると長生きできる」「この飴を食べると千年まで生きられる」と庶民の人気を集め、自分のために買うだけでなく、贈り物としても重宝されていたようです。
神田明神の「祝い飴」
さらに、七五三のお参りをした子供たちに千歳飴をあげるようになったのは、神田明神が最初ではないかといわれています。
また、千歳飴は江戸時代にはお祝いのお返しとして親がご近所や親戚に配って歩くものでした。
「千歳飴は紅白で縁起がよい」ことから、神社でもお参りにきた子供たちに縁起物としてあげるようになったようです。
江戸時代に歌川広重が描いた浮世絵には、千歳飴を持って神田明神にお参りする丁稚の姿が見受けられますし、明治時代の写真には境内で千歳飴を販売している様子も映し出されています。
神田明神は昔の風習を受け継ぎ、現在も七五三のお参りに訪れた子どもたちに千歳飴を授与しています。
千歳飴の袋の絵柄にも意味があるの?

千歳飴の入っている紙袋は、色鮮やかな絵柄が描かれているものが多く、七五三の晴れ着姿のアクセントにもなっています。そのため、七五山の記念写真を撮影するときには、必ず持たせたいアイテムともいえるでしょう。
実は、この千歳飴の袋に描かれた絵柄にも「長寿」や「子孫繁栄」などの意味があります。
松・竹・梅
冬の寒い季節でも枯れることのない松竹梅は生命力が強いため、縁起の良い植物として親しまれてきました。
樹齢が何百年もある松は長寿の象徴、地面に根を張って新芽を出し、まっすぐ伸びる竹は子孫繁栄の象徴、寒い冬でも豊かな香りを放ち花を咲かせる梅は、生命力や気高さの象徴とされています。
鶴・亀
「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、鶴・亀は長寿を象徴する吉祥の動物として昔から尊ばれてきました。
鶴は鳴き声が遠くまで響くことから「神様にまで声が届くめでたい鳥」といわれています。一方、亀は古来より不老長寿の地・逢莱山の使いといわれ、甲羅の形の六角形が、吉兆を表す図形としても知られており、縁起の良い絵柄といわれています。
キャラクター
最近では、人気のキャラクターが描かれたポップな絵柄の袋も増えてきました。
お祝いをイメージさせる華やかさはそのままに、小さなお子さんが喜ぶようなキャラクターが描かれているものが人気です。
おしゃれな図柄
モダンな図柄やシックなデザインなど、おしゃれな色柄の千歳飴の袋も人気を集めています。七五三の晴れ着の色や柄に合わせて千歳飴の袋を選ぶと、コーディネートのアクセントになります。
現在の千歳飴は袋のデザインの選び方次第で、華やかにも、おしゃれにも楽しめるのが大きな魅力といえるでしょう。
千歳飴は七五三の内祝いにもなるってホント?

神田明神のところで前述した通り、実は千歳飴は七五三らしさを感じられる内祝いとしても重宝されています。
七五三の象徴的なお菓子である千歳飴は、縁起がよくて華やかで、内祝いに最適と考えられていました。
七五三のおめでたいイメージと、日持ちしやすい点からも、千歳飴は現在も七五三の内祝いとして人気を集めています。
最近は、おしゃれでかわいいデザインのものや、内祝い用に美しく包装された千歳飴もありますし、味の種類も充実しているため、贈られた方も楽しみながら食べていただけるのではないでしょう。
七五三の晴れ着姿のお子さんの写真と一緒にお礼状やメッセージを添えると、より感謝の気持ちが伝わるでしょう。
七五三の千歳飴はどこで手に入る?

