抜き紋(ぬきもん)とは?最も格式高い家紋の入れ方をわかりやすく説明
抜き紋(ぬきもん)とは?
抜き紋とは、染め抜き紋(そめぬきもん)のことです。
抜き紋は、紋の形を白く染め抜かれる技法で、最も格式高い家紋の入れ方とされています。
そのため、正礼装の着物には抜き紋を入れるのが一般的です。
抜き紋が施される着物
抜き紋(染め抜き紋)は、紋の形を白く染め抜く技法です。
家紋を入れる技法の中でも最も格式高い方法とされています。
そのため、以下のような正礼装の着物に入れることが多くなっています。
抜き紋は、通常着物を仕立てる前に反物の段階で紋を入れます。
つまり、抜き紋が施されるということは、オーダーメイドの証となります。
もし、仕立て後に抜き紋を入れたい場合には、専門手に依頼を行えば抜き紋の家紋を入れることも可能です。
抜き紋を施すことで色無地の扱いが変わる!?
色無地は、着用シーンが比較的幅広く、一つ紋を入れる方が多くいらっしゃいます。
しかし、この時の抜き紋にするだけで用途が異なってきます。
抜き紋を入れた色無地は、略礼装の中でもよりフォーマルな装いとなるため、以下のようなシーンにおいて着用する着物とされます。
・友人や知人の結婚式
・遠い親戚の結婚式
・観劇
・祝賀会等の祝いの席
・家族の結納の席
・お宮参り
・子どもの七五三
・入学・卒業式
・初釜等の大イベントの茶席
など…
抜き紋が入った着物のレンタル
抜き紋を実際に入れる場合、相場は2〜3万円前後、納期は一ヶ月程度の見込みが必要です。
着物をレンタルする場合は家紋を入れる予算で着物を一式レンタルすることが可能です。
きものレンタリエのレンタル着物の色留袖、黒留袖はひと目でレンタル着物とわかってしまわないように、一般的な通紋の五三の桐の家紋ではなく、丸に花菱の家紋を入れています。
色留袖|薄紫に光琳水|I0101|L / レンタル価格 21,800円(税込/往復送料込)
黒留袖|島善織物 四季の花と鴛鴦|T0048|M / レンタル価格 36,800円(税込/往復送料込)
黒留袖|島善織物 幔幕に松竹梅|T0049|M / レンタル価格 42,800円(税込/往復送料込)
まとめ
抜き紋を施す着物は、特別の日に着用するフォーマル向けということを覚えておきましょう。
また、色無地でも抜き紋を施すことにより、略礼装の中でもよりフォーマルな場面で着用することができます。
さらに藍色や灰色といった比較的 抑えた色合いの抜き紋、一つ紋を入れた色無地に対して、法事もしくは喪用の帯を合わせることで親戚の法事、年忌の茶会などでも着用することが可能になります。
TPOに合わせて、上手に家紋入りの着物を着こなしてみてくださいね。
#抜き紋