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叙勲に着物で参内できる?知っておきたい女性のドレスコードとは

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叙勲の着物、色留袖を着た女性

叙勲に着物で参内できるかは、授与される勲章の種類によっても異なります。
また、叙勲での着物は色留袖が一般的ですが、選び方や着こなし方に注意が必要です。
そこで今回は、叙勲・褒章の伝達式と天皇陛下へ拝謁するときのドレスコードと、色留袖の着こなしについて紹介します。

叙勲・褒章とは

毎年4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に授与される「春秋叙勲・褒章」。

国や社会に対して尽力した方々に対して、国がその功績や業績を表彰し、栄誉のしるしに勲章や褒章を授与しています。

国や社会に対する功労者への表彰というと、自分たちにはあまり関係のない話だと思われがちですが、「春秋叙勲」では毎回約4,000名の方に勲章が、「春秋褒章」では毎回約800名の方に褒章が授与されています。

とくに、各分野の優れた行いや業績のあった人に贈られる褒章の一つ「紫綬褒章」は、オリンピックのメダリストや作家、俳優などに授与されることがあるため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

勲章の種類と対象者

勲章には、大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日章、瑞宝章、文化勲章などがあります。

大勲位菊花章」や「桐花大綬章」は、内閣総理大臣や衆議院・参議院の議長、最高裁判所長官の三権の長を務めた方などに授与されます。

「旭日章(きょくじつしょう)」は国家または公共に対して顕著な功績を挙げた方、「瑞宝章(ずいほうしょう)」は公共的業務に長年従事してきた方が対象で、それぞれ大綬章・重光章・中綬章・小綬章・双光章・単光章という6段階に区分されています。

「文化勲章」は、科学や文化の発達に関してとくに顕著な功績のある方が対象となります。

褒章の種類と対象者

褒章には紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章、紺綬褒章などがあります。

対象者は以下の通り。

褒章授与の対象者

紅綬褒章(こうじゅほうしょう)

自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方

緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)

長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に従事し、顕著な実績を挙げた方

黄綬褒章(おうじゅほうしょう)

農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方

紫綬褒章(しじゅほうしょう)

科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方

藍綬褒章(らんじゅほうしょう)

・会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方

・国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方

紺綬褒章(こんじゅほうしょう)

公益のため私財を寄附した方

褒状(ほうじょう)

褒章を授与される方が団体等である場合

飾版(しょくはん)

既に褒章を授与された方に更に同種の褒章を授与する場合 

着物は着用できる?叙勲のドレスコード

受章した方は皇居や各省庁や県庁の会議室での勲章伝達式に参加した後、勲章または褒章を着用し、配偶者同伴で天皇陛下に拝謁します。

そのため叙勲、褒賞を受ける方も、同伴する配偶者も、服装には皇室のしきたりを考慮した細かいルールが定められています。

大勲位菊花章頸飾・大勲位菊花大綬章・桐花大綬章・旭日大綬章・瑞宝大綬章は、天皇陛下から宮中で直接親受される勲章のため、女性はローブデコルテ(イブニングドレス)またはローブモンタント(ロングアフタヌーンドレス)を着用します。

男性の場合は燕尾服を着用しますが、男女ともに着物の着用は認められていません。

文化勲章・旭日重光章・瑞宝重光章の場合は、女性は色留袖または色留袖と同格であるローブモンタントを着用します。

男性の場合は、フロックコートかモーニングコート、紋付羽織袴を着用します。

旭日中綬章・瑞宝中綬章以下小綬章・双光章・単光章の場合も、男性はモーニングコート、女性はロングアフタヌーンドレスか色留袖が望ましいと考えられています。

勲章等着用規程には「平服を着用することもできる」という一文がありますが、この場合の平服は普段着ではなくて準礼装や略礼装のことなので、注意が必要です。

平服としてアンサンブルやスーツを着用する場合には、スカート丈はふくらはぎ丈や膝が隠れる程度のものを選びましょう。

叙勲・褒章伝達式と拝謁の服装

叙勲・勲章の種類受章者の服装礼装区分
大勲位菊花章頸飾・大勲位菊花大綬章・桐花大綬章・旭日大綬章・瑞宝大綬章・宝冠大綬章男性 燕尾服
女性 ローブデコルテ・ローブモンタント
正礼装
旭日重光章・瑞宝重光章・文化勲章男性 燕尾服・羽織袴紋付・フロックコート・モーニングコート
女性 ロングアフタヌーンドレス・色留袖
正礼装
旭日中綬章・旭日小綬章・旭日双光章・旭日単光章・瑞宝中綬章・瑞宝小綬章・瑞宝双光章・瑞宝単光章 褒章男性 羽織袴紋付・モーニングコート
女性 ロングドレス・白襟紋付・スーツ・訪問着
男性 正礼装
女性 正礼装・準礼装・略礼装
※この場合「略礼装(平服)」とは、普段着ではなくフォーマルな装いのことですので注意してください

(注)平成28年政府が発表した「時代の変化に対応した授与の見なおし」より女性受章者のドレスコードの幅が広くなっています。

ドレスコードについて紹介してきましたが、内容が変更される場合もあるため、実際に服装を決めるときには必ず内閣府からのお知らせを確認することが大切です。

叙勲で色留袖を着用するときの注意点

女性の正礼装といえば真っ先に黒留袖を思い浮かべますが、実際に叙勲授賞式や拝謁にあたり着用される着物は色留袖がほとんどです。

いったい、なぜなのでしょうか。

実は皇室の行事では、第一礼装として色留袖が用いられています。皇室では黒色は「喪」に使用する色であり、昔から黒は避ける習わしがあります。

そのため、黒留袖で皇居へ参内されるのは避けたほうがよいと考えられているのです。

そうなると、参内にふさわしい正礼装の着物は、最も格式の高い五つ紋の色留袖となります。

紫色も皇室の色だから避けたほうがよいという話もあるようですが、決して紫色が禁じられているわけではありません。ただ、実際に紫の色留袖で参内した場合、目立つことは否めないようです。

また、色留袖は華やかなものでもかまいませんが、派手にならないように注意が必要です。

上品な薄い色合いで、裾柄は吉祥文様などの格調高いものから、自分に似合う着物を選んで着用するとよいでしょう。

叙勲にふさわしい色留袖の着こなしとは

五つ紋の色留袖には、格調高い錦織や唐織など金、銀、箔を配した袋帯を合わせます。

帯揚げ、帯締めは礼装の基本である白か、白地に金や銀が入っているものを選びましょう。末広(祝い用の扇)は骨が黒塗りで地紙が金色のものを、帯の左側に差しておきます。

バッグと草履は佐賀錦や上品なエナメルなど、礼装用のセットで問題はありません。

五つ紋の色留袖は正礼装という最も格の高い着物ですので、合わせる帯や小物も格調高く、気品あふれる優雅な着こなしになるよう心がけましょう。

まとめ

「春秋叙勲・褒章」の伝達式と拝謁でのドレスコードはわかりましたか。

文化勲章や旭日重光章・瑞宝重光章以下なら、本人でも配偶者の立場でも、着物は正装となる五つ紋の色留袖が主流です。

受章のお知らせから伝達式と拝謁までは1カ月程度しか時間がないといわれており、お手持ちに色留袖のない方は、レンタルを上手に利用することをオススメします。

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