【お宮参りの服装】祖父母の服装 失敗しない!円満今どきの服装選び
お宮参りの服装で祖父母といえば、昔は父親と黒留袖を着た父方の祖母が祝い着をまとった赤ちゃんを抱っこして、お参りするのが慣わしでした。
しかし現代では、お宮参りは家族揃って・赤ちゃんはママが抱っこすることがほとんどのため、お宮参りの祖父母の服装、とくに父方の祖母の服装は第一礼装の黒留袖から準礼装や略礼装に。
晩婚化が進んでいるため祖母の年齢も幅広くなり、季節(春・夏・秋・冬)に加えて、年代(40代・50代・60代)を意識して服装を選ぶことも必要になりました。
そんな「いまどきのお宮参りの服装を知って、祖父母の失敗しない装い」に役立てましょう。
お宮参りの服装で祖母・祖父の失敗しない基本の装い
祖母・祖父のお宮参りの服装でもっとも大切なことは、主役の赤ちゃんやママ・パパの服装と格を合わせること。
全員が準礼装なら祖父母も準礼装、略礼装なら祖父母も略礼装が基本。
赤ちゃんやママが洋装なら祖母・祖父も洋装にするなど、全体のバランスを考えましょう。
また、両家の祖母が参加するのか、どちらかの祖母だけなのかを事前に確認。
昔の慣わしのように、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこすることは少ないにしても、父方の祖母よりも母方の祖母の服装が格上になったり、目立ってしまわないような配慮も欲しいところです。
例えば着物なら、色留袖より訪問着、訪問着よりも付け下げのほうが格下ですので、意識しておくといいでしょう。
赤ちゃんやママよりも華美にならないことも大切です。
祖母・祖父は一歩引いて、ハレの日の赤ちゃんやママ・パパを見守る立場と考えれば、自ずと控えめな装いになるのでは。
昔の慣わしにしたがって、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこして参拝する場合には、赤ちゃんの掛け着とのバランスも考えて、服装を選ぶことが必要です
お宮参りの服装 祖母の着物 年代別(40代・50代・60代)の装い
お宮参りの祖母の装いといえば、昔は黒留袖でしたが、さすがに最近のお宮参りに黒留袖を着る方はほとんどいないといってもいいでしょう。
また、主役の赤ちゃんよりも目立たないようにとの配慮から、派手な色合いや大きな柄を避けるのが一般的。
そのため柄が多くて華やかな訪問着より、柄が控えめな訪問着や付け下げ、色無地を選ぶケースも増えてきました。
祖母が40代、50代の装い
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とくに40代・50代の若い祖母の場合は、華やかになり過ぎないように気をつけましょう。
できれば、ママよりも控えめな装いにしてあげる心遣いが大切です。
シックな装いが却っておしゃれに見える年代ですから、ピンクグレーや淡いグレー、淡いクリーム色、薄い藤色など、とくに控えめな色調が良いでしょう。
祖母が60代以降の装い
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60代以降の祖母の装いも、主役の赤ちゃんよりも目立たないこと、
色がかぶらないことは同じですが、地味過ぎるのもよくありません。
普段から地味めの色や渋い色を選びがちな年代ですが、
あまりに地味だと老けた印象になってしまいます。
控えめながらも、意識して少し明るめの色調を選ぶのがポイント。
クリーム色や淡い水色、淡いうぐいす色、淡い紫や明るいグレー系などがおすすめです。
反対に紺や黒、赤、深緑、暗灰色などの濃くて深みのある色合いは避けたほうがいいいでしょう。
お宮参りの服装 祖母の着物 春・夏・秋・冬の装い
着物の場合、気をつけなければならないのが、季節によって仕立てや素材が変わること。
10月から5月までに着る着物は裏地のある袷(あわせ)になるため、春は「袷(あわせ)の訪問着、付け下げ、色無地」などがおすすめです。
帯は「金糸・銀糸の入った礼装用袋帯やおしゃれ袋帯」を合わせれば、付け下げでもグッとフォーマルな装いになります。
夏になると、着物の仕立てや素材が変わります。
「6月は裏地のない単衣(ひとえ)、7・8月は絽(ろ)の訪問着や付け下げ、色無地」に「礼装用袋帯やおしゃれ袋帯」を。
暑い時期なので「名古屋帯」でもかまいませんが、金糸銀糸が入ったものや、綴れや唐織などの格の高いもので、フォーマル感を演出しましょう。
「9月は単衣(ひとえ)、10月以降は袷(あわせ)の訪問着、付け下げ、色無地」に「金糸・銀糸の入った礼装用袋帯やおしゃれ袋帯」を。
羽織やコートにはまだ早いこの時期の寒さ対策には、ショールを羽織ってもいいでしょう。
冬は「袷(あわせ)の訪問着や付け下げ、色無地に袋帯」に、「冬用の羽織や無地の道行コート」を羽織って寒さ対策を。
元来、女性の羽織は礼服ではありませんが、柄がないものなら問題ありません。
お宮参りの服装 祖母の洋装はスーツが定番!
