撥衿(ばちえり)とは?着物の衿(えり)には種類がある!?わかりやすく説明
撥衿(ばちえり)とは?
撥衿(ばちえり)とは、衿肩回りから衿先に向けて幅が広くなっている衿を指します。撥衿と呼ばれるようになったのは、その形が三味線のバチに似ていることからだそうです。
幅は、衿肩回りはおおよそ1寸5分(5.7cm)、衿先が2寸(7.6cm)となっています。カジュアル着である浴衣やウール、木綿の着物や襦袢(じゅばん)の衿によく見られます。
衿の幅が一定でないため、着付けに慣れていない方や素早く着付けをしたい時に便利でしょう。
【着物の衿(えり)の種類】撥衿以外のものとは?
着物の衿には撥衿を含めて3種類あります。
✓撥衿(ばちえり)
✓広衿(ひろえり)
✓棒衿(ぼうえり)
~広衿(ひろえり)~
広衿は、もっともスタンダードな衿です。衿幅が、撥衿や棒衿に比べて2倍の広さになっているのが特徴です。広衿の幅はおおよそ3寸(11.4cm)あります。これを半分に折って着付けるので、衿幅の調節が可能です。程よくボリューム感が出るため、胸元を女性らしくふっくらと見せることができます。
~棒衿(ぼうえり)~
棒衿は、背中心から衿先まで同じ幅になっている衿です。幅はおおよそ1寸5分(5.7cm)あります。子供用の着物や男性用の着物に多いタイプです。棒衿で女性用の着物を仕立てた場合、少し貧相に見えてしまうこともあるため、女性用の着物ではあまり仕立てない方法です。
伊達衿(だてえり)における撥衿とは?
細い幅の伊達衿も、撥衿と呼ばれます。伊達衿の幅は一定ですが、棒衿ではなく撥衿と呼ぶことの方が多くなっています。
まとめ
撥衿は、着付けも簡単で厚みもないため、涼しく感じることができます。そのため、浴衣は撥衿で仕立てるのが一般的です。
着物を着る方だけではなく、着ない方でも豆知識として覚えておいてみてはいかがでしょうか。
#撥衿 #バチ衿

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