お宮参りに抱っこ紐は必要?使用するかどうかを決めるポイントとは
お宮参りに抱っこ紐が必要かは、状況によって異なります。
お宮参りに抱っこ紐が必要なのは、赤ちゃんを抱っこできる人が少ない、赤ちゃんの安全のために両手をあけておきたい、ベビーカーが使用できないなど、長時間抱っこし続けるのが難しい場合といえるでしょう。
また、赤ちゃんには産着を着せたい場合や、ママや祖母は着物を着る予定の場合、抱っこ紐はどうすればいいのかについても紹介します。
お宮参りに抱っこ紐は必要?
お宮参りは赤ちゃんが無事に生まれたことを産土神様や氏神様に報告し、健やかな成長をお祈りする行事。
男の子は生後32日目~33日目、女の子は生後31日目~32日目と、生後約1ヶ月で行う地域が多いため、赤ちゃんはまだ首がすわっていない状態です。
しかも、神社でのご祈祷、境内で撮影、スタジオで撮影、食事会と、お宮参りに行うことをすべて一日に行うとなると、朝から夕方までかかってしまいます。
当然、その間はずっと赤ちゃんを抱っこすることになるため、常に安定した状態で抱っこするには抱っこ紐などが必要だと考える方も多いでしょう。
その一方で、お宮参りといえば記念写真を撮影するケースがほとんど。
抱っこ紐をつけていると見栄えがよくないこともあり、撮影するたびに着けたり外したりの手間がかかるなら、抱っこ紐はしないほうが動きやすいと思う方もいるようです。
お宮参りで赤ちゃんを抱っこするのは誰?
昔のお宮参りでは、主に父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするものとされてきました。
しかし、最近ではこの風習にとらわれる方は少なく、パパやママ、両家の祖父母が交代で抱っこするケースが増えています。
例えば、神社で撮影する時には祖母が、撮影スタジオではママが抱っこするなど、どのタイミングで誰が赤ちゃんを抱っこするかを予め決めておくご家庭が多いよう。
また、砂利道などの足元があまりよくない参道を歩いたり、ご祈祷までの待ち時間が長いときには、赤ちゃんの抱っこに慣れている人や、体力のある人が抱っこするなど臨機応変に対応することも大切です。
お宮参りに抱っこ紐が必要なケースとは
お宮参りで抱っこ紐を使用する理由は、赤ちゃんの安全確保と大人の負担軽減が多いようです。
抱っこする人の負担を減らしたい時に
お宮参りのご祈祷に、ママとパパ、赤ちゃんだけで行く場合、受付からご祈祷が終わるまでの間、ずっと素手で抱っこし続けるのは大変です。
また、祖父母が一緒の場合でも、赤ちゃんの抱っこは体力的に辛いという場合も。
とくにご祈祷中は立ったり座ったりしなければいけない場面もあり、抱っこをして両手がふさがった状態では動きにくいことも考えられます。
そんな時、抱っこ紐を使うことで、赤ちゃんを抱っこする人の負担を減らすことができます。素手で抱っこするよりも長く安定感がある状態で抱っこできるため、赤ちゃんもリラックスすることができます。
安全を考慮して両手はあけておきたい
お宮参りは、ようやく赤ちゃんを抱き慣れてきた状態での長時間の外出となるため、赤ちゃんの安全面に影響がないか心配する方が多いようです。
直接抱っこをしている両手がふさがった状態では、もしも、つまずいたり転倒したときに、対応できないのではと不安に思う方もいるでしょう。
しかし、スリングなら片手、抱っこ紐なら両手をあけられます。
手があいていれば写真撮影やご祈祷の手続きなども出来るため、グッと動きやすくなります。
ただし、まだ首がすわっていない赤ちゃんから急に手を離すと、首がぐらついたり抱っこ紐からずり落ちてしまうことも。両手を離すときには、慎重に状態をよく見て行いましょう。
長い参道や急な階段の神社でも大丈夫
大きな神社にありがちですが、参道が長く車で本殿近くまでは乗り入れられないところや、長い階段や砂利が敷かれた境内など、ベビーカーが使えない場所も多く、そうなると赤ちゃんを抱っこして移動するしかありません。
不安定な場所を長く歩くときには、素手で抱っこするよりも抱っこ紐を利用したほうが大人も赤ちゃんも安心安全です。
お宮参りに抱っこ紐は不要なケースとは
赤ちゃんの安全や抱っこする人の負担の軽減には役立つ抱っこ紐ですが、お宮参りの必須アイテムかといえば、そういうわけではありません。
抱っこする人が多くて使わないことも
お宮参りにはママとパパだけでなく、両家の祖父母やママパパの兄弟が参加することも。
大人が何人もいるのなら、交代で赤ちゃんを抱っこすることが出来るため、誰か一人に負担がかかることもなくなりますし、ご祈祷の受付や写真撮影なども、手の空いている人にお願いすることができます。
この場合、抱っこ紐を利用するよりも、素手で抱っこしていたほうが交代しやすくなり、せっかく抱っこ紐を持参しても荷物になるだけで出番はないことが多いようです。
記念撮影で赤ちゃんの顔が写しにくい
お宮参りで抱っこ紐を使用してしまうと、どうしても写真撮影のときに赤ちゃんの顔が写しにくくなります。
