着物の褄(つま)とは?わかりやすく説明
着物の褄とは、身頃の衽(おくみ)の下の端の部分を言います。
褄は、「端(つま)」の意で、長着の裾(すそ)の左右両端の部分を指します。
衿下と裾の端にある角を褄先(つまさき)といいます。
褄に関連した言葉もご紹介していきます。
◎褄下(つました)
褄下は、長着(着物)の前身頃、襟先から裾までの長さをいいます。「衿下」「襟下」ともいいます。
腰紐を結んだ時、衿先が少し出るくらいの寸法に仕立てると着やすいとされています。
◎江戸褄模様
留袖の裾部分の柄のことをいいます。着物の上前の襟下辺りから、褄にかけて斜めに模様が入ります。着る方の年代によって柄・五つ紋の大きさが変わります。
◎「つじつまが合う」「つじつまを合わない」
着物の褄は、左右対称に合うようにお仕立てされています。
ことわざにもある「つじつま」という言葉は、裁縫用語の「辻(つじ)」という縫い目が十文字に合うところを指し、「褄(つま)」は着物の褄から来ています。
着物の仕上がりとして、きちんと縫い合わさっていないのは悪い仕立てです。
そうしたことから、「つじしま」は裾の左右が合う所の意味から、話の筋道がきちんと合う、もしくは矛盾するという意味に使われています。
◎「つまを取る」
現代の着物は、おはしょりをして裾がギリギリ地面につかないような長さとなっています。
ですが、芸者や舞妓、花嫁は裾の長い着物を着ます。
歩くときに引きずらないように、手でつまみ上げて、裾をかかげるのを褄をとる といいます。
花魁(おいらん)や遊女は右手でとりますが、芸者や舞妓は、左手で褄を持ちます。
花魁のプライドとして「芸は売っても身は売らない」を表すのに左褄を取るといわれています。
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