七五三は時期外れに行っても大丈夫!シーズンを避けたい理由とメリットをわかりやすく説明
七五三は時期外れに行っても問題はありません。七五三を時期外れに行う場合、9月〜10月や、12月などが人気です。11月以外に誕生日が来るなら誕生祝いと一緒に誕生月に行うご家庭もあります。
時期外れに七五三を行うメリット、時期外れの中でも、いつが七五三にオススメなのかを紹介します。
七五三とはいつ行うもの?
七五三とは名前の通り三歳、五歳、七歳になった子どもの健やかな成長を願う伝統行事で、毎年11月15日に行います。
もともとは旧暦の11月15日に行われていたため、現在の暦でいうと12月半ばにあたるのですが、11月15日という日付だけが引き継がれていき、毎年11月15日に七五三の参拝が行われるようになりました。
七五三が11月15日の理由とは
では、どうして旧暦の11月15日に七五三が行われるようになったのでしょうか。
理由のひとつは、旧暦の11月15日は吉凶を占う二十七宿の中で、もっともお日柄のよい「鬼宿日」だったため。
「鬼宿日」とは、鬼が宿にいて外出しないため、何事をするにも邪魔をされずにすむ日のことで、縁起の良い日とされています。
さらに旧暦の11月15日は満月にもあたり、実りの秋に「満月」と縁起のよい「鬼宿日」が重なった、希少な一日だったからともいわれています。
もうひとつは江戸時代、1681年11月15日に徳川綱吉の長男、徳川徳松の健康祈願が行われたため、という説があります。
これらのことから、11月15日には神様に収穫の感謝を伝えるだけでなく、子どもの成長を祈願する七五三も行われるようになったのではと考えられています。
実際に参拝するのはいつ?
現在も11月15日前後に七五三のお祝いをするケースが多く、11月15日が平日の場合は、その前後の土曜日や日曜日に参拝するご家庭が多いようです。
また、七五三のご祈祷の受付を10~11月に実施している神社も多いため、10月の週末にも七五三の参拝をするご家庭が増えています。
とくに土曜、日曜、祝日が大安と重なる場合は、そこに集中することが多いようです。
時期外れでも七五三はできる?
七五三は10月に行うなど、時期をずらしてもいいの?と驚く方も多いかもしれませんが、どうしても11月15日に行わなければいけないわけではありません。
最近はご家庭の都合に合わせて、七五三をお祝いする日を決めるケースが増えています。
七五三の時期を外したい理由とは
神社や写真スタジオが混雑する時期は避けたい、仕事が忙しいなど家族のスケジュールが合わない、下の子の出産時期とかぶってしまった、上の子の七五三や下の子のお宮参りなど兄弟のイベントと一緒に行いたいなどの理由から、計画的に時期をずらすご家庭が増えています。
一方、子どもや家族の体調がすぐれない、身内に不幸があったなど、予期しない事態に変更せざるを得ない場合もあるでしょう。
七五三の時期はどこまでずらせる?
時期外れの七五三を行うことがもっとも多いのは10月ですが、ちょっと延ばして12月初旬に行うというご家庭も見受けられます。
最近では、写真スタジオなどが前撮りを勧めている関係で、4月くらいから七五三を行うご家庭もあるため、どこまでずらすかはご家庭次第といえそうです。
満年齢と数え年を上手に利用
もっと大きく時期を外したい、兄弟姉妹のイベントに合わせると年齢がずれてしまうけど、できれば兄弟や姉妹と一緒にお宮参りや七五三を行いたい場合、数え年や満年齢を利用する方法があります。
七五三は満年齢で行っても、数え年で行っても、問題ないといわれています。
数え年なら2歳、4歳、6歳、満年齢なら3歳、5歳、7歳で行いますが、兄弟・姉妹と一緒にお祝いするのに都合のよいほうの年齢に合わせるといいでしょう。
七五三の時期を外すメリットとは
七五三の時期を外して行うことには、次のメリットが挙げられます。
ご祈祷や撮影時の混雑を避けられる
七五三の日となる11月15日とその前後の週末は、ご祈祷や記念撮影のため、神社や写真スタジオはどうしても混雑してしまいます。
そうなると待ち時間が長くなってしまい、子どもがぐずり始めたり、スケジュールが押してしまうことも。
子どもがぐずっていたり、食事会など次の予定があるのに順番がなかなか回ってこないと、ご祈祷中に気をもんだり、ゆっくり撮影していられないなど、どうしても慌ただしくなりがちです。
ところが、七五三の時期を少し外すだけでこうした混雑を避けることができ、時間にも気持ちにもゆとりを持って行動することできます。