千歳飴は七五三らしさを演出するのに欠かせないアイテムです。しかし、どうやって手に入れればよいのかがわからないという方も多いようです。
ここでは、千歳飴の入手方法を紹介します。
神社でご祈祷の授与品としていただく
神社でご祈祷していただいた際に、ご祈祷の授与品として千歳飴をいただくのが一般的です。千歳飴と一緒に、お守りや記念品などを授与されることもあります。
ただし、神社によっては授与品の中に千歳飴が含まれていない場合もあります。心配な方は、事前に神社へ問い合わせるとよいでしょう。
神社の社務所で販売しているケースもありますので、授与品に含まれていない場合は、社務所での販売があるかも併せて確認しておきましょう。
また、千歳飴を授与している神社であっても、手に入るのはご祈祷が終わってからの場合が多いようです。
ご祈祷前に千歳飴と一緒に記念撮影をしようと考えている場合には、事前にいついただけるかを確認。ご祈祷後であれば、記念撮影をご祈祷のあとにするなど対応を考えましょう。
シーズン中ならスーパーやデパートでも
神社で手に入らない場合には、スーパーやデパートで探してみるのもひとつの方法です。
とくに七五三シーズンになると、スーパーやデパートで千歳飴の販売を開始することが多いようです。
また、お菓子の専門店や老舗の和菓子店などでも販売していることがあるので、探してみるといいでしょう。
オンラインショップで購入する
オンラインショップなら、さまざまな商品の中から好みに合った千歳飴を購入することが可能です。
インターネットで検索すると、伝統的な紅白の千歳飴や可愛いもの、カラフルなものまで、さまざまな千歳飴が見つかりますから、試しに一度、検索してみては。
自宅に届くまでの日数を計算して、七五三当日に間に合うように余裕をもって注文しましょう。
写真撮影時にスタジオでもらえることも
写真スタジオで七五三の記念撮影を行うときに、千歳飴をもらえるケースもあります。
千歳飴をプレゼントしているかどうかは写真スタジオによっても異なりますから、予約を入れるときに問い合わせてみるといいでしょう。
千歳飴自体はもらえなくても、千歳飴と一緒に記念撮影は出来る可能性もあります。
千歳飴を持った写真を撮影したい場合には、事前に写真スタジオのサイトや、電話で確認することが必要です。
千歳飴を手作りする方法も
千歳飴はご家庭で手作りすることも出来ます。簡単に作れるので、お子さんと一緒に作ると、ステキな七五三の思い出になるかもしれません。
手軽に作れる千歳飴の作り方:
・水飴を電子レンジで加熱します。
・温めた水飴に練乳とスキムミルクを加えて、ゴムベラで切るように混ぜ合わせます。
赤い千歳飴を作る場合は、この工程中に粉末食用色素(赤)を少量加えましょう。
・ベーキングシートに粉糖を少量まぶしたら、その上で飴を練り直し、細い円柱状に形作ります。
・冷蔵庫で冷やします。
他にも、インターネットで「千歳飴 作り方」と検索すると、さまざまな作り方が出てくるので、参考にしてみるといいでしょう。
七五三の千歳飴の正しい食べ方とは?

七五三の千歳飴の食べ方に、こうしなければならないという決まりはありません。
ただし、千歳飴は棒状の長い飴ですので、歩きながら千歳飴を食べると、転倒したときに口の奥まで飴が入ってしまう可能性があるので注意しましょう。
また、千歳飴を切ってしまうと縁起が悪いと思う方もいるかもしれませんが、気にする必要はありません。
お子さんが食べやすい大きさに切ったり砕いたりしたほうが、お子さんも気軽に楽しめます。硬くてうまく切れないという場合には、電子レンジで少しだけ温めると飴が柔らかくなって切りやすくなります。
ひと口大に切った場合も、お子さんが飴を喉につまらせないように、大人が近くで見守ってあげることを忘れずに。
パパやママも一緒に食べれば、その懐かしい味にご自身が子どもの頃の七五三を思い出すなど、楽しいひとときに。
七五三の千歳飴についての疑問にお答えします!

ここでは、七五三に欠かせない千歳飴についての疑問や不安についてお答えします。
千歳飴は内祝いとして贈れるってホント?
本当です。内祝いの商品として千歳飴を扱っているショップは少ないですが、飴の専門店などをネット検索して探すといいでしょう。
また、千歳飴をお裾分けする風習がある地域も。内祝いの品にお裾分けとして千歳飴を添えるのも良いかもしれません。
千歳飴を食べさせるのは危険ですか?
前述しましたが、千歳飴は棒状の長い飴のため、お子さんが食べる際には注意が必要です。
歩きながら千歳飴を食べると、転倒したときに口の奥まで飴が入ってしまい危険です。
とくに幼い子どもは転倒しやすいため、外で歩きながら食べるのはやめたほうがよいでしょう。
一口サイズに切って食べていても、喉につかえてしまう可能性があるので、小さなお子さんが千歳飴を食べるときには、大人が近くで見守ることが必要です。
千歳飴は手作りできる?
前述したように、自宅で手作りすることは可能です。
伝統的な千歳飴を本格的に作る場合と、電子レンジなどを活用して手軽に作る場合など、さまざまな方法があるので、料理サイトなどで調べて、やりやすい方法で作ってみるといいでしょう。
千歳飴を食べきれない場合はどうする?
千歳飴を一度に全部食べ切れない場合は、違うお菓子にアレンジしたり、料理に入れるのもいいでしょう。
千歳飴を溶かして牛乳とゼラチンと混ぜ合わせ、冷やし固めればミルクプリンに。千歳飴を砂糖代わりに料理に入れる、ホットミルクに溶かしたり、コーヒーや紅茶に入れて優しい甘さを楽しむこともできます。
千歳飴の袋だけを購入したいのですが……
千歳飴の袋だけを購入することは可能です。
大手のネット通販や、飾れる千歳飴の袋を作ってくれるスタジオや、撮影用の小物を扱っているショップなどでも購入することが可能です。
まとめ
千歳飴には七五三を迎えた子どもに、「細く長く粘り強く、いつまでも健康で長生きしてほしい」という願いが込められています。
写真撮影のアイテムとしてだけでなく、江戸時代から日本の伝統として受け継がれてきた千歳飴を、ぜひ家族みんなで味わってみてはいかがでしょうか。

#七五三千歳飴

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