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訪問着の着付けは自分でできる?注意点やプロセス、練習できるキットとは?わかりやすく解説

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着付けができるか悩むグレーの訪問着を着た女性

訪問着の着付けは自分で行うことが可能です。
ただし、訪問着の着付けを自分で行う場合には、事前にしっかりとした準備を行い、何度も練習しておくことが大切です。

そうはいわれても、着物初心者にとっては何を準備すればよいのか、どう着付けるのかなど、わからないことばかり。
そこで、訪問着を自分で着付けるための注意点やプロセス、練習するための着付け体験キットなどを紹介します。

訪問着の着付けは自分でできる?

グレーの訪問着を着た女性

訪問着を自分一人で着付けることは可能です。

「訪問着の着付けを自分で出来るようになるためには、着付け教室に通わなければいけないのでしょう?」と思っている方が多いかもしれませんが、そんなことはありません。

訪問着を着るのに必要なものがすべて揃っていて、正しい着付け方がわかっていれば、自分一人でも訪問着を着付けることはできるようになります。

ただし、美しく着られるようになるためには、何度も練習することが必要です。

着物初心者の方が訪問着を着て行く当日になって、急に自分で着付けをしようとしても、美しい着物姿を作るのは無理といっても過言ではありません。
たがらこそ、事前の練習が大切になるのです。

訪問着を自分で着るメリット・デメリットとは?

緑色の訪問着を着た女性

着付けといえば美容室や着付師さんなどのプロにお願いするものと考える方も多いと思いますが、訪問着を自分で着付けるメリットとは何なのでしょうか。

訪問着を自分で着るメリット

  1. 着付けが出来る美容室や着付師さんを探したり、予約する手間が省けます。
  2. 着付けの料金がかかりません。料金相場は美容室の場合、ヘアメイク込みで10000円前後といわれていますが、ヘアメイクも自分で行えば料金は不要になります。
  3. 着物の着付け方をマスターしてしまえば、いまより気軽に訪問着を着ることができるようになるため、おしゃれの幅が広がります。
  4. 動画や書籍で紹介されている着付け方法を参考にして練習すれば、前述した通り、わざわざ着付け教室に通う時間や費用も必要ありません。

訪問着を自分で着るデメリット

  1. 着付けに慣れないうちは、どうしても時間がかかります。
  2. 自分一人で着付けていると手順が間違っていることに気がつけなくて、何度もやり直すことになりがちです。
  3. また、しっかり着付けられておらず、動くとすぐに着くずれてしまうなど、美しい着姿が持続しない可能性もあるでしょう。

しかし、事前に何度も練習して正しい手順や、帯や紐を結ぶ力加減などを身に着ければ問題はありません。
一通りわかるようになったら、あとは衿元や裾の長さ、おはしょりや帯結びなど、細部を確認しながら着付ければ、自分でも美しく着付けられるようになります。

訪問着の着付けを自分で行う場合の注意点

自分で訪問着の着付けを行うつもりなら、次のことに注意しましょう。

着物に触れる時は手を洗ってから

化粧品やハンドクリームなどがついている手でさわってしまうと、訪問着にシミができてしまうため、着物に触れる前には必ず手を洗いましょう。

訪問着は着用する数日前には出して陰干しを

防虫剤のニオイや畳みジワが取れるように着物ハンガーにかけておきましょう。

必要なものがすべて揃っているかをチェック

着物や長襦袢、帯だけでなく、着付け用の小物など必要なものがすべて手元にあるかをチッェク。足りないものは買い足しておくことが必要です。

全身が映る鏡の前で行いましょう

全身鏡が用意出来れば一番いいのですが、ない場合は、できるだけ全身が映る鏡の前で着付けを行います。後姿などの見えない部分はスマホで自撮りして、確認しながら行うといいでしょう。

着付けをする際には衣装敷を敷いて

着物を着るときや畳むとき、収納するときなどに使用する衣装敷(紙のシート)を敷いて、訪問着に床や畳のホコリやゴミが付くのを防ぎましょう。

ヘアメイクは着付け前に済ませおきましょう

着付けをしてから鏡の前に座わると着崩れしたり、着物の袖がメイクやヘアセットの邪魔になる、化粧品が着物に飛んで訪問着が汚れてしまう可能性が高くなるため、ヘアメイクは着付け前に済ませておくといいでしょう。

訪問着の着付けに必要なものとは?

クリーム色の訪問着を着た女性と訪問着を着るのに必要な帯や小物

訪問着を着るためには帯や長襦袢だけでなく、着付け用の着物やインナーなど、さまざまなものが必要になります。

□訪問着
□帯
□帯締め
□帯揚げ
□帯枕
□帯板
□肌着
□長襦袢
□半衿
□衿芯
□足袋
□腰紐(5~6本)
□伊達締め(2本) ※または伊達締め+マジックベルト
□コーリンベルト(2本)
□補正パッド及びフェイスタオル

訪問着を着付けるためのプロセスとは?

