裾模様(すそもよう)とは?わかりやすく説明
裾模様(すそもよう)とは?

裾模様とは、着物のデザインで、裾部分にのみ絵柄が入ったもののことです。裾模様は、絵羽模様の着物の種類のひとつで、このほか「総模様」「肩裾模様」があります。江戸時代初期には柄が全体に描かれる「総模様」が主流でしたが、華やかな帯とのバランスを考え、裾にのみ施されるようになったことが始まりです。
現代においては、留袖の柄付けとして一般的です。このほか紋付の格調とは違った、しゃれた文様を配する訪問着にも施されます。

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裾模様(すそもよう)の特徴とは?

下半身部分にのみ模様が描かれていて、黒留袖や色留袖がそれに該当します。
上半身部分には模様がないのが特徴です。
裾模様(すそもよう)の種類とは?
裾模様の着物には、裾からの模様の高さによって、七寸模様、五寸模様、三寸模様などの種類があります。
裾模様の中でも、江戸後期頃から盛んになった、上前と下前の褄(つま)を中心に柄を配置した文様構成を江戸褄(えどづま)といい、これは主に留袖のことを指します。また留袖は、着物を広げた時に「一枚の絵」に見えるように、縫い目で絵が切れないように一連する模様が描かれている絵羽模様になっています。
裾模様(すそもよう)の着物の格について

裾模様が入る色留袖の着物は、既婚・未婚にかかわらず着用できる略式礼装となります。黒留袖同様に、裾にのみ柄が入る裾模様で、絵羽模様が特徴的。
また、裾模様が入る着物である色留袖は、紋の数によって格が変わる着物でもあります。五つ紋を入れると第一礼装になるので、親族の結婚式や披露宴などにも着用できる装いです。三つ紋にすると略式礼装として着用することができるため、比較的気楽に着用することも可能になります。
ただし、裾模様の着物はレストランでの食事会などの少しカジュアルな場では格式張りすぎるため避けましょう。
まとめ
裾模様は、裾部分にのみ絵柄が入った着物のことでしたね。紋の数によって格が変わる着物でもあるため、TPOに合わせた装いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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