縦抱き用の抱っこ紐は赤ちゃんと抱っこをしている人が向き合う形のため、当然、赤ちゃんの顔は見えませんし、前抱き用の抱っこ紐もありますが、首のすわっていない赤ちゃんに使用するのは危険です。
スリングや横抱き用の抱っこ紐の場合は、抱っこする人の方向に赤ちゃんの体が傾いてしまうため、写真を撮影するときにだけ、角度を工夫するなどの対応が必要です。
それでも難しい場合は、撮影の時だけ抱っこ紐を外すことになりますが、神社で抱っこ紐を脱着するくらいなら、していかないほうがいいと思う方もいるのではないでしょうか。
暑い時期のお宮参りでは熱中症の原因に
夏のお宮参りに熱中症対策は欠かせませんが、抱っこ紐を使用してしまうと赤ちゃんと密着した姿勢になるため、どんな熱中症対策をしても熱がこもってしまい、抱っこしている大人も赤ちゃんも汗だくになってしまいます。
これでは赤ちゃんや抱っこしている人が熱中症になってしまったり、体調を崩すきっかけになることも。
暑い時期のお宮参りはできるなら避けたほうが無難ですが、どうしても行わなければならない場合には、抱っこ紐はやめたほうがよいかもしれません。
お宮参りにオススメの抱っこ紐とは
もしもお宮参りで抱っこ紐を使用する場合、どんなものを選べばよいのでしょうか。
生後1ヶ月前後でお宮参りをする場合は新生児用の抱っこ紐から選びますが、新生児用の抱っこ紐には、主に横抱き用、縦抱き用、スリングの3タイプがあります。
横抱き用の抱っこ紐は、赤ちゃんの寝ている姿勢を保つことができ、お宮参りだけでなく室内での寝かしつけにも役立ちます。
縦抱き用には1歳頃まで使えるものもありますが、赤ちゃんの月齢に合わせてインサートの装着が必要なタイプもあるので、事前にしっかり確認しましょう。
スリングは肩からかけるハンモック状のもので、扱いやすく、価格も比較的安価なので、お宮参りにしか抱っこ紐を使わないからもったいないと思う方にもオススメです。
首がすわる前の赤ちゃんに使用する場合、横抱きに対応できるものがオススメです。
最近は、横抱きを含めた数種類の抱き方が出来る多機能タイプもあるので、お宮参り以外にも幅広く利用できます。
産着を着用する場合、抱っこ紐はどうする?
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お宮参りには産着を着用して、神社で写真撮影をするつもりの方が多いと思います。
中には、自分も着物姿でと楽しみにしてい方もいるでしょう。
しかし、抱っこ紐をしている上から祝い着を着せてしまうと、抱っこ紐が見えてしまいますし、抱っこ紐を外そうとするとせっかくの着物姿が着崩れてしまうことも考えられます。
それでも、赤ちゃんの安全面を考えると、やっぱり抱っこ紐を使いたいという場合、どうすればいいのでしょうか。
抱っこ紐で着物が着崩れないよう練習を
抱っこ紐による着物の着崩れを防ぎ、きれいに産着を着用したいなら、事前の練習が大切です。
お宮参りに向けた準備のなかに、抱っこ紐の使い方や産着の着付けなどの事前確認も必ず入れておきましょう。
産着の着せ方はそれほど難しくはありませんから、事前に2~3回ほど練習しておけば当日もスムーズに着付けができます。
できるなら、お宮参り当日の服装で抱っこ紐の着脱に産着の着用まで、実際に試してみることをオススメします。
事前にリハーサルをしておけば、どんな動きでどこにシワが寄るのかがわかるため、着崩れを最小限に抑えるにはどうすればよいか、対策を考えることもできます。
撮影直前に抱っこ紐を外して祝い着を着よう
お宮参り当日は祝い着を家から着用するのではなく、写真撮影の直前に着用しましょう。
こうすることで抱っこする人の負担が軽くなるうえ、暑さ対策にもなり、祝い着や着物にシワがよることを減らすこともできます。
抱っこ紐は祝い着を着る直前に外し、赤ちゃんを腕に抱いて産着を着用します。
この時、慌てずに、落ち着いて行動することが大切です。
もしも、抱っこを交代できる参加者が何人かいる場合には、移動中やご祈祷中は祝い着を着る予定ではない方々が抱っこ紐をつけて、赤ちゃんを抱っこしてあげるといいでしょう。
一人の人が抱っこ紐を外して産着を着用し、そのあと再び産着を脱いで抱っこ紐を着用するよりもスムーズですし、着物の着崩れを防ぐことも出来ます。
まずは誰がどのタイミングで産着を着て撮影するのか、その前後は誰が抱っこ紐をつけて赤ちゃんを抱っこするのかなど、事前に決めておくと当日バタつかなくてすみます。
まとめ
お宮参りに抱っこ紐が必要かどうかは、いつ、誰が、どんな服装でお宮参りをするかで異なります。
赤ちゃんの安全面、抱っこする人の負担などを考えたら、抱っこ紐は利用したほうが良いように思いますが、写真撮影するときに赤ちゃんの顔が見えない、産着から抱っこ紐が見える、熱中症の原因になるかもしれないなど、デメリットも考えられます。
お宮参りのときに抱っこを手伝ってくれる人は何人いるのか、神社はどんな環境なのかなども事前にしっかり確認して、赤ちゃんにとってもっとも安全な状態でお宮参りを行いましょう。
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