鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)とは?わかりやすく説明
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)とは?
鳥獣戯画とは、「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」という国宝に指定された絵巻物のことです。
鳥獣戯画は、「日本最古の漫画」、「漫画の原点」とも言われています。絵のみで構成されており詞書はありませんが、兎(うさぎ)や蛙(かえる)といった鳥獣たちの姿を可愛らしく表現しており、楽しいストーリー仕立てとなっています。
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)の歴史
鳥獣戯画は、12世紀中期の平安時代後期から13世紀中期の鎌倉時代前期にかけて制作された絵巻物です。
「戯画(ぎが)」とは、戯れに描いた、おどけた絵という意味です。つまり、鳥獣戯画とは、鳥や獣、人間を戯れに描いた絵。
甲巻・乙巻・丙巻・丁巻の全4巻で構成されており、その全長は約44m。甲巻・乙巻が12世紀後半、丙巻・丁巻が13世紀半ばまでに制作されたと言われています。
冒頭でもお伝えした通り、鳥獣戯画には、詞書が一切ありません。ただ、絵の動きを観るだけでストーリーが理解できる、楽しい作品となっています。
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)が所蔵されている場所とは
国宝「鳥獣人物戯画」を所蔵するのは、高山寺。高山寺は774年(宝亀5年)に「光仁天皇」の勅願によって創建されたお寺です。
高山寺は、日本で初めて茶が作られた場所であり、「日本最古之茶園」碑が建てられています。毎年5月中旬になると茶摘みが行われ、11月8日には明恵上人(みょうえしょうにん)
に新茶を献上する献茶式が開山堂で実施されます。茶祖として有名な明恵上人のことを後世に伝えるため、1931年には茶室「遺香庵(いこうあん)」が建立され、1995年には京都市指定名勝となりました。
まとめ
鳥獣戯画の文様は、着物や帯だけでなくバッグなどの小物にも使われています。皆さんも見つけてみてはいかがでしょうか。

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