脚絆(きゃはん)とは?わかりやすく説明
脚絆(きゃはん)とは?
脚絆とは、裾(すそ)が引っ掛かることで起こる事故を防いだり、足首や足の甲の怪我防止の為に装着するものです。脚絆には、帆布(はんぷ)や通気性の良いメッシュ生地などの材質が使われております。
お祭りの脚絆(きゃはん)とは?
脚絆は、江戸時代の飛脚や大工さんが脚のすり傷や打撲などによるケガ防止のために使用していました。また、素足で叢を走ることで草や小枝で脛(すね)がすれてケガをしないようにという理由でも使用していたようです。
昨今においても、お祭りでは素足をさらけ出す半股引スタイルや締め込みスタイルの時に脚絆をよく使用します。
脚絆(きゃはん)の色の選び方とは?
脚絆を使用する際には、まず地下足袋や草鞋(わらじ)掛け足袋を履きます。そのため、基本的には地下足袋や草鞋掛け足袋の色に合わせましょう。
脚絆(きゃはん)の巻き方
まずは脚絆には、【右用】と【左用】あるため、注意が必要です。
(1)まず地下足袋や草鞋掛け足袋を履きます。
(2)脚絆を脛(すね)の周りに巻きます。
※左右の脚絆を間違えないように向きに気をつけましょう。
(3)こはぜを下から上に向かって順番に留めていきます。
(4)体の内側の方にある短い方のヒモを脚絆の上部に開いている穴に通します。
(5)体の外側の方にある長い方のヒモを膝の下で2~3周回します。
(6)左右のヒモをコマ結びします。
※ふくらはぎの太さによってはヒモの長さが足りないこともあります。その際には、1周分巻くのをやめると良いでしょう。ぶ時の長さ調整のやり方と同じ要領です。
(7)反対側の脚にも同様の方法で脚絆を巻いたら完成です。
まとめ
見たことはあっても、名前を知らなかったという方も多かったのではないでしょうか。
この機会に、脚絆という名前を覚えて頂けましたら幸いです。