赤ちゃんやママ・パパが洋装なら、祖母・祖父も洋装が基本。
また、赤ちゃんが掛け着をまとっていても、ママ・パパが洋装なら、祖母・祖父も洋装にすることで、目立ち過ぎず全体のバランスがとれるでしょう。
お宮参りでの祖母の洋装といえば、やはりスーツが定番です。
大人の女性にふさわしいフォーマルスタイルであり、組み合わせ次第ではちょっとしたオシャレが楽しめる服装です。
また、スーツなら着慣れている方も多いので、着物よりもラクに過ごせますし、インナーやアウターなどで、気温に対する調整が可能です。
夏の暑さに弱いという方には、スーツよりワンピースのほうが涼しく過ごすことができます。体型が気になる方も、お腹まわりを締め付けずにすむワンピースのほうが楽に過ごせるでしょう。
お宮参りの服装 祖母が赤ちゃんを抱く場合の服装
地域の風習や、その家で代々受け継がれてきたやり方として、父方の祖母が赤ちゃんを抱いて参拝するという昔ながらのお宮参りをしたい、というケースもあると思います。
この場合、昔だったら祖母の服装は五つ紋の黒留袖が一般的でした。
ところがいまでは、この慣わしに従ってお宮参りをする場合でも、黒留袖の祖母を見かけることは少なくなりました。
もちろん、全員が格を合わせれば黒留袖でもかまいませんが、それよりも赤ちゃんの掛け着の色と合わせた、色留袖や訪問着にしておくと、いまらしいハレの日の装いになります。
また、赤ちゃんがセレモニードレスだったり、ママ・パパも洋装という場合には、祖母も洋装で赤ちゃんを抱っこしても問題はありません。
留袖にこだわるよりも、赤ちゃんとの服装と格を揃える事、参列者全員とのバランスをとることを重視したほうが良いでしょう。
お宮参りの服装 祖父はダークスーツ
お宮参りの服装で祖父は、パパの服装と同じで黒・濃紺・チャコールグレーなどの「ダークカラーのスーツ」が一般的です。
白いワイシャツか淡い色のワイシャツに、ネクタイはシンプルなものか、派手にならない程度に柄の入ったものを。
全体的に年齢にふさわしい、品のある落ち着いた装いになるよう、コーディネートしましょう。
ママや祖母が留袖を着るのなら、格を合わせて礼服のブラックフォーマルを。
この場合のワイシャツは白だけ。
ネクタイも白かシルバーの慶事用のものを。靴下は黒、靴も黒の皮靴が基本です。
今では赤ちゃんやママ、祖母が着物だからといって、祖父が着物というケースはほとんどありませんので、着物にこだわらなくても大丈夫。
また、最近は晩婚のママ・パパも多いため、祖父母が高齢のことも。
中には、体調が心配な方もいるかもしれません。
その場合は、スーツでもなくても大丈夫。
身体に負担のかからないラクに過ごせる服装を優先したほうがよいでしょう。
まとめ
時代とともにお宮参りの服装も変わり、昔は祖母の服装といえば紋付の黒留袖でしたが、いまでは色留袖や訪問着、付け下げなどが主流になりました。
また、祖母の服装選びはママの場合と違って、自分の立場と年代を考慮したスタイルであることが大切です。
祖父の服装も難しく考えずに、フォーマルな場面でのダークスーツの装いと考え、上品で落ち着いた印象になるよう心掛けましょう。
#お宮参り服装祖父母