お宮参りでの祖母の着物の選び方！押さえておきたい注意点とは

2023年12月5日お宮参りお宮参り

お宮参りで祖母が着物を着る場合の注意点を紹介します。

昔のお宮参りでは、祖母が着物で産着姿の赤ちゃんを抱っこしたものですが、時代が変わった今では、ママがその役目を担っているケースがほとんどです。

そのため、お宮参りに呼ばれたのはいいけれど、着物でもいいの？着物だとしたら何を着るべき？と悩んでいる祖母に向けて、お宮参りでの祖母の着物の選び方を取り上げます。

お宮参りで祖母が着物を着るか迷う理由

お宮参りといえば、赤ちゃんの健やかな成長を願う行事。
そんなお宮参りに参列する場合、祖母が着物を着てもいいのものかと悩む方が多いようです。

赤ちゃんを抱っこするのは祖母？それともママ？

その背景にはお宮参りの風習として、産着を着た赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母の役目と決められており、そのため父方の祖母は黒留袖を着るのが一般的でした。
この風習をご存じであれば、祖母も着物でなければと考えるのは当然ですよね。

その一方で、最近のお宮参りは赤ちゃんと頑張って出産したママのハレの日、という雰囲気があり、ママが赤ちゃんを抱っこするケースも多いよう。

とくに核家族でパパとママ、赤ちゃんだけのお宮参りというケースが増えているため、息子夫婦がわざわざ遠方の祖父母にお宮参りに参列してほしいと声をかけてくれた場合、着物は着たいけれど、出しゃばった印象になるのではと考えてしまう祖母が多いようです。

父方の祖母と母方の祖母の格が同じではダメ？

また、このお宮参りの風習に従うと、もともとお宮参りをするのは赤ちゃんと父親、そして父方の祖母の三人だけ。
そのため、お宮参りに参列することになった母方の祖母としては、いったい何を着るのが正解なのかわからないという声も。

お宮参りで両家の祖母が揃う場合、父方の祖母よりも格を下げた服装でないといけないのでは？と悩んでしまう母方の祖母もいるようです。

祖母がお宮参りに着物を着るときの注意点

それでは、祖母がお宮参りで着物を着るときには、どんな点に注意すればよいのでしょうか。

赤ちゃんが産着を着るのかを確認

お宮参りの主役はあくまで赤ちゃんです。
その赤ちゃんが産着を着るのであれば、祖母が着物でも問題はありません。
しかし、赤ちゃんがセレモニードレスやベビードレスなどの洋装なのに、祖母が着物では赤ちゃんより目立ってしまうことに。この場合は、祖母も洋服のほうがよいでしょう。

もしも、産着を着ない理由が経済的な問題ならば、お祝いとして祖父母がプレゼントしてあげると喜ばれますし、そうすれば祖母も気兼ねなく着物を着て参列することができます。

ママへの気遣いを忘れない

お宮参りはママにとっても大切な日。
がんばって出産したことをねぎらう気持ちを忘れずに、赤ちゃんを抱っこする役目を誰が担うかも、ママはどうしたいのか、ママの希望を第一に考えてあげてはいかがでしょうか。

もしもママ・パパから「おばあちゃんに抱っこをお願いしたい」と言われたら、堂々と着物を着て参列しましょう。

両家の祖母とママは事前に相談を

昔は嫁に迎えた父方の家のほうが格上という捉え方でしたが、最近はそこまで気にする家は滅多にありません。

とはいえ、父方の祖母が洋服なのに、母方の祖母が着物では気まずかったり、角が立つ可能性も。
あらかじめ、両家の祖母とママは何を着るのかを相談しておくことが大切です。

最近は両家の祖母とママが交代で赤ちゃんを抱っこして記念撮影するケースも多いので、女性三人で相談して、テイストの似たような着物を選び、統一感を出すのも素敵かもしれません。

