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白無垢とは?成り立ちなど基礎知識や選び方など総合的にまとめていきます!

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白無垢とは?

白無垢とは、色打掛・引振袖・新和装などと並ぶ婚礼衣装の代表格です。
白無垢が婚礼衣装として用いられるようになったのは、室町時代の頃です。
武家の娘が嫁に行く際に、神に仕える人の白い衣装に習い邪気を払って神聖な儀式に望むための婚礼衣装として、着用していたのが始まりです。
白無垢には、白という色から「純潔」「嫁ぎ先の家風に染まる」といった意味が込められていて、嫁入り衣装として日本らしい素敵なアイテムとなっています。

白無垢で行える挙式スタイルは3つ

白無垢を着て行うことができる挙式スタイルは、神前式・仏前式・人前式の3つになります。
中でも白無垢を着て行う挙式として最もよく知られているのが、神前式ではないでしょうか。
日本に古くから伝わる神道という宗教を元に生まれた挙式スタイルで、神社や式場にある神殿にて行うことができます。
また、「白無垢も着たいけどウエディングドレスも捨てがたい…」といった人には、白無垢を着用しての前撮りやフォトウエディングがおすすめです。
挙式ではウエディングドレスを楽しむことができますし、その会場とは異なる雰囲気で白無垢を楽しむことができます。別日の撮影になることで、時間に余裕を持つことができるのもメリットのひとつです。

白無垢の選び方

ここからは、生地の素材、刺繍などの着眼点から選び方についてご紹介します。
一見ただの白に見える白無垢ですが、素材(正絹・交織・化繊)や、織り方(緞子・錦織)や、柄(鶴・鳳凰・松竹梅・桜・牡丹など)など様々です。
選ぶ際には意外とバリエーションが豊富なので、好みのものをじっくりと探しましょう。

◇素材
白無垢に使われている素材は3種類あります。それぞれ使われる素材により、着用した際の雰囲気が大きく異なります。

・正絹(しょうけん)…天然の絹が用いられ、若干黄みがかった色味でより自然な雰囲気に。また着心地の良さも特徴です。

・交織(こうしょく)…経糸に正絹、緯糸に化学繊維が用いられており、正絹のような手触りの良さが特徴です。

・化学繊維…ポリエステルが使用されることが多く、生地が硬めに仕上がるという特徴があります。人工的な生地であるため、より真っ白な白無垢になります。

◇生地の織り方
生地の織り方によって、質感も異なります。
・緞子(どんす)…生地の表面をなめらかに仕上げているため、清楚な印象が格段にアップします。

・錦織(にしきおり)…白無垢の模様を浮き上がらせるような織り方であるため、着用すると華やかで重厚感のある雰囲気になります。華やかさを求めている方におすすめです。

◇刺繍
白無垢の中には、刺繍が施されているものもあり、それによって生地に立体感が生まれ、高級感を演出することができます。中でも、金糸や銀糸が使われているとより華やかさを増します。

◇柄
白無垢には、さまざまな柄があります。
白無垢を選ぶ際には、見た目の好みだけでなく、それぞれの柄に込められた意味にも着目して選ぶのも良いでしょう。
・鶴…長寿、夫婦円満の象徴
・鳳凰…不老不死の象徴
・牡丹…繁栄隆盛の象徴
・桜…新しい門出の象徴

白無垢に合わせる付属アイテムはどんなものがある?

白無垢に合わせる付属アイテムは以下のようなものがあります。

・白打掛
・掛下
・筥迫
・懐剣
・末広
・綿帽子
・角隠し
・鬘(かつら)/簪(かんざし)

こちらの小物を合わせる際には、白で統一するのが基本ではありますが、あえて赤などの差し色でアクセントを加えたり、やわらかなトーンでそろえたりすることで、個性を出すこともできます。また、小物だけでなく白無垢の下に着る掛け下も好みのカラーで差し色にするといった楽しみ方もあります。ぜひ自分らしさを織り交ぜながら、神聖な白無垢を着こなしてみて下さいね。

白無垢を着用する時の髪型は?

白無垢の場合は基本的には鬘をかぶるのが一般的ですが、抵抗がある場合には洋髪での着用もOKです。
ただしこの場合角隠しとの併用ができないため、何がベストなのかよく考えましょう。

白無垢を着こなすためのポイントとは?

・掛下の色味を変えて個性を出す
・立ち方/歩き方/座り方/袖の扱いなど美しい所作を覚える

白無垢×結婚式Q&A

「お色直しパターンはどんな流れが良い?」
基本的に白無垢の準備は洋装よりも時間がかかるため、最初に持ってくるのが一般的です。
その後、色打掛やウエディングドレス、カラードレスなど各お色直しを進めていくとタイムスケジュール的にはスムーズでしょう。

「白無垢に合わせる新郎のスタイルは?」
新婦が白無垢を着用した際は、新郎は袴スタイルにするのが基本です。
いくつか種類がある中でも最も格が高いのは「黒の五つ紋付き羽織袴」です。
黒地の羽織に五つの紋が入っているのが特徴で、その場所は両胸と両袖、そして背中の5箇所。

黒ではなく色紋付袴もありますが、黒の五つ紋付き羽織袴より格が下がる略式礼装になるため、神社によっては着用できないケースもあります。色紋付袴を着たい時は、お色直しや前撮りで対応するようにしましょう。

いかがでしょうか?白無垢は女性なら一度は憧れを持ったことがあるのではないでしょうか。日本の女性らしい奥ゆかしさや厳かな雰囲気を演出することができる白無垢、ぜひ検討してみてくださいね。

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