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襟(えり)とは?わかりやすく説明 着物を着こなす際に印象を左右する大切な部分です!

着物の豆知識

ピンクの着物を着た女性の襟元

襟(えり)とは?

襟とは、衣類のくびに当たる部分のことです。着物における襟には「本襟(ほんえり)」「掛襟(かけえり」という区別があります。
本襟は、地襟(じえり)とも呼ばれ、着物や羽織、襦袢(じゅばん)などの首周辺から胸元へと続き、前身頃そして後ろ身頃に縫いつけてある細長い部分のことを指します。
それに対して掛襟は、共襟(ともえり)とも呼ばれ、本襟の上にさらに重ねた布のことを指しています。この掛襟のおかげで汚れがつきやすい首周りの汚れを防いでくれます。
襟は、襟の抜き具合や襟合わせの仕方、あるいは半襟や重ね襟などの色や柄、装飾によっても着付けたときの様子や印象が変わるため、着物における重要部分と言えるでしょう。

襟(えり)の合わせ方=襟合わせによる印象の違いとは?

襟の合わせ方=襟合わせはいくつかのパターンに分かれ、それぞれ着こなした際の印象が異なります。

以下にて3種類の襟合わせを比較していきましょう。

①深い襟合わせ(のどのくぼみが見えない位)
②やや浅めの襟合わせ(のどのくぼみが見えそうで見えない位)
③かなり浅めの襟合わせ(のどのくぼみがしっかりと見える&首から襟を離す)

①深い襟合わせ(のどのくぼみが見えない位)
この襟合わせの特徴は、襟から胸元にかけて比較的きれいなラインで着物を着こなすことができます。10~20代の若い方に適した襟合わせですが、年代問わずバストの大きな方や肩が張っているタイプの方にも適しています。

②やや浅めの襟合わせ(のどのくぼみが見えそうで見えない位)
この襟合わせの特徴は、大人っぽい印象を与えられる所にあり、50~70代、または30代~50代の中でも普段着の着物に適した襟合わせです。若い世代でも大人っぽい着こなしにしたい場合にはオススメです。

③かなり浅めの襟合わせ(のどのくぼみがしっかりと見える&首から襟を離す)
この襟合わせの特徴は、芸妓さんや玄人さんの襟合わせをイメージすると分かりやすいですが、とても色っぽく女性らしい印象で着物を着こなしたい方向けの襟合わせです。

襟合わせの重要性とは?

前項でお分かりいただけたかと思いますが、襟合わせは着物の色柄問わず、着こなしの印象を大きく左右するとても大事なポイントです。きちんと感を出したり、ゆったり着こなしたり、色っぽさを演出したり・・・角度の違いによって、初々しさ、粋な印象、若い年代~ご年配世代まで、様々な印象を楽しむことができるのです。

また、襟合わせは、世代やステイタスに応じて適正があります。式典や公の場などに出向く際には、慣例に沿って襟合わせや着こなし方を変えなければなりませんし、一方で遊びに出かける際の着こなしには、目的地の雰囲気やドレスコードに合っていない場合を除いて自由に楽しむことができます。

まとめ

いかがでしょうか?着物を選ぶ際には、着物のデザインを一番に考える人も多いかと思いますが、このような襟などにおける細部にも着こなしを左右するポイントがあるのです。和装はとても奥が深いですよね。

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