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井桁絣(いげたがすり)とは?柄の意味もわかりやすく説明

着物の豆知識#着物,#和装,#着物の柄

井桁絣(いげたがすり)

井桁絣(いげたがすり)とは?

井桁絣とは、井戸の上部のふちのところに組まれた木製の井桁を文様化したものです。井桁絣は、絣が作られ始められた江戸時代の終わりごろから、明治、大正、昭和の時代にかけて庶民の間で親しまれた織物です。文様としては、井桁文様、井桁格子柄などと呼ばれています。正方形のものを井桁、斜めのものを井筒といいますが、混同されることが多いようです。

井桁絣(いげたがすり)の井桁の意味とは?

井桁絣(いげたがすり)

先程もお伝えしました通り、井桁絣は、井戸の上部のふちに組まれた木製の枠のことです。それを象徴化した「井」を模様にした柄ということでした。井戸は、生活にはなくてはならないものでした。その井戸を守ることを表すことから、家内安全の意味が込められています。
また、風水では、水は財運の象徴とされています。水が湧き出る井戸にちなむこの文様は、金運上昇として描かれました。

家紋としての井桁(いげた)模様

井桁模様は、武将の間で井桁紋(いげたもん)という家紋として使用されるようになりました。姓に「井」の字が付く家で多く用いられ、彦根藩(ひこねはん)藩主であった井伊直政(いいなおまさ)の家紋としても有名です。井伊家は、家で定められた定紋(じょうもん)である橘紋(たちばなもん)とは別の紋である替紋(かえもん)として井桁紋いげたもんを用いていました。

まとめ

井桁絣(いげたがすり)には、家内安全や金運上昇の意味があることがわかりましたね。実は、このように柄や模様にはそれぞれ意味があります。柄や模様の意味を知ったうえで着物を着ると面白いですね。

#井桁絣

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