お宮参りの服装としてママには訪問着が人気!基本マナーや着物の選び方も紹介
お宮参りの服装としてママにもっとも人気なのが訪問着です。
赤ちゃんが祝い着(産着)ならば、お宮参りの服装としてはママも訪問着などの和装のほうがバランスがいいでしょう。
では、和装の中でも訪問着が人気の理由や、具体的な着物の選び方、控えたほうがよい服装なども併せて紹介します。

お宮参りでのママの服装マナーとは

お宮参りの服装には気をつけたいマナーがあります。
もっとも大切なのは主役である赤ちゃんに合わせること。
赤ちゃんが正装の祝い着(産着)を身に着ける場合には、ママの服装もそれに合わせて同格の服装を選ぶのがマナーとなります。
着物なら略礼装の訪問着・色無地・付け下げ

ママが着物を着る場合、昔は正礼装の黒留袖でしたが、それでは仰々しくなりすぎるため、最近は準礼装や略礼装の訪問着や一つ紋の色無地、付け下げなどが一般的です。
着物は仕立てる生地や裏地の有無、素材によって着用できる季節が異なりますので、それも踏まえて着物を選ぶことが大切です。
6月と9月の暑い時期には単衣(ひとえ)、7月と8月の盛夏の時期には薄物、それ以外の時期は裏地のある袷(あわせ)の着物を着ることで、季節に合った装いとなります。
洋装ならフォーマルワンピースを

赤ちゃんが祝い着(産着)だからといって、ママも必ず着物を着なければいけないわけではありません。体をしめつける心配がない、授乳がしやすいという理由から洋装を選ぶ方もいます。
但し、フォーマルワンピースやセレモニースーツなど、赤ちゃんの祝い着(産着)と格の合うものを着ることが大切です。
ワンピースやスーツの場合、春から夏にかけてのお宮参りなら半袖や七分袖の上品なものを選ぶとよいでしょう。春や秋は日によっては肌寒いため、カーディガンやストールなどで調整することも必要です。
冬のお宮参りには防寒対策が必須。冬にワンピースを着る場合には、ジャケットを羽織りましょう。移動や待ち時間のときには体が冷えないように、厚手のコートやオーバーなどでしっかり防寒しましょう。

赤ちゃんがセレモニードレスを着る場合

赤ちゃんがセレモニードレスにケープの場合は、ママはフォーマルワンピースやセレモニースーツなどの洋装が基本です。
どちらの場合も、上品でフォーマルな装いを心掛けることが大切です。
お宮参りでは控えたいママの服装とは
お宮参りのママの服装は前述した通り、主役である赤ちゃんの服装に合わせることが基本です。
赤ちゃんがベビードレスなのにママが華やかな訪問着なのは避けるべきですし、赤ちゃんが祝い着(産着)なのにママがカジュアルワンピースではバランスがとれません。
また、お宮参りは神社やお寺などでご祈祷していただく神聖な行事でもあるため、ラフな服装や露出の多い服装、派手な服装は控えたほうがいいでしょう。
ここでは、控えたほうがよいママの服装を、洋装・和装それぞれ具体的に説明します。
洋装の場合

お宮参りは赤ちゃんにとっても家族にとっても特別な日ですから、Tシャツとジーンズなどの普段着で出かけたり、夏場は露出度が高い服装にならないように気をつけましょう。
カジュアルすぎる服装はNG
自宅で着ている普段着のようなカジュアルすぎる服装は控えましょう。
例えば、デニムやスウェット、Tシャツ、露出の多いタンクトップやミニスカート、ハーフパンツなどはNGです。
派手な色柄や動物柄も避けて
お宮参りの主役は赤ちゃんですから、赤ちゃんよりも目立つ派手な色柄の服装もNGです。
原色や蛍光色、ヒョウ柄などの動物柄、毛皮のコートなどの動物を連想させるものもやめましょう。
ヒールの高い靴は不向き
神社やお寺は境内に砂利が敷いてあったり、階段なども多いため、ハイヒールやピンヒールは不向きです。夏でもサンダルはカジュアル過ぎるため控えたほうがよいでしょう。
赤ちゃんを抱っこしたまま歩くことも多いため、安全面を第一に考えてヒールが低めのパンプスなどを選びましょう。
夏でも素足はマナー違反
フォーマルワンピースやセレモニースーツなどを着る場合、ストッキングを身に着けるのがマナーです。暑さが厳しい夏の時期でも、素足で出かけないように注意しましょう。
過度な装飾品は危険
胸元につけるブローチやコサージュ、長いネックレスなどは赤ちゃんの顔に当たる可能性がありますし、ブレスレットや宝石のついた指輪は赤ちゃんの着物に引っ掛かってしまうこともあり、たいへん危険なので身に着けるのは控えましょう。
神社やお寺などの敷地に入ったら、帽子やサングラスを取ることもお忘れなく。
和装の場合