お宮参りの祖母にふさわしい着物とは

昔の風習とは異なる現代のお宮参り。実際に参列する祖母には、どんな着物がふさわしいのでしょうか。

一般的には色留袖や訪問着、付け下げ、色無地などの着物を着る方が多いようですが、
赤ちゃんを抱っこするなら色留袖、お宮参りに参列するだけなら訪問着がおすすめです。

父方の祖母にオススメの色留袖

昔はお宮参りでの祖母の正装といえば黒留袖でしたが、結婚式のイメージが大きいことや目立ちすぎることから、お宮参りで黒留袖を着る方はほとんどいないのが現状です。

そんな黒留袖に代わって、赤ちゃんを抱っこする父方の祖母に人気を集めているのが色留袖。
五つ紋ではなく、三つ紋や一つ紋の準礼装で気軽に着る方が多いようです。

留袖は裾の部分にだけ模様が施されているため、訪問着よりも品よく控えめで、色無地よりも華やかさを演出することが出来るため、まさにハレの日にふさわしい着物といえます。

色留袖｜桂由美　クリーム地に牡丹や菊に金の波文｜I0007/ レンタル価格 29,800円(税込/往復送料込)

色留袖｜ベージュに雪輪と地紙｜I0085/ レンタル価格 27,800円(税込/往復送料込)

色留袖｜薄紫に光琳水｜I0101/ レンタル価格 27,800円(税込/往復送料込)

色留袖｜グレーに梅や菊の巻物｜I0104/ レンタル価格 24,800円(税込/往復送料込)

母方の祖母にオススメの訪問着

色や柄が豊富な訪問着は、選び方次第で控えめにも装うことができるため、お宮参りでもっとも重宝されている着物です。

とくに、父方の祖母より格が高くならないかが気になる母方の祖母には、訪問着がおすすめです。
父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするため留袖を着るのであれば、留袖よりも格が下の訪問着なら問題はありません。もしも父方の祖母が訪問着を着るのなら、母方の祖母は紋の付いていない訪問着を選ぶとよいでしょう。

また、訪問着を選ぶときには、主役の赤ちゃんの産着よりも華やかにならないように気をつけましょう。

訪問着｜薄紫に唐花宝相華｜H0205 / レンタル価格 27,000円(税込/往復送料込)

訪問着｜薄オレンジに春秋｜H0030 / レンタル価格 14,800円(税込/往復送料込)

訪問着｜クリームに貝桶雲取り｜H0282 / レンタル価格 27,800円(税込/往復送料込)

ネットレンタルを着物選びのツールに利用しよう

この機会に両家の祖母とママがこまめに連絡を取り合って、どんな着物を着るのかを楽しく話し合うのも、コミュニケーションを取る良い機会になるのでは。

例えば、両家の祖母もママも同じネットレンタルから着物を借りるのもひとつの方法です。
父方の祖母に最初に借りる着物を決めてもらえば、パソコンやスマホで実際の着物を確認できますから、母方の祖母もママも着物の格を考慮したり、色柄が被らないように選ぶことが出来ます。

昔の風習でいえば、赤ちゃんの着物を用意するのは母方の家の役割なので、母方の祖母は自分の着物をレンタルする際に、赤ちゃんの産着やママの着物もお祝いとして一緒にレンタルしてあげると喜ばれます。
もちろん、父方の祖母がママの希望を聞いて、自分の着物と一緒に借りてあげれば、さらに喜んでもらえることでしょう。

実際に借りるかは別にしても、ネットレンタルの着物を見ながら、どんな着物を着るかの相談をするなど、着物選びのコミュニケーションツールとして、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

これまでの風習や格を重んじる気持ちもわかりますが、お宮参りでもっとも大切なのは赤ちゃんのハレの日を祝う気持ちです。

昔の風習にこだわるよりも、赤ちゃんとママ・パパを気遣い、美しい着物姿で孫のハレの日に花を添えてあげる、くらいの気持ちで着物を選んでみては。

赤ちゃんを抱っこするのがママだとしても、「お宮参りでは私にも孫を抱かせてね」といっておけば、ママも喜んで抱っこを代わってくれるでしょうし、祖母と孫の素敵な着物姿を記念写真として撮影してくれるのではないでしょうか。