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【実例紹介】卒業式や入学式にふさわしい着物、訪問着とは?格・色・柄など失敗しない選び方!

2020年6月19日訪問着, 卒業式, 入学式

着物になじみのない方でも安心、写真付きで卒業式、入学式にふさわしい着物の種類の解説と、着こなし方をご紹介します。

お子様の成長と門出を祝う卒業式や入学式。
よくぞここまで育ってくれたと、母親として誇らしく思うひとときでもあるでしょう。
そんな喜ばしいイベントだからこそ、母親として礼を尽くした着物姿で参列したい!
という気持ちはあるものの、どんな着物を選べばいいか、どう着こなせばいいかがわからないという不安から、あきらめてしまう方も多いようです。
そこで、普段着物になじみのない方にもわかるよう、卒業式や入学式にふさわしい着物の選び方と着こなし方を紹介します。

卒業式や入学式にふさわしい着物とは?

お子様の卒業式や入学式などの式典に参列する際の母親の着物は、訪問着、付け下げ、色無地が一般的です。

また、色留袖も一つ紋であれば準礼装となり、式典に着ていくことができます。

洋服でいえば普段着にあたる小紋は式典にはふさわしくありませんが、柄がとても細かく無地のように見える江戸小紋であれば、入学式や卒業式での着用が可能になります。

このように格や柄などによって式典に着ていける着物もありますが、ここでは、最近の卒業式や入学式の母親の着物として主流となっている、訪問着、付け下げ、色無地について取り上げます。

入学式でもっとも人気の「訪問着」

入学式や卒業式の母親の装いとしてもっとも人気の高い訪問着は、略礼装の着物です。

紋を入れることでさらに格があがり準礼装となりますが、最近では紋を入れずに結婚式、卒業式、入学式、七五三、お茶会、パーティーや観劇など、幅広く着まわすことが多いようです。

着物全体もしくは肩、胸、袖、裾にかけて模様が一枚の絵のようにつながっている「絵羽模様」が特徴で、付け下げや色無地よりも華やかな印象に。

もちろん、控えめな色や柄を選べば卒業式にも着ていくことができますが、華やかなものをお持ちの方も多いため、落ち着いた服装が主流の卒業式よりも、新生活のスタートを祝う入学式でと考える方が多いようです。

入学式にも卒業式にも役立つ「付け下げ」

入学式と卒業式の両方に使える「付け下げ」は、訪問着に次ぐ略礼装の着物です。

もともと訪問着の豪華さを抑えた着物として作られた付け下げは、反物の状態で模様付けをしているため、訪問着のような絵羽模様ではなく、胸や肩、袖と裾の各部分に同じ柄が入っているのが特徴です。

訪問着ほど華やかではありませんが、品の良い美しさは入学式に、柄が少なく控えめな印象は卒業式にも向いているため、人気を集めています。

卒業式で活躍している「色無地」

色無地とは、白生地を黒以外の一色に染め上げた柄のまったくない着物のこと。

礼装として五つ紋を付ける場合もありますが、一般的には一つ紋を入れることが多く、略礼装としてお茶会や食事会などに着ていくことができます。

そんな色無地の最大の魅力はシンプルで落ち着いた印象を与えてくれること。訪問着や付け下げのように絵柄の選択に悩まなくてよいことも人気の理由でしょう。

主役のお子様よりも目立つことなく、周囲から浮くこともないため、門出ではあるものの別れや感謝の気持ちも表現したい卒業式にふさわしい着物として活躍しています。

入学式や卒業式に着る着物の選び方

入学式の主役はお子様であり、母親はわき役です。そのことをわきまえたうえで、着物の色や柄は華やかになりすぎないように、抑えたものにすることがポイント。

卒業式におすすめの訪問着の色や柄

卒業式は、別れと門出、そして学校への感謝の意をあらわすものとして、控えめな色合いが好まれます。

濃紺やグレー、ブルーグレーや水色などの落ち着いた色を選択すると周囲から浮くこともありません。柄の数が少なく、柄の色も控えめなものがよいでしょう。

卒業式におすすめ!落ち着いた色合いの洗練された一枚

落ち着いた水色におめでたい菊と松、七宝などが柄付けされた訪問着は、まさに卒業式に着てほしい一枚。シンプルなデザイン。実は絵柄が銀色に光るなど、繊細な細工が施されているのも魅力です。

訪問着| 和田光正 水色に菊と松 |H0089 | M

卒業式だけじゃない!優美に輝く訪問着は入学式にも

淡い黄緑色に、優しい色合いで品よく施された辻か花模様が美しい訪問着。一見、優美な印象ですが、光の加減でやわらかく輝く生地のため、コーディネート次第では卒業式だけでなく入学式にも着られます。

