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絞り染め(しぼりぞめ)とは?二つとない柄を楽しもう!

着物の豆知識

藍色の絞り染

絞り染め(しぼりぞめ)とは?

絞り染めとは、生地の一部を紐などで絞ってから染色し、絞られていた箇所が模様や柄となって残るという染色方法のことです。絞り染めは、単色染めはもちろんのこと、多色染めにすることも可能です。

絞り染めの発祥はインド?

絞り染めの染色方法は、大変シンプルであるため、発明した人や歴史などは分からず、世界各地において自然発生的に生まれたとされています。
その中でも、インドは絞り染めの歴史が古いとされています。というのも、紀元前1世紀頃に作られたと言われているインドの「アジャンター石窟群」と呼ばれる古代の仏教石窟寺院群の壁画に、絞り染めとみられる衣装をまとった人が描かれているためです。
一方で、絞り染めが日本で発達したのは奈良時代からと言われています。古いものでは、奈良時代(8世紀頃)に建立されたとされる、正倉院や法隆寺に絞り染めが施されているものが発見されています。

江戸時代における代表的な2つの「絞り染め」

藍色の絞り染

・高級絞り「鹿の子絞り」
・庶民的な「地方絞り」

◇「鹿の子絞り」
鹿の子絞りは、江戸時代において高級な絞り染めでした。
子鹿の背にある まだらのような模様と布の凹凸感が、手間のかかる仕事であることから、高級品とされていました。

◇「地方絞り」
地方絞りは、木綿布を藍染めにした庶民的な絞り染めのことです。元禄時代には浴衣などにも施され、土産物としても売られていたと言われています。

まとめ

いかがでしょうか。
絞り染めの歴史は深く、世界中において様々な人に愛されてきたものということがお分かり頂けたかと思います。
絞り染めに興味を持たれた方は、ぜひお手に取って選んでみてはいかがでしょうか。

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