和装の場合も洋装と同じで、カジュアルシーンで着る普段着などの着物や浴衣は避けましょう。
また、主役の赤ちゃんよりも華美になったり、豪華過ぎないことも大切です。
小紋や紬、麻や浴衣はNG
着物の場合もカジュアルシーンで着るような、小紋や紬などの普段着の着物は避けたほうがよいでしょう。
また、暑い時期だと通気性の良い着物をと考えがちですが、麻の着物や綿の着物、浴衣は普段着という位置付けのためNGとなります。夏に着物でお参りする場合は絽の訪問着や付下げがおすすめです。
華やか過ぎる装いは控えて
お宮参りの主役は赤ちゃんですから、赤ちゃんよりも豪華な着物や華美な着物など、派手に見える装いは避けたほうがよいでしょう。
赤ちゃんの産着が引き立つような品の良い色柄の着物を選ぶことをオススメします。
草履は安定感のあるものを
草履は台の高さが高いほど格が高いといわれ、結婚式などの礼装用の草履は台の高さが5〜6cmのものを選ぶのが一般的です。しかし、赤ちゃんを抱いて移動するお宮参りの場合は安定感を重視して、4〜5cmの草履がいいでしょう。
装飾品は身に着けないのが基本
和装の場合、フォーマルシーンではアクセサリーは身につけないのが原則です。
お宮参りもフォーマルな場面であり、フォーマル用の着物として訪問着や付け下げ、一つ紋の色無地を着用する場合には、アクセサリーは平たい形の結婚指輪程度にしましょう。
和装のアクセサリーといえる帯留や根付もつけないのがマナーです。
お宮参りのママが洋服を着る場合の選び方とは
お宮参りでママが洋服を着る場合の季節別ポイントを紹介します。
フォーマルワンピースやセレモニースーツなどを選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
春向けのコーディネート
春のお宮参りでは、ワンピースやスーツは黒、紺、ベージュが定番色です。
春らしい淡いピンクやブルーなどのパステルカラーもキレイです。靴はワンピースやスーツの色に合わせたものを。赤ちゃんを抱っこしても大丈夫なように安定感のあるローヒールのパンプスを選んで。
夏向けのコーディネート
夏は洋装なら白や紺、淡いブルーなど清涼感のあるものがオススメです。また、スーツよりもワンピースのほうが涼しく過ごせます。暑いからといって露出の多い服装はマナー違反。ワンピースやスーツのスカート丈はひざ下のものを。胸もとが大きくあいたものや肩が見えるノースリーブも控えめましょう。夏でもカジュアルに見えるサンダルやミュールはNGです。
秋向けのコーディネート
秋はベージュや紺、黒のスーツやワンピースが一般的ですが、秋らしいゴールドやモスグリーンを選んでもおしゃれな装いに。フォーマル感のあるものなら、パンツスーツでも問題はありません。アクセサリーをつける場合には華美にならないよう、パールなどの気品を感じさせるものを。赤ちゃんを抱く時に邪魔になる、長いネックレスや大きなコサージュは避けて。
冬向けのコーディネート
冬のお宮参りでは、定番のベージュや紺、黒だけでなく、冬らしいモカやチャコールグレー、シルバーなどのワンピースやセレモニースーツを選ぶと、シックで洗練された印象になります。防寒を考えて温かいインナーを活用する、外で着るためのコートやオーバーを用意するなど、身体が冷えない服装を心がけましょう。
お宮参りのママが着物を着る場合の選び方とは

お宮参りでママが着物を着る場合には、前述した通り、準礼装や略礼装の訪問着や一つ紋の色無地、付け下げなどが一般的です。
着物には季節ごとのルールがあるため、それらも踏まえたうえで、お宮参りにふさわしい着物を選びましょう。
春向け(3月,4月,5月)お宮参りコーディネート

