着物の後幅(うしろはば)とは わかりやすく説明
着物の後幅とは
着物の後幅とは、後ろ身頃の幅をいいます。
後身頃とは、背中を覆う後ろの部分の左右に2枚ある身頃から成る布のことです。(後ろ側の脇縫いから背中の縫い目までの部分で、肩の山のところから裾までの布地を指します。)
また、着物の身頃は、3つのパーツから成ります。1つのパーツは、それぞれ左右同じ幅のパーツでできています。(「おくみ」×2、「前身頃」×2、「後ろ身頃」×2です。)
着物を仕立てる時に、その人に応じた寸法で仕立てますが、その時に測る場所は4か所あります。
後ろ幅のほかには、「裄(肩幅+袖幅)」、「身丈(肩から裾まで)」、「前幅(前身頃の幅)」があります。
着物のサイズは、着付けでカバーできるとお聞きになったことがあるかもしれませんが、実際は着付けでカバーをできる許容範囲がありますので、正しいサイズの着物を仕立てる、もしくは選ぶことが重要です。
ヒップサイズから前幅と後ろ幅が決まります
女性の着物の場合は、ヒップのサイズから前幅と後幅を決めます。ご自分のヒップの最も出たところで測ります。
ヒップの数字が「前幅+(後幅×2)+13」を計算した数字に近ければ、問題なくご着用いただけるはずです。
(例)「ヒップ92cm」の方が「前幅23cm」「後幅28cm」のお着物でしたら、 92(ヒップ)=23(前幅)+〈28(後幅)×2〉+13の式が成り立ちますので、大体ちょうど良いということになります。
またこの数字が、ヒップより大きいようでしたら、着付けの際に調整ができます。ヒップの大きめの方は、あらかじめ後幅を広めにとると動きが楽になるでしょう。
着物には、LやLLといったサイズはなく、ヒップを中心にした前幅と後幅でサイズを調整していきます。
#後幅

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