喪服(もふく)とビジネススーツの違いとは?わかりやすく説明
喪服(もふく)とは?
喪服とは、葬儀や法事の際に着用する衣服のことです。喪服は、葬儀の喪主や遺族だけではなく、参列者や弔問客も着用するもので、正式な礼装服の一種です。
喪服の種類とは?
喪服と一口で言っても、次の3つの格式があります。
♦正喪服♦
黒の正礼服で、洋装と和装があります。
≪男性用≫
・洋装…黒のモーニングコートが主
・和装…黒羽二重染め抜き(くろはぶたえそめぬき)に五つ紋付きの長着、羽織と博多平(はかたひら)あるいは仙台平(せんだいひら)の袴の組み合わせ
≪女性用≫
・洋装…ブラックフォーマル(肌の露出を控えた漆黒のスーツやワンピース等
・和装…五つ紋付きの黒無地の着物
♦準喪服♦
黒の準礼装で、一般的に言われる喪服は、この準喪服を指します。
≪男性用≫
男性の準喪服のほとんどは洋装です。基本は、ブラックフォーマルを着用します。
≪女性用≫
・洋装…ブラックフォーマル(正喪服に比べて素材やデザインが柔軟)
・和装…一つ紋または三つ紋で、黒色以外にも灰色や茶、紫などの地味な色であれば可とされる
♦略喪服♦
黒の略礼装です。
≪男性用≫
黒味を帯びたダークスーツを着用します。
≪女性用≫
・暗めのワンピースやスーツなどで、正喪服や準喪服ほど、色や素材に気を付けなくても良いとされています。
喪服とビジネススーツの違いとは?
喪服とビジネススーツの違いは、黒色の差とサイズ感です。
【黒色の違い】
・喪服は深い黒色で光沢が無い
・ビジネススーツはグレーに近い黒色で光沢がある
服の黒色は、深い色ほど格式が高いと言われていて、並ぶと一目瞭然ですので、喪服の代わりにビジネススーツを着用するのは避けましょう。
【サイズ感の違い】
・喪服は ゆとりのあるサイズを選ぶ(5年程度の目安で着用するため)
・ビジネススーツは、今のサイズにピッタリで選ぶ
喪服に合わせる小物Q&A
- 数珠はどんなものを選べばいい?
仏式の葬儀の際には、手を合わせるときに数珠・念珠が必要になります。持っておくと応用が効くのは多くの宗派に対応できる片手念珠です。色や珠の種類に区別がないので、いざというときのために一つ持っておくとよいでしょう。 - ハンカチは何色がいい?
葬儀の際には、涙を拭くためだけでなく汗を拭いたり、汚れやすい喪服やそれに合わせるバッグの持ち手部分をカバーするため、また着席時に膝に敷いたりと何かと使用場面があります。色は白や黒などの地味なものを選びましょう。涙を拭くようのものとそれ以外の用途に2枚持ち合わせるのがおすすめです。
3.袱紗は何色がいい?
お香典や仏前の金封を包むために用いられる袱紗は、色の決まりは特にありません。お通夜やお葬式の受付でバッグから取り出した際に違和感がないような、ピンク・ブルー・紫など上品なものが良いでしょう。
- 傘は何色がいい?
ご出棺の見送りの際に、雨よけの傘や日除けの日傘など傘は持っておくと良いアイテムの一つです。色は黒や紺など地味なものがベターで、最近は柄の部分まで黒で統一されたものをあります。 - エプロンが必要なケースとは?
親族や近い立場の方のお通夜やお葬式では、何かとお手伝いをしなければならないことも多いため、エプロンを用意しておきましょう。その際には、黒のエプロンを選ぶと良いですよ。
まとめ
喪服は、いざという時に着用できるよう1着は持っておくと良いでしょう。
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