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七五三の着物は購入?レンタル?それぞれのメリット・デメリットとは

七五三

着物を着た女性と白い着物を着た女の子とスーツを着た男性

七五三の着物は購入か、レンタルか、どちらがよいのかは一概にはいえません。
そこで、七五三の着物を購入するかレンタルするか、迷ったときに比較検討できるよう、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
まずは自分たちにとって何が大切なのかをしっかり見極めて、購入するか、レンタルするかを選びましょう。

七五三着物レンタル

七五三の着物は購入する?それともレンタルする?

七五三の着物は購入するほうが良いのか、レンタルするほうが良いのかは、各家庭の事情や価値観などもあるため、一概にはいえません。

予算や品質、準備にかかる時間や手間、汚れや破損の心配、七五三終了後の着物の使い道や保管場所など、様々な方向から判断することが必要になります。

大切なのは、数ある判断基準に優先順位をつけること。
七五三にかかる予算を抑えたいのか、手間をかけたくないのか、お金はかかっても上質のものを準備したいのかなど、何を優先するのかを決めることで、購入とレンタル、どちらを選ぶべきかが明確になります。

また、第三の選択肢として、お宮参りのときに祖父母から産着を贈られたり、自分たちで購入された方には、産着を七五三の晴れ着として仕立て直すという方法もあります。

七五三の着物の相場は?

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七五三の着物を購入するか、レンタルするかを決める場合、予算面を重視する方が多いのではないでしょうか。

購入の相場

七五三の着物の相場は、素材やブランド、購入する場所によっても大きく異なります。

目安としては、ポリエステルの着物なら3歳用のフルセットで1万円前後、5歳の男の子の袴セットだと1万5000円前後~、7歳用の着物セットは2万円以上~。
3歳用なら5000円代もありますが、品質を考慮して1万円以上のセットを選ぶ方が多いようです。

これが正絹の着物になると、値段も高くなり2万前後~10万円前後が相場に。
3歳のセットなら2万円前後~、5歳の袴フルセットなら5万円前後~、7歳になると低価格のものでも4万円前後で、それ以上が相場となります。

レンタルの相場

レンタルの相場、例えば、きものレンタリエを一例にとると、ポリエステルの着物なら3歳セットで6000円前後~、5歳セットで8000円前後~、7歳セットで8000円前後~と、かなり安価で利用することができます。

七五三(三歳)レンタル|ねじり梅の赤着物×赤被布|W-G-3-52

七五三 三歳被布セット着物W-G-3-52 / レンタル価格14,800円(税込/往復送料込)

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七五三着物レンタル

七五三の着物を揃える場合の注意点とは

七五三の着物を購入する、レンタルする、どちらの場合にも気をつけてほしいことがあります。

肩上げ・腰上げを確認

ピンクの着物を着た女の子

七五三の着物には「肩上げ」と「腰上げ」が必要です。

呉服店で購入する場合には、お店で採寸して肩上げ腰上げをしてもらえますが、ネットで購入する場合には、すでに肩上げ・腰上げがされているのか、それとも購入時にお願いするスタイルなのかを必ず確認しましょう。

とくに、フリマアプリやオークションで購入する場合は注意が必要です。
肩上げや腰上げがされていない場合は、購入後、呉服店などにお願いしなければなりません。

お子様のサイズを採寸

緑と黒の羽織袴を着た男の子とピンクの着物を着た女の子と黒い羽織袴を着た男の子

お子様の着丈、裄丈、男の子なら袴丈を採寸しておきましょう。

七五三の着物をネットで購入する場合、肩上げしてもらうことが必要になるケースもあるため、お子様のサイズが必要です。

レンタルのように、すでに肩上げ・腰上げ済のものなら、そのまま表示されていたサイズが合うかどうかを確認すればOK。

お子様を採寸する時期は七五三の2か月ほど前が目安。

呉服屋さんに腰上げ・肩上げをお願いする場合、お直しに1~2か月程かかること、子どもがどんどん成長していく時期のため、あまりに早く採寸すると、七五三の時にはサイズが合わないことも考えられるため、2カ月前あたりがオススメです。

