燕尾服(えんびふく)とは?わかりやすく説明
燕尾服(えんびふく)とは?
燕尾服とは、裾が燕(つばめ)の尾のようになったフォーマルスーツのことです。燕尾服は、かつては夜の正礼装として用いられていました。現在でも夜の正礼装ではありますが、最も格式の高い礼装として、夜に限らずさまざまな式典などで着用されることもあります。
燕尾服(えんびふく)の特徴とは?

燕尾服は、燕の尾のように長い裾が特徴的ですが、そのほかにも多くの特徴や厳格なルールが決められています。
【燕尾服の主な特徴】
・燕の尾のような長い裾がある
・前部分の丈は短く、四角くカットされている
・ジャケットの衿に拝絹地(はいけんじ)が付く
・前部分に6つのボタンがある(ただし留めない)
・パンツには2本の飾りのテープである側章が付く(1本でも可)
・ジャケットの中は、白のピケベスト・同じ素材の蝶ネクタイ、小物は白で統一することがルールとして定められています。
燕尾服(えんびふく)の着用シーンとは?
・宮中での晩餐会
・国家主催のパーティー
・叙勲(勲二等以上)
・ノーベル賞の授賞式
・結婚式の主催者
・オーケストラの指揮者、楽器演奏者
・一流ホテルのドアマン
・ダンスの競技会
燕尾服(えんびふく)の基本のマナー
〇シャツ
・白のスティッフブザムシャツのウィングカラー
・カフスボタンと同じ素材の飾りボタンがつく
〇ベスト・ネクタイ
・白の「コットンピケ」という素材の衿付きベストが基本
・後ろのないバックレスタイプが一般的
・白い蝶ネクタイで素材はベストと同じ「コットンピケ」
〇ポケットチーフ
・白いシルク素材のポケットチーフ
〇ジャケット
・ジャケットはボタンを留めない
・パンツは白のサスペンダーをつける
〇パンツ
・裾の長さはワンクッションが基本
〇洋品・小物
・手袋
・帽子※帽子をかぶる場合は黒のシルクハット・オペラハットのみ着用可
・カフス
まとめ
燕尾服は、格式高い式典や伝統的な行事、相手に敬意を示すシーンで着用される正礼装です。
皆さんもさまざまなシーンに合わせて礼服を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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