紋付羽織袴とは?その特徴や選び方などについてもわかりやすく説明

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紋付き羽織袴を着た男性と赤い色打掛を着た女性

紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)とは?

紋付き羽織袴を着た男性と赤い色打掛を着た女性

紋付羽織袴とは、正式名称は「黒五つ紋付き羽織袴」といい、男性の第一礼装(正礼装)として着用するものです。紋付羽織袴は、結婚式の新郎が着用しているものをイメージすると分かりやすいかと思います。江戸時代ごろから着用されるようになり、家紋を入れた長着(ながぎ)に袴を履き、紋付の羽織を着用するのが正式な装いです。五つ紋付き羽織袴を着用する場合、小物は白で統一するのが決まり事とされています。

紋付羽織袴のポイントを以下にてまとめていきます。

・羽織は黒無地の羽二重(はぶたえ)
・背中心/両胸/両外袖の計5箇所に染め抜き紋が施されている
・羽織と同素材の長着(ながぎ)で白羽二重の付け比翼仕立て
(羽織同様の5箇所に染め抜き紋あり)
・縞織(しまおり) 仙台平(せんだいひら)の袴
・白一色で統一された小物類

紋付袴には家紋を入れるべき?

紋付袴を購入する場合には、家紋を入れることをおすすめします。
家紋とは、各家々に伝わる文様のことです。先祖代々受け継がれる血の流れをマークに置きかえて表現されているのです。家紋は、鎌倉時代に武家社会に浸透し始め、明治時代になるころには紋付袴の黒紋入りが一般的となりました。

五つ紋の黒紋付羽織袴が男性の第一礼装と定められ、結婚式で着用されています。紋付袴に家紋を入れる場合には、五つ紋の染め抜きで「背中心/両胸/両外袖」の5箇所に付けます。それぞれ意味があり、背中心はご先祖様、両胸は両親、両外袖は兄弟姉妹や親せきを表しています。家紋の数は、多ければ多いほど紋付袴の格が上がります。

五つ紋なら格は最も高くなり第一礼装とされ、三つ紋や一つ紋は格が下がり準礼装として扱われます。
したがって、衣装を選ぶ際には紋の数もしっかりとチェックしておきましょう。

紋付羽織袴を選ぶ際のポイントは?

◇新郎新婦で格をそろえて選ぶ

紋付羽織袴を結婚式で新郎が着用する場合、大きく二つに分けられます。

1.第一礼装
2.準礼装
紋付羽織袴を選ぶ際には、形や色の違いがないため、家紋さえ間違えなければそう難しいことはありません。

《1.第一礼装(正礼装):黒五つ紋付き羽織袴》
一つ言えるのは、結婚式の際には新婦との格を揃えることは必須です。新婦が正礼装(白無垢・色打掛・黒引き振袖・本振袖)を着用する場合には、新郎も第一礼装(正礼装)である黒五つ紋付き羽織袴を着用します。

《2.準礼装:色紋付羽織袴》
一方で、新婦が第一礼装(正礼装)以外の振袖などの和装を着用する場合には、その格に合わせて新郎も準礼装である色紋付羽織袴を着用するようにします。黒五つ紋付き羽織袴とは異なり、色が選べるのが特徴です。この場合には、羽二重・紋綸子(もんりんず)・縮緬(ちりめん)の素材に白・茶・紺・グレーなどのカラーがついているため、個性を表現することが可能です。また、家紋が1〜3つの場合は準礼装扱いに、5つ紋の場合は第一礼装(正礼装)と同格とされます。
色紋付羽織袴は、新郎新婦でコーディネートを楽しめるのが魅力です。特に、新婦が和に洋を取り入れた「新和装」と呼ばれる現代風の装いを希望している場合には、色味を合わせた色紋付羽織袴を選び、おしゃれを楽しむのも良いでしょう。

◇体のサイズに合わせて選ぶ

新郎の紋付羽織袴を選ぶ際には、体のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。サイズが合っていない場合、さまにならなくなってしまいます。特に袖や袴の長さに注意しましょう。

◇レンタルの場合は通紋が入ったものを選ぶ

紋付袴をレンタルする場合には、紋付袴に「通紋」と呼ばれる模様がすでに入っていることが多くなっています。この通紋は、家紋が普及した当時、少数の家や個人が独占できなくなったものを通紋と呼んでいました。紋付袴をレンタルする場合は、この通紋が入っているものを選ぶようにしましょう。
ただし、レンタルの紋付袴に自分の家の家紋を入れたいという場合には張付紋(はりつけもん)を選びましょう。張付紋は、表地と同質の生地に家紋を描いたプリントシールで入れられる紋のことです。レンタルでも家紋を入れられる場合もあるため、確認してみましょう。

紋付袴を着用する際に必要なものとは?

