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袴(はかま)の号数とは?

着物の豆知識

袴を着た女性

袴(はかま)の号数とは?

袴(はかま)の号数は、洋服のものとは異なります。袴の号数は、裄(ゆき)、袖丈(そでたけ)、袴丈(はかまたけ)の3箇所の長さを測ることで決まります。
ただし、袴は数㎝の違いで全体の印象が変わってしまうため、着用本番までに一度着用し、細かいサイズを調整しきる人にピッタリになるように着付けることも重要となります。

袴の号数の測り方

袴を着た女性

◇裄(ゆき)
1.はじめに、腕を45度くらいの角度にし、脇を広げます。
2.次に腕を軽く広げた状態を保ちながら、巻き尺を使って、「首の付け根→肩→手首の付け根」までの長さを計測します。

◇袖丈(そでたけ)
袖丈は、肩の先端から袖(そで)の裾(すそ)までの直線の長さを計測します。

◇袴丈(はかまたけ)
袴丈は、袴の前紐(まえひも)の下から裾までの長さのことです。そのため、アンダーバストの5㎝下から垂直に巻き尺を下ろし長さを計測します。
この袴丈によって袴姿の美しさが決まってしまうと言っても過言ではないほど、大切なポイントとなります。

袴の号数が合っているかのチェックポイント

■丈の長さが足首と同じくらいになっているか
基本的に袴のベストな丈は「足首全体は見えないが、完全には隠れない程度の長さ」です。

足首が完全に隠れてしまうような丈で袴を着用すると、素足になって歩く時に裾を踏んで転倒してしまう危険性があります。また、裾が床や地面に付いてしまうと野暮ったく見えてしまいます。

以上の理由から、袴丈は足首をチェックポイントとして、ベストな長さで履けているのかをきちんと確認しましょう。

■腰から足にかけてのシルエットがすっきりしているか
袴を着用する際には、その広がり具合がきれいかそうでないかによって、和装全体の見栄えの良さが決まります。

広がり具合を確認するためのポイントは、「袴のひだの広がり方が不自然でないか」「ワンピースのようなシルエットになっていないか」この2点を確認しましょう。

ベストなサイズ感の袴を着た際には、胸元から足元までのシルエットがきれいで、すとんと落ちるようなすっきり感があります。サイズ確認の際に参考にしてみて下さい。

【袴の号数】草履orブーツで袴丈の長さが異なる?

袴は、草履を履くかブーツを履くかでも対応身長が変わります。ここで、対応身長とは、袴丈に対応する身長のことです。草履を選ぶかブーツを選ぶかによって、この対応身長は3㎝変わってくると言われています。
これは、草履の時は袴丈を足のくるぶしを目安として合わせるのに対して、ブーツの時はブーツのデザインが見えるように、足のくるぶしよりも3㎝程度袴丈が上に来るようにして合わせるためです。

袴の号数を調整する3つの方法

袴の号数をもう少し細かく調整したい場合には次のポイントを押さえましょう。
・肩上げして袖を調整する
・腰上げして身丈を調整する
・袴を帯の位置で調整する

まとめ

袴の号数選びの際は、「裄」「袖丈」「袴丈」の3箇所を確認し、身長や体型、アンダーバストのサイズによって適切なものを選ぶことが大切になります。
卒業式や成人式などの晴れの日に、慌てないように事前に袴を試着して全体のシルエットを確認しておくことをおすすめします。

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