小物は揃っているかを確認

購入、レンタル、どちらの場合もそうですが、七五三の晴れ着セットとうたっていても、入っている小物はショップによって異なる場合も多いため、何がセットになっているのかをしっかり確認する必要があります。

とくに、フリマアプリやオークションで七五三の晴れ着セットを購入する場合は、小物を紛失した、破損したというケースもあるため、詳細までしっかり確認を。

すべて揃っていると思い込んで、七五三当日に困ることのないように気をつけましょう。

七五三の着物はどこで購入する?それぞれのメリット・デメリット

七五三の着物を購入する場合、最初に悩むのがどこで買うかです。

呉服店に足を運んでと思いがちですが、いまはネットショップでも購入は可能。
最近は古着の人気も高いため、着物の古着専門店を利用する方も多く、フリマアプリやオークションなどで購入する方も増えています。

呉服店の実店舗

七五三の着物を購入できる実店舗は次の通り。

・百貨店の着物売場
・ショッピングセンターやモール内の大手着物チェーン店
・商店街などの路面にある呉服専門店

呉服店の実店舗なら実際の着物を手に取り、試着して、決めることが出来ます。
着物選びからコーディネート、お手入れのことまでスタッフに相談できるうえ、必要な小物もその場ですべて揃えられます。

デメリットは、高級な品揃え、安心補償、さらに実店舗をかまえているため、どうしても価格が高くなりがちに。

忙しい方にとっては、足を運ぶ時間を取るのも大変ですし、小さいお子様を連れて行くことを心配される親御さんも多いのでは。

ネット通販

ネット通販でも、さまざまな七五三の着物が販売されています。
「七五三 着物 購入」と検索すれば、アマゾンや楽天をはじめ、多数のショップが見つかるため、さまざまな着物の中から好みのものを見つけることができます。

七五三に必要な小物もフルセットの状態で購入できる場合が多く、実店舗で買うよりもお得。ショップに寄っては着付けのDVDなどがセットになっているものもうれしい特典です。

レビューを見れば、実際の商品やお店の評価が一目でわかるのも便利です。

デメリットは商品があり過ぎて迷ってしまいがち。すべて自分たちで決めなければならず、初めての七五三を迎えるママやパパにとっては却ってハードルが高いことも。

さらに、メリットだと思っていたレビューに高評価と低評価が混在していると、なかなか決められず、迷いが深くなることも考えられます。

フリマサイトやオークション

七五三の古着は、メルカリなどのフリマサイトや、ヤフオクなどのオークションサイトでも見つけることもできます。

せっかくの晴れ着に古着なんて、という方もいるかもしれませんが、実は出品されているものは古着ばかりではありません。
未使用品も多数出品されているため、質のよい掘り出し物がお得な価格で手に入る可能性も。

デメリットは、実際に着物が届くまでは実物の状態がわからないということ。
もう少し状態が良いものが来ると思っていた、シミや汚れがかなりある、写真の色味と実際の着物の色味が微妙に異なる、サイズ感がわからなくて小さかったなど、想像していたものとは違うものが来ることも。

着物リサイクルショップ

着物のリサイクルショップを利用する方法もあります。
たんす屋などの全国展開のチェーン店から、地元のショップまでさまざまです。

アンティーク品から未使用品までさまざまな着物があり、サイズが合えばお買い得な一枚に出会える可能性があります。

また、ネットのフリマとは違い実際に着物をチェックできるので、失敗する可能性も低くなります。

古い着物はサイズが小さい場合が多く、お直しが必要なことも。しっかりチェックしたつもりでも、シミや汚れを見落としていることもあり、気になる場合はクリーニングに出すなど、想定外の出費が必要になることもあります。

