直綴(じきとつ)とは?
直綴(じきとつ)とは?
直綴とは、僧侶が平生身に着ける法衣(ほうえ)のことです。直綴は、寺格や僧階によって衣の色は多様で、普通は黒衣のものが使用されています。
直綴(じきとつ)の着用について

直綴は、上衣の褊衫(へんさん)と下衣の裙(くん)とは、もともと別々のものでありました。
しかし、その後中世になると直接縫い合わせて着用するようになっていきました。腰から下は裙の遺形ともいうべき襞(ひだ)が存在します。褊衫は両袖があり,身ごろもを合わせ、わき下をひもで結んで用いた上衣です。すでに北魏(ほくぎ)の時代頃に中国において作られました。また、裙は裙子(くんす)ともいい、襞の多い腰衣で、もともとは腰に巻き付けて用いていました。
直綴(じきとつ)を使う宗派とは?
真言宗・天台宗・浄土真宗などです。
直綴(じきとつ)の色の違いとは?
直綴の色は、真言宗では、以下のように分けられています。
「色衣(しきえ)」…色衣とは、僧階によって定められている色のことです。
墨染めの衣以外の法衣のことで、紫・緋・黄・青などの色があり、位の高い僧が着用する。
「木蘭(もくらん)」…赤みのある灰黄色。
「黒衣(こくい)」…黒色。
「その他」の色の四種類に大別されます。
直綴(じきとつ)の生地の種類とは?
正絹(しょうけん)・化繊(かせん)ともにさまざまな種類の生地が用いられています。
まとめ
直綴は、僧侶が身に着ける法衣のことでした。覚えておくと良いかもしれませんね。

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