卒業式袴の着付けに必要なものを詳しく解説!事前に準備するためのチェックリスト付きでわかりやすく説明
卒業式袴の着付けに必要なものは袴、着物、帯の他にも着付け小物や履物などが必要です。
卒業式袴の着付けに必要なものを揃えるために、準備用チェックリストを作成したので、ぜひ参考にしてみてください。
袴姿の着付けに必要な小物の役割や選び方も併せてわかりやすく紹介します。

卒業式袴の着付けに必要なものチェックリスト

卒業式の袴の着付けに必要なアイテムと選び方をチェックリスト一覧にまとめました。
まずは、どんなものがいくつ必要かを知りましょう。
必要なアイテム | 数の目安 | 選び方のポイント |
---|---|---|
二尺袖着物 | 1枚 | 袖の長さが二尺(76cm)ほどの着物。 成人式で着た振袖や、訪問着もOK |
袴 | 1枚 | 着物の色柄と合うものを選ぶことが大切です。 |
袴下帯(半幅帯) | 1本 | コーディネートの差し色としても活躍してくれます。 |
長襦袢 | 1枚 | 着崩れ防止のため、自分にピッタリのサイズを選びましょう。 |
半衿 | 1枚 | 白地を選ぶと顔色がパッと明るく見えます。 |
伊達衿 | 1枚 | 着物と半衿の間に入れて使用します。 |
肌襦袢(肌着) | 1枚 | 長襦袢の下に着用する肌着のこと。普段の肌着でも代用できます。 |
足袋 | 1足 | 草履を履く場合は必ず準備しましょう。 |
草履orブーツ | 1足 | コーディネートにあわせてどちらか1つ準備します。 |
巾着・バッグ | 1個 | コーディネートに合わせて巾着か和装用バッグを選びましょう。 |
腰紐 | 4本 | 2本以上あると安心です。体型によって調整しましょう。 |
コーリンベルト | 2本 | 衿元の乱れを防ぐアイテムとして役立ちます。 |
伊達締め | 2本 | 体型に合わせて調整します。2本以上あると安心です。 |
マジックベルト | 1本 | 伊達締めをもう1本増やすことで代用できます。 |
衿芯 | 1本 | 長襦袢の衿に差し込んで使用します。 |
帯板(前板) | 1枚 | 帯に挟んで使用します。 |
髪飾り | 1〜2個 | 袴姿のイメージや髪の長さに合わせて用意します。 |
補正用タオル | 4~5枚 | ウエストのくびれをなくす補正パッドでもOK。 |
着物クリップ | 3~4個 | 着付けの途中に着物や長襦袢を押さえておくのに必要です。 |

卒業式の袴を着る際に必要な着付け小物一覧

卒業式の袴を着る際に必要な着付け小物を詳しく解説いたします。
腰紐(4本)
腰紐は、着崩れを防ぐために使用する紐。幅が広いものが使い勝手がよくて人気です。
着物にも長襦袢にも補正にも使用するので、最低でも4本程度は用意しておきましょう。
コーリンベルト(2本)
コーリンベルトは、前衿の合わせ部分を補正し、衿元の乱れを防ぐアイテム。ゴム紐の両端についているクリップで着物を挟み、衿元を合わせて固定するのに用います。
伊達締め
伊達締めは、腰紐だけでは崩れやすい着付けを維持するために、長襦袢の上から腰のまわりに巻きます。おはしょりの余り部分の抑えに使用します。
マジックベルト
マジックベルトは、長襦袢や着物を留めるマジック式のベルト。
伊達締めと同じ用途に使用するため、マジックベルトがない場合は、伊達締めをもう一本用意しておくといいでしょう。
衿芯
衿芯は、衿元を美しく見せるための必需品で、長襦袢の衿を立ち上がらせて衿まわりをきれいに整えてくれます。
帯板(前板)
帯板(前板)は、帯にシワが寄るのを防ぎ、美しいシルエットを作るために帯の間に挟みます。
袴姿の場合、前側に挟む前板が必要です。
補正パッドまたは補正用タオル(4~5枚)
美しい着物姿を作るには補正が欠かせません。
着物を着る人の体型に合わせて補正を行うためのパッドがあれば良いですが、ない場合はタオルやガーゼなどを多めに用意しておきましょう。
着物クリップ(着付け師さんに着付けて貰う場合は省略可)

着物クリップは、衿や帯などを押さえる時に使うアイテム。
文房具用のクリップでも代用できますが、着物に跡がついてしまうことがあるので、跡の残らない着物クリップをオススメします。

卒業式袴の着付けに必要なもの・小物を詳しく解説

袴を着るために必要なものと、その役割や選び方について具体的に紹介していきます。
二尺袖着物

卒業式の袴に合わせる着物は、二尺袖と呼ばれる袖丈が約76cmの着物が一般的です。
自前の着物を合わせたい場合、卒業式という式典にふさわしい色や柄行ならば、振袖や訪問着、小紋などを合わせることもできます。
二尺袖は小振袖と同等の礼装用の着物で、袖丈が約76cmで、一般的な振袖(袖丈100~110cm)よりも袖が短いながらも、一般的な着物(袖丈49cm)よりも長めで、振袖ならではの優雅な印象を残しつつも、袖丈が振袖に比べて短いため、活動的な女学生らしい軽やかな印象になるため人気を集めています。
袴