訪問着|水色に七宝小桜|H0158 / レンタル価格 18,800円(税込/往復送料込)
着物は季節によって仕立てや素材が変わります。
10月から5月までに着る着物は裏地のある袷(あわせ)になるため、
春は「袷(あわせ)の訪問着、付け下げ、色無地」になります。
帯はフォーマルにふさわしい「金糸・銀糸の入った礼装用袋帯やおしゃれ袋帯」を合わせます。
夏向け(6月,7月,8月)お宮参りコーディネート

夏用 訪問着(絽)|淡い紫に露芝|H0255 / レンタル価格 21,000円(税込/往復送料込)
「6月は裏地のない単衣(ひとえ)、7・8月は絽(ろ)の訪問着や付け下げ、色無地」に「礼装用袋帯やおしゃれ袋帯」を。
暑い時期なので、袋帯でなく「名古屋帯」でもかまいませんが、金糸銀糸が入ったものや、綴れや唐織などの格の高いものを合わせるとよいでしょう。
秋向け(9月,10月,11月)お宮参りコーディネート

訪問着|オレンジグレーに金のたたき染丸菊|H0092 / レンタル価格 16,800円(税込/往復送料込)
「9月は単衣(ひとえ)、10月以降は袷(あわせ)の訪問着、付け下げ、色無地」に
「金糸・銀糸の入った礼装用袋帯やおしゃれ袋帯」を。
11月に入り肌寒くなってきたら、「ベルベットなど上質な素材のショール」を羽織ってもいいでしょう。
冬向け(12月,1月,2月)お宮参りコーディネート

訪問着|白に梅椿|H0338 / レンタル価格 16,800円(税込/往復送料込)
冬は寒い境内で御祈祷の順番を待つことも。
「袷(あわせ)の訪問着や付け下げ、色無地に袋帯」の上に羽織る、
「冬用の羽織や無地の道行コート」を用意しておくと寒さ対策になります。
元来、女性の羽織は礼服ではありませんが、
「色無地に一つ紋」や「絵羽模様に一つ紋」ならフォーマルな場面にも対応できます。

お宮参りのママの服装は訪問着が人気

お宮参りにふさわしいママの着物は、前述した通り、訪問着や一つ紋の色無地、付け下げですが、中でも訪問着が人気です。
訪問着は多彩な色や柄が揃っているため、赤ちゃんの祝い着(産着)の色柄に合わせた訪問着を選びやすく、赤ちゃんを抱っこしたときに統一感のある美しく姿を披露することができます。
バランスのとれたキレイな着姿を記念写真に残しておくといいでしょう。
また、最近のお宮参りの着物はレンタルが主流のため、一つ紋の色無地や付け下げを探すより、種類が豊富な訪問着から探したほうが、自分がイメージしていたものにより近い着物を選ぶことができます。
ただし、派手にならないように気をつけて。あくまで赤ちゃんが引き立つような上品な色柄のものを選ぶことが大切です。
お宮参りのママの服装は授乳しやすいことも大切
授乳しやすい服装を第一に考えるなら、ブラウスやワンピースを選ぶ時、前開きやカシュクールのものを。授乳口が付いているフォーマルワンピースも便利です。
着物での授乳は、脇にある身八つ口(みやつくち)から行うことができますが、着崩れてしまうかもしれません。前もって搾取しておいた母乳やミルクをほ乳瓶に入れて、準備しておくと安心です。
母乳で着ているものに染みができてしまうことも。母乳パッドを重ね使いするなどの工夫も必要です。
お宮参りのママの着物はレンタルがおすすめ

最近では、祝い着(産着)と一緒にママの着物もレンタルできるところが増えてきました。
着物・帯・草履やバッグなど一式セットで借りられるので、コーディネートに悩むことなく費用もグッと抑えられます。
子どもの成長とともにやって来る七五三、入学式や卒業式など、イベントごとに異なる着物を着てみたいという人にも、レンタルが便利。
クリーニング代金が無料でついているレンタルなら、授乳時うっかり汚してしまっても安心です。

訪問着|クリームに熨斗目流水|H0074 / レンタル価格 24,800円(税込/往復送料込)
※U0004は人気商品につき、経年劣化により廃盤となりました。

訪問着|水色に宝尽くし吉祥文様|H0071 / レンタル価格 14,800円(税込/往復送料込)
お宮参り産着|深緑に松と兜|U0010 男の子 / レンタル価格3,780円(税込/往復送料込)

まとめ
赤ちゃんの服装と格を揃えること、季節感を意識することで、ママ・パパの服装にも統一感が生まれ、ハレの日にふさわしい装いになります。
同時に、ママの体調や授乳などを考慮して、服装を選ぶことも大切です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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