七五三の着物を購入する場合の最大のメリット

では、どのショップにも共通していえる、七五三の着物を購入する場合のメリットには何があるのでしょうか。

自分のものになる

七五三の着物を購入する最大のメリットは、自分のものになるということ。

着物だけでなく、小物もひとつずつ自分たちで選んだことは、良い思い出になるはずですし、記念の品としていつまでも手元に残しておくことができます。

万が一、ひどく汚したり破損しても弁償する必要がないため、気兼ねなく使用できるのも大きなメリットでしょう。

着まわすことが出来る

同性の兄弟がいるならお兄ちゃんの晴れ着は弟に、お姉ちゃんの晴れ着は妹にと着まわすこともできます。

きれいな状態で長く保管できれば、今度は孫にその晴れ着を着せることが出来るかもしれません。

七五三の着物を購入する場合の最大のデメリット

それでは最大のデメリットは何かというと、メンテナンスと保管です。

クリーニングは必須

最近は低価格ですべてが揃う七五三の着物セットですが、購入した場合、クリーニング代が必要なことを忘れている方が多いようです。

とくに古着を購入された場合、着物の状態によっては着せる前にクリーニングに出し、着終わった後の保管前にもクリーニングに出さなければならないことも。

クリーニング代も予算に計上したうえで検討することをオススメします。

お手入れと保管が大変

購入のデメリットは、七五三で使用した後、着物を保管し続けなければならないこと。

着物にカビが生えないようにするには、湿度の低いところに着物を保管しなければならないため、家のどこに保管するかで悩みがちです。

年に数回は虫干しや防虫剤の入れ替えなども行わなければならず、数年後にシミや変色を見つけたら、再度クリーニングに出すことになります。

七五三の着物はどこでレンタルする?それぞれのメリット・デメリット

昔は購入することが当然だった七五三の着物。しかし今では、レンタルが主流になりつつあります。

では先輩のママさんパパさんは、七五三の着物をどんなところでレンタルしたのでしょうか。

着物専門のネットレンタル

七五三の着物をレンタルする場合、圧倒的に人気なのがインターネットショップです。

きものレンタリエのように呉服店が母体のレンタルショップから、大手ECサイトに出店しているショップなど、さまざまなレンタルショップがあります。

ネットレンタルの共通点は、リーズナブルに借りられること、必要な物がほとんどセットになっていること、使用後はクリーニングせずに返却できることも大きな魅力。

実物の着物を手に取ることはできませんし、コーディネートはショップ任せになりますが、忙しくて時間が取れない方や、お子様を連れてのお出かけが心配な方にはオススメです。

実店舗のあるレンタルショップ

全国展開している大手チェーンから、街のレンタルショップまでさまざま。
実際に七五三の晴れ着を手に取り、目で見て、確認できるのが大きな魅力です。

小物やコーディネートについても、スタッフに相談できますし、オプションとして着付けやヘアメイク、撮影をお願いできるショップもあります。

安心確実の反面、最近は実店舗を構えるレンタルショップが少ないため、都心まで出かけなければならず、遠方まで子どもを連れて出かけることになる場合も考えられます。

神社と提携しているレンタルショップ

大きな神社の近くには、神社と提携している貸衣装店や、七五三の晴れ着をレンタルできる写真館などがある場合も。

参拝する神社が決まっているなら、近くのショップを探してみるのもひとつの方法です。

また、婚礼なども行っている神社では、貸衣装と着付け、写真撮影などをセットにした七五三プランを提案しているところもあり、自分たちで準備するよりも、こういうプランを利用してしまうのも一つの方法です。

ただし、格式の高い古典柄の着物が多く、モダンなデザインの晴れ着は少ない可能性も。
夏には晴れ着の予約会を行うところもあるため、いざ借りようと決めた時にはすでに予約終了とならないように、早めの情報収集が必要です。

写真スタジオの衣装レンタルを利用

記念撮影のときにだけ晴れ着姿になるのであれば、大手の写真スタジオで七五三の着物をレンタルするのが効率的です。

最近は、写真スタジオで着用した七五三の着物を、そのままレンタルして神社に参拝できるというサービスもありますが、あくまでそこで写真撮影するのが前提となります。

他のスタジオで撮影したい場合や、身近にそのサービスを行っているスタジオがない場合には、利用しにくいかもしれません。

七五三の着物をネットレンタルする場合のメリット

七五三の着物のレンタル先として、もっとも人気が高いネットレンタル。
なぜ、そこまで人気なのかネットレンタルのメリットを取り上げてみました。

好きな時間に手軽に申し込める

ネットレンタルなら、好きな時間に好きなだけ着物をチェックすることが出来ます。
店舗に足を運ぶ必要がありませんし、パパや祖父母にも、気になる着物をネットを通して確認してもらうなど、簡単に情報を共有することができます。