訪問着| 桂由美 薄い緑地に辻が花 | H0151 | L

入学式におすすめの訪問着の色や柄

反対に、入学式は喜びや希望を表現する淡いピンクやクリーム、ベージュ、若草色や藤色などがオススメです。上品で優美な花柄、松竹梅や扇などのおめでたい柄といったものを選べば、間違いないでしょう。どちらの式典でも、濃いピンクやオレンジ、赤など、派手な色は避けるのがマナーです。

入学式にふさわしい!おめでたい古典柄の訪問着

春の訪れを感じさせる薄い緑の地色に、流水や雲取り、扇、裾には宝尽くしというおめでたい古典柄を品よくあしらった訪問着。格調高い袋帯を合わせれば、まさに入学式という門出にふさわしい装いに。

訪問着| 薄緑に流水と扇面 | H0066 | M

入学式はおしゃれに!薄いブラウンに紫ぼかしの訪問着

薄いブラウンの訪問着。気品あふれる辻が花文様と、裾には紫のぼかしが施されていますが、落ち着いた色合いだからこそ華やかになり過ぎず、全体的におしゃれな印象に。大人の着物上級者に着てほしい一枚。

訪問着| 薄ブラウンにベージュぼかし辻が花文様 | H0124 | M

派手な柄は卒業式や入学式にふさわしくない!

卒業式や入学式どちらの式典でも、濃いピンクやオレンジ、赤など、派手な色は避けるのがマナーです。また、どんな柄の訪問着や付け下げを選ぶかも大切なポイント。

卒業式や入学式にふさわしくない色や柄

こんな柄は避けましょう

  • ダイナミックな柄
  • 派手な色の柄
  • 柄のボリュームが多いもの
  • モダンな柄
  • 柄が桜の花だけの場合

いくら淡い色の生地を選んでも、派手な色合いの大きな絵柄が目立つように入っていては意味がありません。
お子様たちより目立つことがないよう、大柄なものや柄のボリュームが多いものなどは避け、華美ではなく品よく優美な印象の絵柄を選ぶことが大切です。

さらに、気をつけなければいけないのが花柄を選ぶ場合。
卒業式や入学式の頃といえば、桜をイメージしてしまいがちですが、着物は季節を先取りして楽しむものとされているため、すでに散り始めている桜だけを柄にしたものは、無粋だと思われてしまいがち。

季節感を表現したいなら、桜だけでなく牡丹や藤など、他の春の花もあしらわれているものを。また、四季折々の花の中に桜が入っているものなら、問題はないでしょう。

入学式や卒業式の着物に合う帯の格と結び方

入学式や卒業式の着物を着る場合は、訪問着か付下げか色無地のため、袋帯で二重太鼓を結ぶのが基本。
着物に合わせた格の帯を選ぶため、カジュアルな洒落帯は避け、金糸・銀糸が施された礼装用のものが一般的です。
ただし、金糸が多すぎると目立ち過ぎてしまうので、白や銀が主体の淡い色の袋帯にして、帯締めで変化をつけると良いでしょう。

着物と帯の合わせ方としては、着物が古典柄なら帯も古典柄にするなど、帯の柄も着物の柄とできるだけ統一しましょう。
色は同系色でまとめると落ち着いた印象になります。
それでは地味すぎる場合は、着物と反対色の帯を選ぶか、帯揚げや帯締めで反対色を効き色に使用すると、おしゃれにまとまります。

まとめ

入学式や卒業式で着る着物は訪問着、付け下げ、色無地の中から、控えめな色と柄の着物を選びましょう。
入学式や卒業式にふさわしい着物選びは、このポイントさえ押さえてしまえば、そんなに難しくはありません。

  • 着物の種類は訪問着、付け下げ、色無地の中から選ぶ
  • 帯は袋帯で二重太鼓
  • 金糸は多すぎない、白や銀が主体の淡い色の袋帯がおすすめ
  • 卒業式入学式どちらも濃いピンクやオレンジ、赤など派手な色・柄を避ける
  • お子様が主役なので母親の服装は控えめに。

それでも手持ちの着物や帯では難しい場合や、コーディネートに自信がない場合は、思い切ってレンタルを利用するのもいいでしょう。

着物に合わせた帯や帯締め、帯揚げと、すべてコーディネートしてある状態で借りられますから、その中から式典に合わせて、上品で清楚な印象の着物を選ぶとよいでしょう。