男性が結婚式などで紋付袴を着用する際には、普段は使わないさまざまなものが必要となります。紋付袴をレンタルする場合には、足袋などのように肌に直接触れる小物は購入が必要となるケースもあるため、冒頭でも少し触れましたが、しっかりと確認しておきたいところです。

【五つ紋付き羽織袴を着用する際に必要なもの】

□羽織:着物の上に羽織るもので、羽二重の黒地のもの。家紋を付けて着用。
□長着:羽織の下に着用する着物。黒の羽二重で、五つ紋が付いたもの。
□長襦袢(ながじゅばん):長着の下に着用する肌着。
□袴:長着の上から履くもの。正装は、仙台平の縦縞の袴。
□羽織紐(はおりひも):羽織の胸元が開いてしまわないように留めるための紐。白の平打ちまたは丸紐を使用。
□扇(おうぎ):紋付袴の装いに必要な装飾品のひとつ。白いものを選び、手に持つ。
□草履(ぞうり):正装は、畳み表のもの。鼻緒が白いものを選ぶ。
□足袋(たび):足のサイズに合った、白いもの選ぶ。

羽織や長着に用いられている羽二重は、日本の伝統的な織りもののひとつです。その特徴は、光沢感があり薄手で滑らかな生地にあります。また、袴は宮城県仙台地方で作られている仙台平と呼ばれる絹織物です。こちらも、日本の伝統工芸品として、大切に受け継がれているものです。

紋付袴を着用する際の注意点

紋付袴を結婚式で新郎が着用する際には、次の点にご注意ください。

  1. 小物は白で統一する
    何度か触れておりますが、黒五つ紋付き羽織袴を着用する際に使用する小物は、全て白で統一する必要があります。羽織紐や扇、草履の鼻緒も白で統一するのが正式です。
    江戸時代までは下着に至るまで白で統一という決まりがありましたが、現在では小物のみ統一する習慣が残っています。
  2. 自身で準備するアイテムについては忘れずに準備する
    紋付羽織袴を結婚式で着用する場合、レンタル不可の小物があります。肌着や足袋などのような肌に直接触れるものは自身で準備することが多くなっています。そのため、忘れずにできるだけ早めに準備しておくと安心です。
  3. 神前式を行う場合には、事前に神社のルールを確認しておく
    神前式を和装で行う場合には、神社のルールを事前に確認しておく必要があります。というのも由緒ある神社で挙式を行う場合、色紋付羽織袴などのような準礼装では式を挙げられないケースがあるからです。したがって、新郎新婦や参列する親族に対して装いに決まり事がないかどうかを確認しておくと安心でしょう。

紋付袴の着こなしに関するポイント

新郎の紋付袴姿をよりスマートに見せるためには、次のポイントを押さえてみましょう。

  1. 姿勢に気をつける
    紋付羽織袴を着用する際には、特に姿勢に気を付けましょう。猫背ではせっかくの着物姿が格好良く見えなくなってしまいます。腹筋に力を入れ、胸は軽く張って立つようにしましょう。また、あごを引くとさらにスマートに見えます。
  2. 大股で歩かない
    紋付袴姿では、普段よりも歩幅を小さくして、新婦に歩くスピードを合わせるようにして、ゆっくりと歩くのがコツです。大股で歩いてしまうと、着崩れしやすくなってしまいます。
  3. マナーに注意する
    扇は小物として手に持ちますが、涼をとるために扇がないよう注意しましょう。また、腕時計はあらかじめ外しておくことをおすすめします。といういのも、着物を着用する際や結婚式では時計はマナー違反とされることが多いためです。

まとめ

いかがでしょうか?正礼装の紋付羽織袴、男性らしい凛々しさを演出することができるとてもかっこいいアイテムだと思いますので、着用の際にはビシッと決めてみてくださいね。

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