人気の晴れ着を着せられる
七五三の晴れ着はレンタルする方がほとんどのため、人気のある晴れ着は争奪戦になります。
11月15日とその前後の週末の予約は夏ごろから埋まり始めるため、10月くらいに準備を始めていると、気に入った晴れ着をレンタルできないという状況が起こりがちです。
最近は10月後半の週末の予約も埋まっていることが多いため、思い切って七五三シーズンを外すことで、気に入った晴れ着を着せることができます。
兄弟・姉妹と併せてお祝いができる
下の子のお宮参りや上の子の七五三など、神社にご祈祷していただく予定がほかにもある場合は、日程を合わせて一緒にお祝いをすると、兄弟・姉妹揃っての晴れ着姿を楽しめます。
二人分の準備は大変かもしれませんが、一度に行うことで翌年は準備に追われずにすみますし、写真撮影や食事会などの費用も一回分で済ませることができます。
七五三の時期を外す場合の注意点
七五三の時期をあえて外す場合、気をつけたいことは何なのでしょうか。
七五三のご祈祷ができるか事前に確認を
七五三のご祈祷は予約制にしているところと、当日申し込みのところがあって、神社によって異なります。
どちらの場合でも、シーズンオフなら事前に神社に連絡して、七五三の時期ではないがご祈祷をしてもらうことは可能か、その場合、予約が必要かなどは確認しておきましょう。
その年齢ならではの写真も残すか検討を
兄弟のどちらかに合わせて七五三を行う場合、例えば、上の子の満7歳に合わせて下の子は数え年で3歳、つまり満2歳で行うと、下の子はまだまだ幼過ぎる印象になることも。
そうなると、満年齢の晴れ姿も写真に残しておきたいと思うこともあるでしょう。
そんなときには、満年齢の七五三の時期にも晴れ着をレンタルしてみては。
自宅の庭や近所の公園などで、自分たちで撮影する方法なら、晴れ着のレンタル費用だけですみます。
祖父母や子どもにも事前に相談しよう
七五三の時期をずらす場合には、祖父母にも相談しておきましょう。
伝統的な行事は、その時期にやって欲しいと思っている祖父母もいるかもしれません。
また、子どもも七歳くらいになると、なぜその時期に七五三を行うのか疑問に感じたり、友だちと同じ時期に晴れ着を着たかったなど、自分なりの希望があるかもしれません。
パパとママだけで決めてしまわずに、主役である子どもや楽しみにしている祖父母にも相談してから、日程を決めましょう。
時期外れの七五三にはいつがオススメ?
時期外れに七五三を行う場合、オススメの時期は9月と12月です。
人気の晴れ着が借りられる9月
10月よりもさらに前倒した9月なら、神社や写真スタジオでの混雑を避けることができますし、晴れ着のレンタルも比較的、希望が通りやすいでしょう。
例えば、きものレンタリエでは七五三の予約をする方が増えてくる夏頃に、新作の晴れ着が登場します。
それを11月の七五三シーズンにレンタルしようとするため争奪戦になりますが、新作が出たすぐあとの9月に借りれば、まだ誰も袖を通していない新しい晴れ着を着せてあげることができますし、希望の晴れ着も借りやすくなります。
混雑せず違和感もない12月
次にオススメなのが、七五三のハイシーズンを過ぎた12月。
混雑がやわらぐうえに、12月初旬までは七五三の時期をずらした方の姿がチラホラ見受けられますから、あまり違和感なく七五三を行えます。
ただし、年末が近づいてくると大祓や初詣などの準備で神社も忙しくなりますから、中旬までがオススメです。
三歳、五歳、七歳の誕生月に行う
子どもの誕生月が11月以外なら、誕生月に行うのもひとつの方法です。
三歳、五歳、七歳になった記念として、誕生祝いと七五三を一緒に行ってもいいでしょう。
ただし、暑さ寒さが厳しい時期は子どもが体調を崩す可能性もあるので、気候も考慮してお祝いする時期を決めましょう。
まとめ
七五三は時期外れに行っても問題はありません。
実際、七五三当日の11月15日とその前後の土日だけでなく、10月の週末に七五三を行うご家庭も増えています。10月・11月に七五三を行う予定なら、神社や撮影スタジオ、晴れ着のレンタルなどの予約は早めに行うことが大切です。
また、あえて時期を外すなら、かなり早めの9月や遅めの12月に行うと、神社や写真スタジオでの混雑や、気に入った晴れ着がレンタルできないなどの問題を回避することができます。
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