袴には、「行燈袴(あんどんばかま)」のスカートタイプ、「馬乗袴(うまのりばかま)」のキュロットスカートタイプの大きく分けて2種類あります。
女性が卒業式で着用するのは胸下で着付けをする女性用の行灯袴です。
袴には無地やグラデーション、縞模様や小紋模様、刺繍やレースをあしらったり、プリーツ部分がバイカラーなど、いまでは多彩なデザインのものが揃っています。
無地やグラデーションが多い袴は、何色を選ぶかで印象が大きく変わるので、自分に似合う色柄を上手に選びましょう。
袴下帯(半幅帯)

卒業式の女性用の袴に合わせる帯はフォーマルに使われる袋帯ではなく、浴衣などを着るときに締めるのと同じ半幅帯を使用します。
見える部分はわずか数cm程度ですが、差し色として利用するなど袴姿のアクセントにもなっています。
伊達衿(重ね衿)


伊達衿は、重ね衿とも呼ばれ、着物を着た時に衿の部分に後付けして、何枚もの着物を重ねているように見せて色の重なりを楽しむためのアイテムです。
多彩な色やラインストーン、紗綾形地紋のものまで多種多様にあるので、着物や袴の雰囲気に合わせて選びましょう。
半衿


半衿は、衿の汚れを防ぐためのもので、長襦袢に縫い付けて使用します。
すでに半衿付きの長襦袢もありますが、刺繍入りの半衿で衿まわりをより華やかにしたい場合には、自分で縫い付ける必要があります。
長襦袢

長襦袢は、着物の下に着用するインナー的なウエア。
卒業式の袴にあわせる着物は、二尺袖といって一般的な袖丈49cm前後の長襦袢だと袖口から見えてしまうので、必ず着物の袖丈、裄丈に合わせた襦袢を準備しましょう。
肌着(肌襦袢)

肌着(肌襦袢)は、長襦袢の下に着用する下着で、汗や皮脂から襦袢や着物を守る役割があります。
肌着のタイプには肌襦袢と裾よけの上下に別れているタイプと、上下が一つになったワンピースタイプがあります。
足袋

足袋は靴下タイプやストレッチのきいた足袋カバーではなく、こはぜのついた足袋を準備しましょう。
また、足袋にもサイズがあるのでしっかり確認を。
草履またはブーツ

卒業式の女性の袴姿では、足元は草履でもブーツでも、好きなほうでOK。
ブーツは黒の編み上げが一般的。草履は着物や袴に似合うデザインのもので問題はありませんが、式典で履くものなので、フォーマル感のあるかかとの高いものを選びましょう。
まずは、どんな着物と袴にするのか決めてから、足元をブーツにするか、草履にするかを決めると、バランスの良いコーディネートになります。ブーツを履くときには、袴の丈を短めに着付けましょう。

袴の着付けに必須ではないものの、あれば尚良い装飾品
髪飾り

髪飾りは、袴の色や着物の柄に合うものを選びましょう。
最近は大きめの和花や洋花のコサージュタイプが人気ですが、つまみ細工、かんざしなど、当日のヘアスタイルに合うものを、美容院などで相談してもいいでしょう。
巾着バッグ

巾着型のバッグは、和柄や刺しゅうが施され、可愛らしさとレトロモダンな雰囲気が袴姿によく合います。選び方次第で、袴姿を引き立てるアクセントにもなります。
卒業式の袴での防寒対策

卒業式は3月に開催される地域が多く、まだまだ寒さが身に染みる時期のため、防寒対策をしっかりしておくことも必要です。
必要なものチェックリストには入れていませんが、例えば、着物用の肌着の下に衿ぐりの広く開いた五分丈の綿の肌着を、もう一枚着ておくといいでしょう。
綿素材なら吸汗性があり、ポリエステルに比べて滑りにくいので、上に着付ける肌着や長襦袢が滑って着崩れのもとになる心配はありません。
下半身の防寒対策には、股上が浅くて、七分丈のスパッツかレギンスが便利。股上が深いインナーを履いてしまうと、腰紐を締めた時に巻き込んでしまいトイレの時に脱げない可能性も。
また、歩行時や立ち上がる時に袴の裾からスパッツやレギンスが見えないように、膝下あたりの丈を選ぶのがポイントです。
足袋インナーなどの足袋の下に履く靴下なども市販されているので、当日の気候に合わせてしっかり防寒対策しておくことをオススメします。
卒業式の袴は必要なものがすべて揃うレンタルで

卒業式以外ほとんど着ることがないのに、着付けのためにはさまざまなものが必要になる袴は、購入するよりも時間も費用もかからない袴レンタルをオススメします。
例えば、きものレンタリエなら高級感のある上質な袴から、世界で活躍する人気双子モデルAMIAYAとコラボしたもの、ガーリーファッションで人気のブランドLIZ LISAの袴などを、着付けに必要なものと一式セットでレンタルすることができます。
また、きものレンタリエで着物をレンタルされた方限定で、髪飾りのレンタルも行っているので、自分の選んだ袴姿やヘアスタイルに似合うものを選ぶことも可能に。
ただし、ブーツや補正用タオル、防寒グッズなど、自分で準備しなければならないものもあるので、チェックリストと照らし合わせながら、卒業式までに余裕をもって準備をしておくことが大切です。

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まとめ
卒業式は袴姿を楽しむことが出来る貴重な機会。
レトロでおしゃれな袴姿にしたいとワクワクしていたのに、想像以上に揃えるものがあって、ビックリしている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、準備が大変だからとあきらめてしまうのはもったいないですよね。ぜひ、手軽に必要なものが一式揃うレンタルを利用して、卒業式にはステキな袴姿を披露してみてはいかがでしょうか。




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