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袴の着崩れについて 防止と対策

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紫の袴を着た女性

袴の着崩れは着慣れない袴姿で過ごすので、洋服とは勝手が違って袴が着崩れしないか心配です。
普段の動作一つでも着崩の原因にもなってしまいます。
注意点を抑えておくだけで袴の着崩れを防止することができます。ポイントをご説明します。

椅子に座る時

卒業式当日、式典中や教室など立ったり座ったりの時間が多くなります。
袴姿で普段どおりの所作を行おうとすると着崩れをおこしたり、思わぬ汚れの原因になる場合がありますので、ポイントを抑えておきましょう。

(1)腰掛ける時は袴の両脇から手を後ろに入れる

(2)袴を少し持ち上げながら座る

(3)背もたれには寄りかからず、浅く腰掛ける

(4)腰をおろしたら、着物の両側の袖を引きずらないように重ねて膝の上で畳んで置く

(5)背筋をぴんと伸ばして両足は広げずに膝と膝をくっつけて上品に座ると美しく見えます

階段の昇降時

袴は裾が長いので階段の上り下りには注意が必要です。

マキシスカートを思い浮かべるとしっくりくると思いますが、上がる時も降りる時も裾を踏んでしまわないかご注意ください。

また、合わせる着物にもよりますが、袖丈の長い袖丈100cm以上の振袖をコーディネートした場合、袖が地面に擦らないかもご注意下さい。

NG
裾や袖を持たず普段どおり勢いよく昇降
裾や袖が地面に擦れて汚れの原因になったり転倒のおそれもあります
OK
体を少し斜めにして、袖は床につかないあたりまで持ち上げてまとめて片手で持ちます。
裾は上りは前、下りは後ろを軽く持ち上げましょう

車の乗り降り

乗り方が悪いと袴のシワになったり、帯を潰したり裾が引っ張られたりと思わぬ着崩れの原因に。

(1)荷物がある場合は先に荷物を社内に入れます

(2)お尻から座席に入り腰掛けます。

(3)袖を膝にまとめて膝の上でたたみます

(4)帯がつぶれないように背もたれに体を預けず浅く腰掛ける

(5)ドアに袴や袖を挟まないように気をつけましょう

トイレ

女袴はスカートタイプで比較的トイレの便が良い和服ですが、着付け方やまくり方によっては着崩れの原因にもなります。

(1)下半身のインナーは股上の浅めのスパッツなどを着用しましょう。

股上が深いと、スパッツのところに着付け時、腰紐をあてて締めるので、スパッツが脱げなくなってしまいます。

(2)トイレに入る前に着物の両袖を帯と袴の間に挟み込み固定しましょう

(3)個室に入ったら袴→着物→長襦袢→肌着の順番で上からめくっていってひとまとめにし、用を足します。

不慣れな袴姿ですので可能な限り個室はゆとりのある大きめの個室で洋式に入ることをおすすめします。

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