グレーの訪問着を着た女性

実際に訪問着を自分で着る場合には、次の4つのプロセスがあります。
ここでは4つのプロセスとそのやり方を、流れがわかる程度に簡単に説明しておきましょう。

肌着を身に着ける
長襦袢を着付ける
訪問着を着付ける
帯を結ぶ

肌着を身に着ける

まずはインナーを身に着けます。

こはぜ付き白足袋

・足袋を履く
着付けが終わってから足袋を履くのは難しいため、最初に履いておきます。

肌襦袢

・肌襦袢やインナーを着用
長襦袢に汗や汚れが付着しないように、肌襦袢またはインナーを着用します。

肌襦袢の着付け・補正

・補正をする
スリム体型の方はインナーを着用したあとにタオルなどで胴回りを補正しておくと、着物にシワができにくくなり、美しい着姿になります。

長襦袢を着付ける

白い長襦袢を着た女性

長襦袢は、前を合わせて腰紐伊達締めを結ぶだけで簡単に着付けられます。

  1. 半衿の内側に衿芯を入れます。
  2. 左右の衿先を持ち、握りこぶし1個分を目安に衣紋を抜きます。
  3. 長襦袢の前を合わせて胸紐を結びます。裾が長くなりすぎないように注意を。
  4. シワやたるみを整えたら、胸紐の上に伊達締めを結びます。

訪問着を着付ける

長襦袢の上に訪問着を着付けて行きます。

  1. 長襦袢の上に訪問着を羽織ります。
  2. 背中の中心にある縫い目部分「背中心」が真ん中に来るように整えます。
  3. 衿元を合わせて、長襦袢と訪問着の衿をクリップで仮留めします。
  4. 左右の衿先の高さを合わせて、裾の位置を床に付くぐらいに決めます。
  5. 衿先部分を持って、上半身のたるみを外側に出して整えます。
  6. 訪問着の下前(右手側)を持ち、床と並行にしながら裾先を少し上げます。
  7. 下前を片手で押さえたまま上前(左手側)を重ねます。
  8. 腰紐を結びます。
  9. おはしょりを整えます。
  10. 衿を整えて胸紐を結びます。
  11. 伊達締めを結びます。

帯(二重太鼓)の結び方

ここではもっともポピュラーな帯結びで、フォーマルシーンにも対応できる袋帯での「二重太鼓」を紹介します。

  1. 手先の長さを帯板あたりまで来るように左肩にかけます。
  2. 帯を胴に二巻きします。二巻き目のときに帯板を入れます。
  3. 手先部分を背中側に下ろして仮紐などで押さえます。
  4. 手先の輪が下になるように折り返して前に持って行き、クリップで留めます。
  5. 背中側にあるたれ元を広げて、帯枕に帯揚げをかけ、たれの先から30cm程度のところに帯枕をあてます。
  6. 2枚重ねて帯の端を揃え、柄を見てお太鼓の山を決めます。
  7. 帯の上線のところまで帯枕を持ち上げ、お太鼓をのせたら、お太鼓の下線を決めます。
  8. 前に預けておいた手先をはずして後ろに回し、輪を下にしてお太鼓の左側から右へ手先を通します。
  9. 帯締をお太鼓に通して固定して形を整えたら完成です。

着付け体験キットを利用してまずは練習を

紹介してきたように、実際に自分で訪問着を着付けるためには、いくつもの手順があります。

ここまで読んでみて、大変そうだからやめておこうという方もいるかもしれませんが、それでも自分で着物を着てみたいという方には、きものレンタリエが提供している着付け体験キットがオススメです。

練習用の訪問着が借りられる

この体験キットには着付けの練習をするための訪問着が含まれています。
手元に着物がないため事前に練習できないという方や、手持ちの高価な訪問着を練習台にするのは気が引けるという方にも、しっかりと練習していただくことができます。

着付けに必要なものとは何かがわかる

さらに、練習用の訪問着以外にも、訪問着を着るうえで必要なものがすべてセットされています。そのため、着物初心者の方には着付け用小物などの実物を見て、実際にさわって、どんなものがどこに必要なのかを学んでいただくことができます。

動画集だから細かい手順がわかる

着付けを学ぶための動画集が入っているため、文字や写真だけの説明ではよくわからなかった細かい動作や手順がはっきりとわかります。
ネットの動画だと不安という方も、着物のプロが着付けをしている動画なら安心して参考にすることができます。

13泊14日の期間中、何度も練習できる

さらに2週間近くレンタルできるため、納得いくまで何度でも練習することができます。

着付け教室に通っているような時間がない方やそこまでの費用をかけたくない方、まずは自分に出来るか体験してみたい方は、この着付け体験キットを上手に利用して、実際に訪問着の着付けを体験してみてはいかがでしょうか。

着付け練習セットレンタル

自分では難しいなら美容室や着付師に頼もう

着付けをする女性

何事も上達するまでにはある程度の時間がかかります。また、上達までに掛かる時間には個人差があります。着付けも同じで、何度も練習をしてみたけれど、なかなかうまくいかないという場合もあるでしょう。

訪問着を着る日が迫ってきているのに、自分一人ではキレイに着られそうもない場合には、思い切ってプロに頼みましょう。
自宅周辺か、目的地周辺で、着付けてもらえる美容室を探してみるといいでしょう。

一度プロに頼んだからといって、着付けを練習してきた時間が無駄になるわけではありません。プロの着付けを体験することも大きな学びになりますから、それを参考にして、次回は自分で訪問着を着てみてはいかがでしょうか。

まとめ

訪問着の着付けは自分一人でも出来るようになります。

とはいえ、着付け初心者の方が出かける当日になって、いざ、ネットの着付け動画を見ながら訪問着を着ようとしても、簡単にうまくいくものではありません。

どこに出ても恥ずかしくない着付けをするには、事前に練習しておくことが大切です。

事前練習はしたいけど手元には練習台にできる着物がない、せっかく仕立てた訪問着は汚したくないという場合には、練習用の訪問着と着付けセット一式が借りられるきものレンタリエの着付け体験キットなどを上手に利用して、着付けをしっかり練習してから本番を迎えましょう。

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