高品質な晴れ着をリーズナブルに利用できる。

人気のブランド着物や一点物の着物など、購入すると10万円以上かかってしまう晴れ着も、レンタルなら比較的リーズナブルに借りることができるのは大きな魅力です。

最新トレンドの着物を着用できる

実は、七五三の晴れ着にも流行りがあります。
モダンな着物が流行っている年もあれば、アンティークなデザインがトレンドの場合も。

レンタルショップでは毎年、新作を入荷しているので、細心トレンドの晴れ着を着用することができます

肩上げ・腰上げが済んでいる

レンタルの着物は肩上げ・腰上げが済んでいる場合が多く、肩上げ・腰上げをどこに頼むのかで、悩まされる心配はありません。

ただし、ショップによっては肩上げ・腰上げがされていないこともありますし、同じ肩上げ済みでもサイスが違うこともありますので、必ず確認して上手に利用しましょう。

必要な物がすべてセットになっている

レンタルショップによって若干の違いはありますが、基本的には着物から小物まで、七五三の晴れ着に必要な物を一式セットで借りることができます。
ネットで一度申し込めばすべてが揃うため、七五三の準備に追われることがなくなります。

メンテナンスや保管の手間が不要に

購入した後の最大のデメリットである、メンテナンスや保管の心配がありません。
着用後もクリーニングに出す必要はなく、そのまま返却できるのも便利です。

七五三の着物をネットレンタルする場合のデメリット

メリットばかりに思えるネットレンタルにもデメリットはあります。
デメリットもしっかり把握して納得したうえで、利用することが大切です。

小物や付属品にこだわれない

七五三の晴れ着を購入する場合は、着物だけでなく小物もすべて自分たちの目で見て、こだわって購入することができます。

一方レンタルは、すべてセットになっているものが多いため、コーディネートから小物のチョイスまで、ショップ任せになります。

人気の着物は早い者勝ちに

ネットレンタルの場合、人気のある着物はかなり前から予約が入ります。とくに七五三は行う時期が被るため、人気の晴れ着は争奪戦に。

七五三当日やその前後の土日から予約が埋まっていくため、出遅れると11月中には着せたい着物の順番がまわってこないことも。

レンタルしたい着物が決まったら、できるだけ早く予約することをオススメます。

急なレンタル日の変更は難しい

七五三当日、お子様が急な体調不良を起こしたり、悪天候になってしまったという場合もあるでしょう。その場合、レンタル日を変更することは難しくなります。

ただし、数日前なら予約変更ができるショップもありますし、コロナなど理由によってはキャンセルできる場合もあるので、事前にレンタル期間の延長や変更などの場合はどう対処してもらえるのかを確認しておきましょう。

ひどい汚れや破損は別料金が発生する場合も

ちょっとしたシミや汚れは、ショップで対応してくれることがほとんどのため、別料金が発生することはありません。返却前にこちらでクリーニングに出す必要もありません。

とはいえ、どんなに汚しても大丈夫というわけではないので、できるだけ汚さないように注意を。落ちない汚れや、着物を破損した場合には、別途料金を請求される可能性があります。

まとめ

七五三の着物は購入か、レンタルかで、悩んでいる親御さんは多いでしょう。

レンタルは低予算で済ませたい方に人気と思われがちですが、そういうわけではありません。予算にゆとりのある場合でも、いろいろと調べていくうちに、着物は保管が難しく、結局はカビやシミだらけにしてしまうと知って、レンタルを選ぶ方が増えています。

この記事をぜひ参考にしていただいて、購入とレンタルのどちらが良いのか、一度、ご家庭内でしっかり話し合ってみることをオススメします。

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