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本袋帯(ほんぶくろおび)とは?袋帯との違いもご紹介します!

着物の豆知識

本袋帯(ほんぶくろおび)とは?

「本袋帯」とは、表地と裏地が一体となっていて一枚の筒状に織られている帯のことです。つまり本袋帯は、縫い合わせて袋状に仕立てたものではなく、織りの段階で袋状に織られるのです。筒状で裏返しの状態で織りすすめられるため、出来上がりまでは織り手本人でも紋様を見ることが出来ません。したがって、熟練の技が必要とされます。

本袋帯とはどんな帯?

冒頭でもお伝えしましたが、本袋帯は、表地と裏地が最初から一体となり筒状に織られたものです。その特徴には以下のようなものが挙げられます。
・帯の形や長さ→幅約30cm×長さ約4m
・帯の素材→唐織(からおり)・佐賀錦(さがにしき)など
・コーディネートされる着物の種類→留袖や訪問着などの格式高い着物
そもそも、戦前まで使われていた最も格式高い「丸帯」に変わって考案されたのが、「本袋帯」です。丸帯は、分厚く重いため扱いにくく本袋帯が取って代わってきたということです。
また、昔は、袋帯と言えば本袋帯が一般的でしたが、織りに高度な技術が必要になるため、製造効率が悪く、今やほとんど作られなくなり、大変貴重な帯でもあります。
本袋帯には金銀糸が使われており、礼装用の帯として留袖や訪問着などのフォーマルシーンに用いると良いでしょう。

袋帯とはどんな帯?

一方で袋帯とは、本袋帯の作業工程に手間がかかるため、裏地と表地を別々に織り、仕立てで二枚を縫い合わせて製作する帯のことです。
・帯の形や長さ→幅約30cm×長さ約4m
・帯の素材→西陣織・佐賀錦・紬(つむぎ)・ポリエステル
・コーディネートされる着物の種類→西陣織や佐賀錦は留袖や訪問着さらには紬や小紋など
袋帯は、素材によってフォーマルシーンからカジュアルシーンまで幅広く楽しめる帯です。

まとめ

本袋帯は、表地と裏地が一枚の筒状になっている帯のことでした。
現代においては、袋帯が主流となっていますが、大変貴重な本袋帯を大切なフォーマルな場面にコーディネートしてみるのも素敵ですね。

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